2001年10月28日(日) オフィシャル・プレビュー公演 オペラ座の怪人

キャスト
オペラ座の怪人 高井治 クリスティーヌ・ダーエ 村田恵理子
ラウル・シャニュイ子爵 佐野正幸 カルロッタ・ジュディチェルリ 河合和代
メグジリー 秋本みな子 マダム・ジリー 西島美子
ムッシュ・アンドレ 青山明 ムッシュ・フィルマン 青木朗
ウバルト・ビアンジ 半場俊一郎 ムッシュ・レイエ 松下武史
ムッシュルフェーブル 林和男 ジョセフ・ブケー 宮本力
                     ☆アンサンブル☆

  須郷祐介      井上隆司     平野万里   八田亜哉香  岩本潤子
  畠山典之      寺田真実     田辺亜沙美  寺澤洋美   渡辺さおり
  三原康志      玉城任       鍋谷明    佐藤匡子   池田さやか
  港幸樹                   安食智紀   塚谷陽子   北涼子 
いっやー、すっごく良かった!!もう最初に言いたい。とっても感動した舞台でした。
思えば4年ぶりのオペラ座。4年前は見てるようで、全然見ていなかったかもしれないと本気で思いました。
正直、感動というか見て良かったと思えるか、不安だったオペラ座。
確かにオペラで進むだけあった、楽しい!!って純粋に言えるものではないのですが、キャッツとはまた違った魅力があります。
自宅から近いようでかなり遠い、静岡県静岡市。高速を使わないといけない距離。大雨で視界最悪。
助手席の友達との交代は望めない(-.-)という、結構最悪な条件下の観劇でしたが、行った甲斐がありました(^O^)

