2003年1月11日(土) マチネ  オペラ座の怪人  京都劇場

キャスト
オペラ座の怪人 高井治 クリスティーヌ・ダーエ 村田恵理子
ラウル・シャニュイ子爵 鈴木涼太 カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島美樹
メグジリー 石倉康子 マダム・ジリー 西島美子
ムッシュ・アンドレ 林和男 ムッシュ・フィルマン 青木朗
ウバルト・ビアンジ 半場俊一郎 ムッシュ・レイエ 立岡晃
ムッシュルフェーブル 川地啓友 ジョセフ・ブケー 宮本力
☆アンサンブル☆
佐野正幸 内海雅智 井田智子 渋谷美由紀
三原康志 孔大愚 中島さやか 笠井真由美
田井啓 末谷満 高橋早苗 中川愛子
才加志実 池田さやか 岡山梨都子
北涼子 安食智紀
田窪万里子 安那瑞穂

今回の舞台も楽しむ事が出来ました。高井さんの調子が今ひとつのようなことを聞いてはいたので、先入観で見たくなかったのですが、心配しながら見てしまうのがファンの性ですわ(笑)
今回注目して見たのは、高井さんは当たり前(^^)として、佐野さんと鈴木さんのラウルの成長ぶりとマスカレードのリフト。
そして、一緒に見る家族の感想が一番気になっていたことですね。


1ヵ月半ぶり、そして今までで一番前の席。臨場感が違いますね〜!!初めて、高井さんの生声をまともに聞けたような気がします(>_<)
ミュージック・オブ・ザ・ナイトは決して調子が悪くは思いませんでしたが、何だか気になることが。
それは発音ですかね。少し聞きにくい感じがしました。
劇団四季の舞台って、本当に役者さんのセリフや歌がはっきりと聞こえてくるのですが、今日の高井さんの歌声は聞き取りにくかった。気のせいかなぁ・・・。
高井さん、四季呼吸法にはまだ慣れていませんか!?
高井さん、無理をしない歌い方になったなぁ・・と最近の舞台を見て思っているのですが、やはり今回もそう思いました。
決して、手を抜いているわけではないんです。うまい具合に楽に歌い切れるように、セーブをしている。
そして歌い方が山口さんチック(?)というか、強弱がついて滑らかな歌い方になったような気がします。
正直、日替わりファントムで見る度に印象が変わったあの頃の高井さんが懐かしかったりもするんですよね(^^ゞ
最近の高井さんはいい意味で余裕を感じますが、力を入れ過ぎて歌ってしまい後が続かなくなっている高井さんも好きでしたね。
それでも、久し振りに聞く高井ファントムの声に酔いました(^^)ほんと、調子が悪い事は感じられかったので嬉しかった。

しかし、村田さんは本当にいつも安定されていますね!!全体を通して、波がない。
あの声とあの表情。柔らかさの中に真がある。大好きです。
一緒に舟に乗っているところは、席が前過ぎてろうそくが見えず残念でした。
それでも目の前で行われる、そして歌われる「私に触って欲しい・・・」。生声が聞こえてくる分、いつになく興奮したかも(^^ゞ
やはり、高井さんの手は近くで見ても綺麗だった。あの手を自分の手と絡めたい(爆爆)
そうそう「業火に焼かれた・・」のところでクリスに思わず「クリスティーヌ・・」とつぶやくところ。
今日は「おぉ・・」というのがなくて、ファントムがクリスティーヌへの愛情を抑えきれない・・というのが伝わってきましたね。
セリフが抜けた分、村田さんの驚きの声がタイミングが合いませんでしたが。


