2002年11月27日(水)マチネ  オペラ座の怪人  京都劇場

キャスト
オペラ座の怪人 高井治 クリスティーヌ・ダーエ 村田恵理子
ラウル・シャニュイ子爵 柳瀬大輔 カルロッタ・ジュディチェルリ 河合和代
メグジリー 荒木美保 マダム・ジリー 西島美子
ムッシュ・アンドレ 林和男 ムッシュ・フィルマン 青木朗
ウバルト・ビアンジ 半場俊一郎 ムッシュ・レイエ 深見正博
ムッシュルフェーブル 川地啓友 ジョセフ・ブケー 澤一考
☆アンサンブル☆
谷淳三 内海啓 井田智子 岩本潤子
田井啓 孔大愚 中島さやか 葛西真由美
長祐二 斎藤翔 渋谷美由紀 中川愛子
才加志実 岡山梨都子 鷹栖千香 
種市万理子 池田さやか
野村仁美 戸田真美

仕事に遊びに忙しくて、なかなかゆっくりとパソコンを開く事ができなかった1週間。
私にしては珍しく、見に行くことを宣言しないまま、京都に行って来ました。
友達の分のチケットが取れなかったということで、1人での観劇となったのが非常に残念です。

今回はほとんど睡眠を取ってないままの観劇になりましたので、不覚にも一幕眠たくて眠たくて・・・・m(__)m
京都でのオペラ座観劇中に、ここまで眠気を感じたのは初めてですよ!(いや、決していばることではない・・)
せめてファントムの登場しているシーンだけは・・・と必死に目を開けていました(^^ゞ

キャストが村田クリスと柳瀬ラウル。他にもちょちょこ変わっていて、楽しみでしたね。
・・・と、前置きはこのぐらいにして・・(ーー;)


今回はキャスト別で感想を。
柳瀬ラウル。
落ち着き感があって、熱い・・。鈴木さんと違って、大人を感じるんですよね。
♪All I ask of Youで、クリスティーヌが「約束して・・」と唄ったところで、柳瀬さんが「あぁ・・」と言うのも健在。
下を向いて、にやりと笑ってしまいましたよ(^^ゞ
そうだそうだ、柳瀬ラウルはこうだった・・と思いながら見てました。
鈴木さんの声に慣れていた為か、声がこもっているように聞こえましたね。
ちょっと、浮いているかな・・と思われた鈴木さんと違って(^^ゞ、柳瀬さんのラウルはちゃんと周りに溶け込んでいて、なおかつラウルとしての存在もちゃんと浮かび上がってますね。

村田クリス。
やはり私のベストクリスだ・・と確信しました。
声を持ち上げず、自然と高音も出てましたね。あの柔らかい声は村田さんならではです。
♪All I ask of youはもしかして今日の村田さんのクリスは、ファントムよりのクリスじゃないんじゃ・・と思うほど、ラウルの愛に熱く答えてました。
「言って私を・・」の部分が、声がちょっと耳をつくぐらいに張りあがって、びっくりしましたよ。
言ってみれば、前半の村田クリスは声に不安定さを感じてしまったかもしれません。

それにしても柳瀬ラウルと村田クリスのお二人。落ち着き感がみられ、大人のカップルですね〜。
村田クリスの落ち着き感を越える落ち着きを柳瀬ラウルは持っていて、クリスティーヌを大きく包んでましたね。
この人についていって、間違いなないだろうなぁ・・と思わせられました。(やはり、私だったら柳瀬ラウルがいいです(笑))
鈴木さんのラウルは若かかったんだなぁ・・と柳瀬ラウルを見て思いました。
演じている人が変わった時に、それぞれの像に気付きますね。
♪All I ・・・も重厚な演技を見せてくれて、その分その後のファントムの悲しみや怒りが引き立っていました。
役を重ねている方の演技は厚みが違いますね。
柳瀬さんと、村田さんを見て、さすが!!と思わざるえなかったです。