静岡市民文化会館は思ったほど、大きなホールではありませんでした。もちろん専用劇場に比べれば、かなり大きいですが・・。
2階席のA席という、久し振りのS席以外の観劇でしたが思ったほど遠い舞台ではなく良かった。
あと隅の席を取って正解でしたね。なんせ、足元が狭いから(椅子の感じは良かった)、中の席だと行くまで大変!!
とは言っても、劇が終わってみるともっと近い席で見たいなぁとは思いましたがね・・。
今回の観劇はかなーり、双眼鏡を使いました。
さて、いよいよ劇ですが・・。
最初のオークション。4年前のこともあって、記憶は全くないと言っても過言ではありません。よって、CDの流れしか分かりませんでした。
もう、違いますねぇ・・。別の人だから当たり前ですが、オークショナーの声。進み方。新鮮でもあり、いい意味での違和感を感じました。
まぁ、これは全体の感想でもあります。
車椅子の年老いた男性がラウルっていうことを、事前の予習で知っていたので双眼鏡で見てしまいました。
うんうん、佐野ラウルですわ・・。濃い(^^ゞ ♪オルゴールこれだぁーの声。
年老いているっていう設定もあり、微妙に不安定な歌声。これでいいんだ・・と思いながら聞いてました。
そして・・オーバーチェア。
オペラ座の怪人だーーーーー。と、一人で感動。シャンデリアの不気味なライトの点熱。どんどんと上がる数々の幕。この幕開け。見たかった部分でした。
カルロッタの歌声。バレエ。クリスティーヌ。ここでは、見た目皆と一緒の格好をしているんですが、何となく誰か分かりました。
それ以上に分かったのが、目鼻がはっきりしている、メグジリーの秋本さん。CDと一緒だー・・。
カルロッタって、ほんと自信満々。歌声、表情・・。
ラウル登場。お金持ちのぼんぼんな分、少しわがまま!?これが、新しい発見。格好いいなー、あの衣装。
クリスティーヌがファントムの呼ぶ、鏡の中に入っていくシーン。ゴクって唾を飲み込んでしまいました・・。
聞きたかった、♪オペラ座の怪人。初めて聞く、高井ファントムの声。CDの山口ファントムに比べ、流すような歌声。
ちょっと物足りなかったのが正直な感想。最後のクリスティーヌの高音。いまいち出切ってないかなぁ・・。
(後で、この曲の3分の2がテープと知った時は、本気で驚いた。じゃーもっといいのを聞きたかった・・。CD聞きすぎか(^^ゞ)
シーソーみたいな橋。船。あれは何度でも見たいなぁ・・。なーんか神秘的。何ともいえない雰囲気。うん、今でも鮮明に思い出せるシーンです。
ロウソクが出る仕掛けはどうなっているのか・・。
ファントムの住処。作曲に没頭(?)しているところは、微妙に小室哲哉を思い浮かべてしまった・・(^^ゞ
CDで聞いてた時からすごいって思ってた、クリスティーヌ、ラウル、メグ・ジリー、マダム・ジリー、カルロッタ、ビアンジ、フィルマン、アンドレで合奏するところは、
お見事(@_@)の一言。生で聞けて感激しました。ただ、生だとCD以上に何を言っているか分からなかった(T_T)
何と言っても、難しいね。オペラ座の怪人は。必死に一生懸命見ているんだけど、分からないとこも多く、正直疲れるか・・な。
これが1幕終わった時点での感想です。
あっ、見せ場のクリスティーヌの上に落ちるシャンデリアのシーン。1幕最後のシーンですが、専用劇場ではない悲しさか、迫力が今ひとつ。
シャンデリアがただ、下にいくだけ。確か、4年前に見た時は前に向かってから落ちるだったからね。ここが残念でした。
休憩中
うーむ、やはり難しいオペラ座の怪人。いまいち感動できるか不安だ・・。キャッツが大きすぎか・・。2幕目のマスカレードに期待しよう・・(*_*)
2幕目。見たかったマスカレード。豪華絢爛の極めつけ。アンドレとフィルマンの♪こりゃ、素晴らしいパーティー。のところになる前の2人の動きが面白かった。
マスカレードの舞踏会にファントムが紛れているってことで頑張って探していました。
クリスティーヌとラウルの間に割って入ったりするのをファントムかと思っていたけど、後で登場するのを見たら間違ってた。どういうことだ・・!?
後の屋上でのクリスティーヌとラウルの愛を誓い合うところ。聞いてるファントムにとっては、ほんと気の毒であり、かわいそうなところです。
ペガサスみたいな像から、ファントムが出てくるところには驚いた(゚o゚) そんなところにぃーって感じですわ。
狂気に変わっていくファントム。密かな眠気との戦いでした。クリスティーヌのソロは・・つらい。聞きたいんだけど、眠くなる。
ファントムって後半、仮面とってるんだね。これは新発見。双眼鏡でまじまじと見てしまいました。
ラウルが策略を考え、クリスティーヌはファントムにさらわれる、いよいよクライマックスが近づいてきました。
ファントムの激しい愛し方。何ともいえない悲しさが歌声から漂います。ファントムがラウルを選ぶか、自分を選ぶか??っていうシーン。
ラウルを選べば、ラウルを殺すという究極の選択。何と卑劣なファントム・・(~_~メ)っていうところですが・・・・。
驚いたのは私の目に異変が・・・・。どんどん出てくる涙の粒。自然と涙が出てくるのです。止まらない涙。感情より先に涙が・・。自分に本当に驚きました。
結末を知りながらも、本気でファントムを応援してしまいました。
クリスティーヌがラウルの命を選び、ファントムにキスをするシーンは、もう泣けて泣けて仕方ありませんでした。
そして、愛しいクリスティーヌからのキスながらも、本当の、狂気ではない感情に戻るファントム。放心状態のファントムの姿。私は鼻水が出て仕方ありません。
♪クリスティーヌ、アイラーブユー・・ってやっと言えたファントム。しかし、あまりにも遅すぎ、悲しすぎるその告白。
ラウルとクリスティーヌに♪行ってくれー、お願いだー・・と懇願するように叫ぶところは、本当に何とも言えない悲しさで辛くて仕方なかった。
悲壮感で打ちしがれるファントムに、ラウルとクリスティーヌの♪どーんなーときーでも・・の歌声はあまりにもむごすぎる!!!!もう、私にとってのピークでした。
ファントムーーーーーーーーっ(>_<)て、私は心の中で精一杯叫びました。
オペラ座の怪人、最高です。もう最後の最後で・・。]
12月6日のチケットを取ったことに、劇の中盤、後悔したこともありましたが、見終わった今、取ったことを本当に感謝します。
絶対に見たい(^O^) 奥が深すぎる!
ラウルとクリスティーヌのハッピーエンド・・なのか。それとも・・。
これを今度の観劇で、確認したいのです。
キャッツ、キャッツ・・だった自分を変えた、オペラ座の怪人。驚くべきこの演目。やはり怪人ですわ。
私は全面的にファントムを応援します。高井ファントム・・・。最高です☆
12月6日が本当に楽しみです!!




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