2003年10月1日(水) ソワレ  オペラ座の怪人  福岡シティ劇場
2003年10月1日(水)ソワレ  オペラ座の怪人  福岡シティ劇場

キャスト
オペラ座の怪人 高井治 クリスティーヌ・ダーエ 五東由衣
ラウル・シャニュイ子爵 鈴木涼太 カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島美樹
メグジリー 秋本みな子 マダム・ジリー 西島美子
ムッシュ・アンドレ 林和男 ムッシュ・フィルマン 青木朗
ウバルト・ビアンジ 半場俊一郎 ムッシュ・レイエ 喜納兼徳
ムッシュルフェーブル 深見正博 ジョセフ・ブケー 宮本力
アンサンブル
須郷裕介 港幸樹 井田智子 岩本潤子
田井啓 吉末高久 近藤照美 遠藤珠生
三原康志 西尾健治 笠井真由美 竹内そのか
畠山典之 岡山梨都子 鍋谷明 
種市万里子 安食智紀
田村葵 堀水菜子



先回の観劇からほぼ1ヶ月。高井さんだったら一応行く予定にはしていた、この日。
う〜ん、まさか高井さんが突然登場されるとは!!
予定していたとはいえ、半分もう諦めて、次を考えていた分、、今回の突発観劇は結構金銭的に厳しかったり(^^ゞ
でも・・・高井さんがいるのに諦めるなんて、私には出来ないわ〜(>_<)
ということで、行っちゃいました♪♪


さて。今回は修学旅行生?学生さん達が2階席の前方を固めている状態で、ちょっと不安ではありました。
しかし、見事に不安的中。目立とう精神からか、1人や2人が、皆の拍手が終わっても、ポンッポンッと手を叩いちゃう。
お前らいいかげんにしろよ(ーー;)と怒鳴りたくなったのも事実です・・。
だって、だって・・・墓場にてでクリスのソロが終わった後でもそうなんですよ〜(-_-メ)
高井さんの歌声と拍手がかぶるなんて・・・耐えれない。
というか、学生に加え、私の後ろに座ったカップル・・。オペラ座の怪人が大好きなのは分かるが、始まる前から、彼のほうが最初の場面から順に沿って、台詞をしゃべり歌を唄い・・・。
「落札!!」から、ずっとね^^;
マスカレードの時の、身体の反りがポイントと言ってみたり・・楽しみなのは分かるけど・・・(-_-;)

はっきり言って、今回、周りのお客様に恵まれず、最初から私はテンション下がり気味・・。
ごめんなさい^^;今日は純粋に見れていない部分が多々あったかもしれません(苦笑)

気を取り直して、観劇の感想にいきます。



ハンニバル
種子島さん、半場さんと私的には楽しみな方が登場されて嬉しかったのですが、何故か皆生声しか聞こえない気がしたんです。。なぜ?
生声が聞こえるってのも贅沢な話ですが、マイク無しにしたらしたで、何だか響かない気がして。
これは歌だけではなく、音楽も一緒で。あれ?こんなに音って小さかったっけ?と私の頭の中では???
特に、種子島さんと半場さんがえらく、生声だけに聞こえて。声量があるお二人だからかな〜・・。
でも気になりだしたらもう止まりません。CDを聞いているような感覚にとらわれましたからね〜。
ちょっと出だしだけに、こう思ってしまったことに内心ショックでした。

Think of Me
去年の 月以来。ほぼ初見に近い状態の五東クリス!声が低いですね〜。
ちょっとビックリしました。このシーンでこんなに落ち着いて見える、クリスもいるんですね〜(^^ゞ
突然の抜擢で歌っているようには見えなかったです、正直。
その後のクリスの楽屋のシーン。
やっぱり台詞の時は五東さんの地声が可愛らしいだけあって、すごく可愛い感じなんですが、歌になると一気に落ち着いた大人の女性に見えてしまって^_^;
何だか、台詞と歌がかみ合ってないかな〜・・と思ってしまいました。