高井ファントム。
♪ミュージック・オブ・ザ・ナイト
決して悪くはないんだけど、何だか不安定。語尾が雑になっているとこもあって、もうちょっと丁寧に歌ってください・・といった感じでした。
仮面を取られた時は、「待て!!・・」から「呪われろ〜・・」まで、全て怒鳴ってました。
高井さんは疲れてくると、声が怒鳴るようになるというか、柔らかさにかけてくるかもしれませんね。

・・・・とは言っても、今日の私は一幕は眠気との戦いだったので、私の言うことはあてにはなりません(ーー;)高井さん、ごめんなさい・・。

天使像の上。
ファントムの悲しみ、弱さが前面に出ていました。あの弱々しい声は、以前の高井さんだったら、絶対に出さないような声じゃないんですか?!
京都の最初に見た頃に比べて、一番変化しているのはここの演技だと思うのですが・・・どうなんでしょう(^^ゞ
クリスティーヌとラウルが熱かったので、本当にファントムが可愛そうでした。
そうそう、今日もイルムートの時は、しっかりと周りのお客さんの目を上にしましたよ(笑)それが私の役目ですから(^_^;)
もうちょっと席が中央だったら、目が合ったと(勘違いする)思うのですが・・(>_<)

ドンファンの勝利
びっくりするぐらいに色気に溢れていた・・(@_@)
クリスティーヌにネトーッとしてましたねぇ。陰湿でした。
この場面は高井ファントムといい村田クリスといい、色気全開ですね(ーー;)ちょっと、変な言い方ですが。
怪人の隠れ家から、クライマックスまでは久し振りに激しいファントムを見れたかもしれません。
「再びくるのだ〜光無き〜心の牢屋へ〜・・・」の部分なんて、歌になってなくて、叫んでました。
振り返るところも激しくて、マントが綺麗に翻ってましたよ。

クライマックスの迫力ある3人の絡みを見て、経験を積まれた方同士のの演技は本当に違うなぁ・・・と強く思いましたね(>_<)
高井さんの激しい演技を受け止めているんですよね、ラウルもクリスも。
3人の呼吸がぴったりと合っていました。
村田クリスのキスも高井さんが手を上げるのを忘れるぐらい(多分忘れたんだと思う・・)本気に迫ってましたね。
頭の傷の部分を撫でているのも健在で嬉しかったです。


終わってみれば、高井さん。お疲れなんて感じない演技でした。
やっぱり、高井さんの声は素晴らしいよぉ・・・(T_T)
今のキャストとってもいいですね〜。
相手が柳瀬さんと村田さんなら、高井さんもやりやすいんじゃないかなと思います。
鈴木さんや大前さんもこれからに期待ですね。



他キャストの感想を少々・・。
深見レイエは恐い!
深見さんのレイエは厳しいです。以前見た時より、もっと恐かったかも(+_+)
ドンファンの勝利で、ピアンジにもの凄い目で「違うっ!!!」と言ってしまう、レイエは凄い。
ピアンジもたじたじででしょうね(^^ゞ指揮棒を動かすのも激しいです。
♪Think of meを素晴らしい声で歌ったクリスティーヌに照れくさそうに誉めている顔は見逃していませんわ(^^)

宮本ブケー。
う〜ん・・・登場シーンは一部なので、何とも言えませんが・・・(他でアンサンブルとして登場しているようですが)。
不気味さは澤さんのが上でしょうかね(^.^)

荒木メグ。
気付けば、静岡以来なんですね〜お見かけしたのは!
姿は安食さんとかぶります。
細くて手足が長い。というか石倉さんが小さいんでしょうね。
歌声は・・声量が少ないですかね。
声が通らないかも。7重唱では負けてしまうかな。
声がちょっとこもるような声ですね。
表情はとっても可愛いです。

いつも思うどうでもいいことを少々・・。
♪オペラ座の怪人の場面でのファントムとクリスティーヌのダミー。
ファントムはあんなに早く動かない・・というか、高井さんがあんな動きをしない・・と思ってしまいます(^^ゞ
ファントムのイメージはゆっくりゆったりしていると思うのです。
ほんと、どうでもいいことなんですが(^^ゞ


最後に。
今回見て、思いつく言葉『情熱的な演技』3人の演技が深く絡み合っていて、よかったです(^^)
見応えある舞台でした
友達に本当に本当に見せたかった・・・・。


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