支配人室の7重唱も、席が前な分、すごく生声で迫力がありましたね〜。聞き分けれますもん!
アンドレとフィルマンがカルロッタをいかに無理してその場限りのヨイショをしているかも分かりましたよ(笑)
色々やっておられてなんですね〜、支配人達。表情や動きを見ていると面白かった。
それを知らずにどんどん上機嫌になる単純なカルロッタが可愛かったです。
鈴木ラウルもデビュー仕立ての頃のように歌声が妙に目立ってなくて良かったです。
鈴木さんも最初に比べて周りを見る余裕が出てきたんですかね(^^)
鈴木さんらしいラウルが見れるようになった気がします。結構、気が強いラウルと見た。
今回は支配人達への目つきも恐すぎず良かったです(^^ゞ鈴木さんもいい声されているなぁ・・♪
そして林さんもいい声だ。
種子島さんの声量もやはりすごいですね!
西島さんの歌声も声量があると思うのですが、母曰く苦しそうに歌っているとの事。
あれだけの声を出すのは大変ですよね〜(^_^;)

そ・し・て!!イルムート。
さ、佐野さん面白すぎ!!細かい演技しすぎです(ーー;)目が離せないじゃないか〜っ!!
泣きまねしたり、「♪この召使いは置いていく〜」のところなんて、クリスティーヌ演じる召使いのおしりをなぜる真似をしていましたから(^^ゞ
そうか、伯爵は変態だったのか!!と思わされるような、いやらしい表情をされていましたよ(笑)
ほんと色々やっておられて思い出せないほど。百聞は一見にしかず。一度見られることをお薦めします。
クリスやカルロッタ、そしてアーチ上のファントムも見ないで(というか、席が前過ぎて見れない・・)伯爵だけを見ていたのは初めてです。
それでも最初に出没する高井ファントムは何とか見れましたが。またもや周りを気付かせる役目をしておりました。
佐野さん、カルロッタの声がかえる声になったり、怪人の声が聞こえてきたことで、伯爵から佐野さん演じる役者になるのがすごくよく分かりましたね〜。
密かに5番ボックスから見つめる鈴木ラウルは
先輩演じる白塗りの変態伯爵(爆)をどう思っているのだろう・・と余計な事まで考えてしまいましたね(ーー;)←ほんとに余計なお世話です。

All I ask of you。
う〜ん、今回は弟と姉には見えなかったかも。ただ鈴木ラウルは気が強い!と強く思ったのはこの場面でしたね〜。
まず表情がそんな感じですが、ちょっと強がっている感じにも見えなくもない。・・・あれ?!やっぱり弟と姉かも(^^ゞ
村田クリスの「♪あの声は私を包み〜・・・」と急に音楽の天使の声を思い出し酔ったような表情をされますが、
うまいなぁ・・・。
その表情にドキッとしちゃいます。そして私もまさにそんな感じでファントムを思っています!と1人でうなづいています(笑)

天使像の上の高井ファントム。今日は見れない・・と覚悟していたのですが、なんと!!見ることができた♪
しかも目が合っているっ!と勘違いまで出来ました(爆)
おぃおぃ、I列の時も言ってたでしょ?!ってな感じなんですが・・えへっ>^_^<
うずくまっているような格好をされるんで、目線が下に来ているような気がしまして・・・。勝手にドキドキしていました。
「♪決して許しはしないぞぉぉぉ」よく伸ばされていたのですが、今回はビブラートがかかっているようでしたね。
1幕の最後って、ファントムの怒り爆発の部分でもありますが、ファントムの圧倒される支配的な歌声で終わるのも、個人的には好きだったりします(^^)


さて!!我が家族は1幕をどう見ていたかのかな・・。
うちの母。7重唱が終わった時点で、「休憩か?」と聞いてきましたね(ーー;
)何だか、集中しているのか集中していないのか、もしかしたら寝ていたのか・・気になるところだったんですが、ちゃんと起きていた様子。
まずはラウルが格好いいとのこと!そ、そして・・・・・怪人は顔は大したことないって・・・・・・・・(爆)でも歌はすごくうまいっ!と私の誘導もあって(^_^;)言っておりました。
びっくりしたのが、クリスティーヌ役は異国の丘に出ていた人か!?という質問。
なんと保坂さんに見えたらしい・・・(+_+)おぃっ!
祖父もだったのですが、どうも以前見た舞台の人がオペラ座にも出ていると思っていたようで、他にも色々言っておりました。
なんだかんだとまずまずの反応で2幕目に突入です!