ミラー
高井さん、力強かった〜。

オペラ座の怪人
クリスが結構無理して低い声を出しているように感じる「♪夢の中で〜あなたは〜・・」
五東さんだと、すんなりと聞けますね。やっぱり五東さんの声がどっちかいうと低いからだと思うんですが、違和感無く聞こえました。
高井さんと声が合わさった時も、いい感じに聞こえました。
ほとんど、この曲って確かテープだと思いますが、トラベレーターの上での高井さん・・。
言わせてもらってもいいでしょうか(^^ゞ
いっくらなんでも、それは歌っていないって分かるでしょう!
動くことに全ての神経がいっていらっしゃるのか、ほんと口パクってのが分かりますね(爆)
高井さん、もうちょっと歌っているように見せたほうがいいと思います(^^ゞトラベレーターの上でのクリスの導き方もまだまだですわ。
高井さんなら、もっともっと優雅に官能的に(!)見せれる筈(笑)
今後に期待します〜。

ミュージック・オブ・ザ・ナイト
う〜ん、今日も絶好調ですね(^^)力強いのに優しさに満ちて・・ふわ〜っとクリスを(観客も)包み込む声・・。
あぁ、幸せ♪(笑)
ここに来て、一気に音響への違和感が払拭されました!!
ファントムはマイクの音量が大きいのかもしれませんが、やっぱり私の耳は高井さんの声となると別格に聞こえるらしいです(爆)
高井さんの声を聞いて初めて納得出来る・・のでしょうか(苦笑)
しいて言うなら・・・。
まだ高井さん、五東さんのクリスに対して、手探り状態に見えたかな。
ファントムの声に耳を傾け、身体をユラユラさせますが、そのクリスを操るかのように見せる、高井さんの手。
いっつも、本当にあの手が魔法をかけているように見えるのですが・・というか、ファントムである高井さんの手が動くことによって、初めてクリスの身体もユラユラする・・といった印象をいつも受けていたんですがね。
今回はファントムがクリスの動きに合わせているように見えた。
高井さんの手が微妙に待っているんですよ^^;
手といえば、柵を下げるタイミングもまだ微妙に合っていないような気がします。
手に注目する、高井ファンとしてはちょっとそこらへんが納得出来ないかもしれません(笑)
歌声は申し分なし。圧倒的な歌声で、さすがの学生もだまったぞ^^;
余計なお世話だけど、あの「私に触って欲しい・・」の部分。学生はどう見ているんだろう・・・と思ってしまいました・。→ほんと、余計な心配ですが・・やっぱりね〜(ーー;)

支配人室の7重唱になると・・・う〜ん。やっぱり生声オンリーに聞こえる^^;別に悪くはないんですけど、迫力にちょっと欠けるんですよね。
私の耳がおかしかったのかな〜(*_*)

イルムート
須郷さんの演技に上手側はかなり笑いが起きてました。
須郷さん、何だかパワーアップしてませんか^^;佐野さんの時を思い出しちゃいましたよ(笑)
五東さん、可愛かったです〜。
お約束のアーチ上を見上げること。今回も人より早い速さで見てました、私^^;
ある意味、舞台上より上ばっかり気になっています(爆)
テープとはいえ、高井さんの台詞はいいですね〜♪いつ聞いても♪♪

All I ask of You
思っていたほど・・というか周りから聞いていたほど、お二人は姉弟には見えなかったですよ(^^ゞ
もしかしてたら、京都のときの鈴木さんだったら、弟かもしれないですが、鈴木さん福岡では凄く立派ですからね〜、
ちゃんとリードしているように見えました(^^)
言うならば、声のバランスがあんまり良くはないかな?五東さん、これは李香蘭の時も感じていたことですが、声量が凄くおありだから、なんだかクリスの声が強く聞こえてきちゃって^_^;「♪共にどこまでも〜2人で〜」は大きくするとこだけあって、本当に大きく聞こえました。
そうそう、五東さんって意外に、「あの声は〜私を包み〜・・」にところで、夢見心地な表情をされるわけではないんですね。
五東さんの表情はとてもいいな〜・・と思っていただけに、ちょっとびっくりしました。
う〜ん、やっぱりここは一気にトロンとした目になるぐらいの表情をして欲しいな。
ミュージック・オブ・ザ・ナイトにも言えるかな(^^ゞ
先回見たのが、大前さんのクリスだけあって、かなりの違和感を感じてしまったかも。
「囁きかけてくるわ〜〜・・・・」の「わ〜・・」がちょっと苦しそうで、高音が抜けずに切れちゃうのも残念でした。
ごめんなさい、もう一つ言わせて貰うと、ラウルとクリスのキスが・・・軽い(爆)

天使像の上。
・・・ありゃま。顔が見えない。天使達の顔や腕に邪魔されて・・。
辛うじて見えるのが・・・高井さんの口・・・。
口元だけ見えるのもね、結構いやらしい感じですね(爆)
微妙にドキドキしてしまうというか・・(^^ゞ
あの口から、あの声が出ているのか〜・・妙に感心して見てました(笑)


ということで、1幕終了!!
う、う〜ん・・学生さん達のタイミングの悪い拍手のおかげで舞台に入り込めなかったのが正直な感想ですね(-_-)
あと、初見に近い、五東クリスに違和感を感じてしまって・・・。
ほんと、落ち着いているクリスティーヌですね〜。
初めから、大人なクリスなような気も(~_~;)


気を取り直して。2幕へ。


マスカレード
緑の蝶が鍋谷さんじゃないことに気付き、ちょっと動揺(^^ゞ
あれ〜、じゃぁどこだ?!と探してみると・・なんて言うんでしょうか。前のほうで踊っていることは間違いないんですが、
像の鼻みたいな仮面というか、かぶりものをしている方が鍋谷さんでした・・って分からない表現でごめんなさい(笑)
そんなこんなしてたら、まともにラウルとクリスをが見れなかったです(^^ゞ
あっ、でもリフトは凄く綺麗でしたね〜。
赤い髑髏姿のの高井さん。まじまじと目を見ていたのですが、う〜ん間違いない、あれは高井さんだ〜。
どうしてもはっきりと今まで分からなくて(^^ゞ

皆が立ち去った後に、暗い舞台に残る、鈴木さんと西島さんですが。
鈴木さんの後ろ向きな仁王立ち姿・・素敵ですね〜。細いから、綺麗〜☆

しかし、マダムジリーとのやり取りの時もそうでしたが、鈴木さんのマイクにはよく雑音が入りますね〜(~_~;)
マイクの位置は口元から凄く遠いのに・・・それならファントムのほうが近いものね。って口に近いか遠いかは雑音には関係ないか。

違和感を感じっぱなしだった五東さんのクリスですが、後半は凄くツボにはまりました!
支配人室で楽譜を投げつけた後の演技。凄く迫真に迫っていて、ドキドキしてしまいました。言うならば、本当にクリスが頭が変よ状態になったといいますか、ノイローゼのような。
重箱の隅を突付くようなことを言わせて貰えば、楽譜の投げ方が五東さんは軽いんですね。怒るっていうより、悲しさが表立った感じかな。

墓場にてはですね。凄く楽しみにしていたんですよ。
お二人の声は相性がいい!って聞いてたから。
正直・・・私は今回の観劇ではそうは思えなかったのですがね。
五東さん、まぁ、これは誰が演じてもかもしれないですが、微妙に歌い方が他のクリスと違う気がするんですよね。
間が違うって言うのかな。
いつもファントムとクリスティーヌが一つになった!!と思えるこの場面、う〜ん、重なり合っているようには見えなかったです。
高井さんがまだ五東さんの歌い方を伺っているように聞こえたんですよね。
高井ファンな私は、[五東さん。気持ちよく歌われるのはいいけど、合わせることも考えて〜!!]と心で願ってしまったのでした。
そうそう、前後しますが、五東さんのソロ。高音がきつそうですね。やっぱり音域が微妙に合わないのかな。
今から高音だ!と身構えられるのが分かっちゃったかな。

あっ、そういえば。ここの場面、微妙に装置のトラブルがあったんですよ。
ファントムが「戦線布告だ!!」と言う前に、舞台が暗転しちゃって、言った時には高井さん見えなかったという・・・(爆)
辛うじて、カミナリの光や舞台前方の花火で見えたという・・・。
「宣戦布告だ!!」と言ったまんまの姿で暫く止まっていたのが、ちょっと悲しかったです(^^ゞ

ポイント・オブ・ノー・リターン
なんだかんだと舞台に浸りきれていない私だったんですが、ここで一気に囚われました。
高井ファントムと五東クリスの演技が濃い〜〜(@_@)
高井さんも本領発揮な場面(笑)だと思うんですが五東さんもなかなかなもので。
やっぱり大人なクリスだけあって、見せてくださいますね〜(^^ゞ
ワタクシ、思わず、ファントムが持っているりんごになりたいと思いました(爆)
ファントムの背後に立ちクリスと手を絡ませるところは、凝視できなかった(いやしたけど^^;)。
あんりゃまぁ!!みたいな(笑)
逃げようとするクリスを掴む、高井ファントムの手が強くて!
素の高井さんを想像してしまうと、えらいことですよね(って、演技、演技(^^ゞ)