マスカレード。
佐野さんがどこに居るか、まずは探してしまった。最初猿の周りで踊っていて、後にマダムジリーと少しだけ踊っていますね!
佐野さん、背も高いし、仮面から見えている口元で分かります。
今回もラウルとクリスティーヌの幸せそうな笑顔に見とれてしまいましたね〜。
私はソロで踊る、クリスやラウルの部分が好きだったします。特にラウルが女の人に囲まれて踊るところ。理由は大してないんですが、いつも見てしまいます。
リフトもうまいこと行ってましたね〜。あの鈴木さんの細い体でどうやって、そんなに力強く?って思ってしまいますわ。
そうそう、紅い髑髏姿のファントム。あれって、中身は本当に高井さんがやられているのだろうか?!
私が今回見たのだと、あれは絶対に高井さんじゃないと思うんですよね〜。
あの指先の力の抜き加減、そして骸骨の仮面から少し見える後ろ髪の部分を見た限り、高井さんではないと思います。真相はどうなんでしょう??

支配人室でのやりとりで、ラウルがクリスの肩に手を置いているのが、何だか羨ましくて(^^ゞ
鈴木さんのラウル。やっぱり成長されていますね〜☆男らしくなって、頼りがいが出てきた気がします。
歌声も表情にも柔らかさが出てきた思いますし。これからが楽しみです。
「今度泣きを見るのはお前の方が!!」では、今回指が一本でした。日替わりなのかしら?!まぁ、どうでもいいんですけど(^^ゞ
前の席になると細かいところにも目がいってしまいますわ(笑)そして表情がとってもよく分かります。

墓場にての前。
佐野さん、ここでも細かい演技しているなぁ・・。ピアンジに切れるところは佐野さんの声じゃないようでした。
ふと思ったのですけど、やっぱり佐野さんって、ラウルの時とは声の出し方変えているんですよね。

墓場にて。
村田さん、本当にいい演技を見せてくださる。舞台を引っ張っているのは村田さんかもしれない・・と感じましたね。
高井さんとの絡んだ声・・・・。う〜、2人とも好きだ(>_<)大満足です。
男の人の声と女の人の声って、素晴らしいなぁ・・・といつも思いますわ。声を合わせるのって、結構密度の濃い行為な気がします。
鈴木ラウル。すごく冷静にセリフを言うようになったんですね(@_@)ファントムを馬鹿にしたような雰囲気がとっても出ていて、高井ファントムがより怒っていましたね。
やっぱり私、このぐらいからの高井さんの声や演技好きです。えらく起こっているわりには、火花がしょぼかった・・(ーー;)

ドンファンの勝利〜ザ・ポイント・オブ・ノー・リターン。
ぞくぞするぐらいの色気と危なさを感じる、高井さんと村田さんの演技。
今回は・・・・色気をあまり感じることが出来なかった(+_+)
特に高井さん。今回の舞台で一番私的に良くなかったと言えば、この場面になってしまいます。私はですけど。
何だか、歌っているだけ・・というか、流しているように感じてしまいました。声だけで、感情が伝わってこない。
いつもなら、高井さんの体全体が情熱の塊になっているような気がするんですが、今回はそのオーラがなかった。
私は少しショックでしたね〜(^^ゞ