怪人の隠れ家
五東さんの真剣な熱い演技に高井さんも乗せられて、熱かったですね〜、もちろん鈴木さんも、
鈴木さんは見る毎に、ロープで締められている姿が苦しそうになっていきますね^^;
3人のぶつかり合いは、そりゃお見事で。
五東さんの声がズンとくる分、いつになく、高井さんの声も大きくなっているような気が致しました。

キスされた後のファントムを固まったかのように見つめる、五東クリスの表情が良くてね〜。
縄を切られたラウルが「クリスティーヌ!」と横に来ても、ラウルそっちのけでファントムだけを見る姿ね〜・・。
(って、これはどのクリスのそう演じられますけど(^^ゞ)
はぁ〜・・・今思い出しても切なくなります。

高井ファントムが2人を逃がす、最初の「行け!」は捨て台詞のようで。吐き捨てたように。
倒れこむように、絶叫して叫ぶ、高井さんに【あぁ、折角の調子の良い喉を痛めて、勿体無い!!】とちょっと思ってしまいましたね。
高井さん、ほんとここは凄い迫力ですよね。
そのまんま猿のオルゴールの横で倒れるんじゃないかと思ったことが何度あったか。

戻ってきたクリスにはもうすがるように・・・。ここの「I love you」で何人の人を号泣させたんでしょう、高井さんは(>_<)
ヴェールを愛しそうに持ち上げる姿はほんと、もう何も言うことはありませんよ。
ヴェールを綺麗に翻した後は、誇らしげに玉座に歩いて行かれました。



はぁ〜・・・・・・・(*_*)


高井さん。最後の最後までほどよくセーブした、先の長いことを見越した演技でしたが、それでも聞かせるところはしっかりと聞かせてくださり、見せるところはしっかりと見せてくださり、本当に高井さん、うまくなられましたね〜。
この演技なら、長い間登板しても、大丈夫でしょうね。→嫌味じゃないですよ(^^ゞ
京都の一時の激しい叫びまくりの演技・・・コントロールが効かないような演技、あれがあれで本当に魂を打たれる演技でしたが、やっぱり先のことを考えると・・・ね(^^ゞ
ただ厳しい見方をするのなら、まだまだ高井さんはファントムにはなりきれていないかな。
クリスティーヌがどんどん変わってしまい、合わせるのも大変でしょうからね。
ここらでちょっとキャスト変更は落ち着いて、じっくりと作り上げていって欲しいなぁ・・と思います。

五東さん。ちょっと私も初見に近いこともあって、違和感感じっぱなしな見方になってしまったんですが、
後半の演技には胸を打たれました。
声の太さや強さもこれからどんどん聞いていけば、耳に馴染んでいくんだろうな。

鈴木さん。ラウルとして、日々成長されているような気がします☆
貫禄がついてきましたね〜。
ただまだ輝きが足りないっ!もうちょっと鈴木さんのラウルが輝いてくれると、もっとファントムが引き立つし、クリスティーヌがラウルを選ぶわけも見えてくるかな・・と。

何だかね、3人の輪郭がくっきりと見えてこないかな〜・・とえらそうなことを言ってしまったり(^^ゞ


でも・・・今日は今日でとっても良かったです(^^)
音響への違和感や他の観客に対する反感も最後には忘れていました(笑)


カーテンコールは・・・
ちょっと少なかったりもしたんで、あせったのですが、だんだん大きくなりました(^^)
高井さんもホッとされたようで、最後には笑顔を見せてくださいました。
はっきり言って、かなりの空席が目立つ、この日の公演でしたが、高井さんの笑顔を見て、私も救われました。
しかし・・・両脇は何故、ずっと拍手をしないんだ〜・・・(怒)


見終わった後。今回は1人での観劇だったので、ホテルにとぼとぼ帰りました。
食欲も出てこなかったんですが、やっぱりお腹がすいて(爆)
思わず、食事と一緒にお酒を飲んでしまいましたよ(^^ゞ
何だか、飲まずにはいられなくて!
じわじわとくるんですよね、高井さんのファントムを見終わった後って(^^ゞ
異様にあの声を求めてしまって、それを取り払うのにいっつも苦労しますわ。

明日もある幸せ♪(笑)






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