それでも地下の迷路〜怪人の隠れ家までのラストは良かった!!
舟の上で振り返るところなんて、マントが綺麗に広がるぐらい、激しかったですね〜。
そして!!私はここでも壊れました☆「♪母にも嫌いぬかれて・・」のところ、高井ファントムがまさに正面にいるではないか(@_@)
暫く、瞬きしてなかったと思います(笑)
私は今回、生声と目が合ったという勘違い((ーー;))で、果たしてちゃんと舞台を見れていたんでしょうか・・・・(苦笑)
クライマックスの高井ファントム、村田クリス、鈴木ラウルの3人の演技は本当に熱演!!って感じでした。
間近で見れるだけあって、大迫力!!
ファントムの「♪もはや〜戻れない・・」、ラウルの「♪僕を見捨てろ〜」、クリスティーヌの「今見せてあげる〜私のここ〜ろ〜・・・・」。
一つ一つの演技や歌声が胸に染みてきて、涙が出てきそうでした。3人それぞれが本当に可愛そうにさえ見えてきて・・・。
いつも思うのですが、結末を知っているのにハラハラドキドキさせられます。
無条件に何度見ても、感動します・・。・
ファントムが歌う、「クリスティーヌ・・・I Love you・・・」の綺麗な響き!!心地良いけど、クリスには・・・。
あ〜、やっぱりオペラ座の怪人は好きだ!!といつもながら思ってしまいますわ。
母の「これで終わりか?!」という耳元の声に一気に現実に戻らされましたが(-_-)


結論として、高井さん。絶好調でなないかもしれませんが、満足出来るものを見させて貰いました。
数日経っても、高井さんのことばかり考えてしまう・・・てことは良かったという証拠ですよね。今でも、恋しいです・・・(;_;)

あと、立岡レイエって色々細かい演技されていますね〜。席が前なこともあって、ちょっとした呟きがとてもよく聞こえてきましたよ。
メグの石倉さんは「Think of me」を無事歌い上げ、大成功を修めたクリスティーヌに涙目になって喜んでいましたよ。
石倉さんのメグって、声も演技もいいなぁ・・・とつくづく思いましたね。

鈴木さんのラウルは母が最後まで絶賛していまして・・・(^^ゞ顔がいいだの、若いだの、細いだの・・・色々言っていました。
そしてその後、「ファントムはたいしたことないけど(爆)」と言いましてね(怒)すかさず、「でも声はずば抜けていいでしょ!!」とフォローしておきました(^^ゞ
席が近いこともあって、気付かんでいいとこまで母は見ていて、メイクが濃いだの、太いだの、歳をとっているだの・・色々言ってましたね〜。
あなたはどこを見ているんだい?!と突っ込みたくもなりましたが、舞台を見て5日間ぐらい経った今でも、オペラ座のことを話してきます。
「また見たい」「あんたが何度も見にいくわけが分かった」・・これを聞けただけでも嬉しかったですね。
そして、高井さんの声を気に入ったようなので、本当に嬉しかった(>_<
)母曰く、高井さんの声は『地獄の底から聞こえてくるような声』だそうです。

祖父は歌の歌詞をほとんど聞いていなかったようで、理解がほとんど出来ていなかったようです。
ファントムとラウルの区別もついていなくて、かなりショックだったのですが、それでも今となっては良かった!!と言ってくれるので、連れて行った甲斐があったと思います。
ただ石丸幹二はあそこに居たんじゃないか?!と聞いてきた時はびっくりしましたが(苦笑)

*今回、何かにつけて、ファントムに話をもっていく自分がいて、そして何か言われたらフォローをすかさずする自分がいましたね〜(笑)

何にしろ、とりあえずは自分が本当に楽しめたことが一番嬉しかったです。そして、それに賛同してくれた家族。
これだけでも今回の観劇は大満足に終わったと思いますね♪


何だか、最初にキロクを書き始めてから時間が立った後に後半部分を書いたので、分かりにくくなってしまいました。
すみません。
ただ言えることは今回の観劇でまたもや、大暴走をする可能性が出てきたことでしょうか(^^ゞ
第?回目の中毒症状発症です。
次回は今回の観劇から2週間後。今度はやはり初見の友達とです。
2週間待てるだろうか・・・(爆)あぁ・・高井さんを求めすぎ(爆爆)






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