2004年11月18日(木)  ジーザス・クライスト=スーパスター (エルサレム.ver)  長良川国際会議場


キャスト
ジーザス・クライスト 柳瀬大輔 イスカリオテのユダ 吉原光夫
マグダラのマリア 金志賢 カヤパ 小林克人
アンナス 長裕二 司祭1 佐藤圭一
司祭2 増田守人 司祭3 田辺容
シモン ジョン ユホン ペテロ 賀山祐介
ピラト 喜納兼徳 ヘロデ王 半場俊一郎
男性アンサンブル 女性アンサンブル
香川大輔 吉野健 佐藤夏木 李周映
ユ チャンミン カン テウル かわづ恵 ソン インミ
木内宣輝 富山篤史 藤田晶子 松尾千歳
吉末高久 佐藤靖朗 ミンジュ チェ ミョンジン
赤瀬賢二 夏目永一 チェ ウンシリ 向井志保
阿川健一郎 絵笠里佳子
イ ギドン 大前さおり

会場にてカヤパ様が小林さんであることを知る『みつ』。
当日だというのに、ずっと未定のままだっただけに、半分以上諦めはついていたけど・・。
『あぁ、現実は甘くない・・』ちょっと気が抜けました。思わず、キャスト表の前で座り込みそうになったのは・・・内緒^^;

しかし、小林さんのカヤパ様デビュー(昇進?)が見られるんですもの。貴重ですよね☆
きっとどこかで高井さんも舞台を見ているんだろうな〜・・とちょっと会場内にて、キョロキョロしつつも見当たらず。
会場の長良川国際会議場。結構新しくて、キレイなところでした〜。
座席も床面も木の素材が主に使われていて、とっても素敵!ただ誰かが通路を通る度に、そのブロックはきしみますが(笑)
大きさも思ったより大きくないし、見やすそう!
ちょっと駅から遠いのが玉に傷かな。区間バスで20分。シャトルバスに期待したけど、普通に区間バスでした。
もうちょっと遅かったら遅刻だよ(^^ゞ帰りは天候も悪かったこともあって、タクシー使っちゃった!

さぁて。前置きはこのぐらいにして、舞台のほうを(笑)キャスト別に書かせて頂きます。
柳瀬さんのジーザス。
更に良くなってました〜☆☆また神々しさが増してます!もう人間離れしてますよね。
→イエス・キリストが1人の青年として書かれているんだから、これは誉め言葉とは言えないのかな・・。でもすごいんです!
存在がものすごく大きい!!
全国公演ということなのか、席位置が悪かったのか、全体的に音響が良くなかったんですが、柳瀬さんに関してはほとんど感じず!
声量もすごい。ジーザスとして生きていました。
またマリアに対する愛情を感じちゃったな〜・・・(嫉妬)。見つめる目が優しいの。

ユダ。吉原さん。
エルサレムではお初です。
と〜っても良かったですよ!ジャポと比べてしまいますが、しっかりとジーザスに向き合った演技をされていました。
ジーザスへの愛もしっかり感じたし、苦悩や葛藤も痛いほど感じたし、演技が途切れ途切れではなく、ちゃんと繋がっていました。
感情の移り変わりも伝わってきましたしね(^^)
個人的に好きなシーン。『最後の晩餐』のジーザスとユダの掛け合いはいっつも鳥肌が立つんですが、芝さんに負けず劣らず・・!
息も呑み込めないような演技が見られました。
う〜ん、ほんと良かった!
特筆すべきなのが・・吉原さんのユダ、カッコいいです。
姿、声ともでかく、舞台栄えしますね〜。元々好きな役者さんだけに、更に好き度が増しましたわ。
そういえば、『スーパスター』の時、芝さんのノリノリに慣れているせいか、動きが少ないな〜・・とは思いましたが、
吉原さんなりに弾けているんでしょうね!
ソウルガールズが専用劇場で見た時より、ずっとセクシーだったな。そういえば!(笑)歌声も初めて!?生声にしっかり聞こえたし。
シャウトもされていましたし、全体的に歌うのに精一杯、そして一本調子だったのは、解消されていました!
成長を目まぐるしいな〜!・・って私は何様だ。
余談ですが、カテコの時、柳瀬さんと吉原さんがめっちゃ笑顔で話していましたし。
その2人の間に入りたい!!!と本気で思いました(爆)私も仲間に入れて!と言わんばかりにね!
そして一緒に笑い合うのだ!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・みつよ。戻っておいで〜・・・(爆)
ちなみに周りのお客さんもユダかっこいい!って言っている人、結構いたんですよ☆
吉原ユダのジーザスへの愛は、芝さんのユダに比べると、いい意味でさっぱりしているような感じがします。
純粋に師として愛しているような気がします。キレイな愛・・とも言うんでしょうか。
ちょっと、言うのが難しいんですが・・。逃げます(苦笑)
もう一言。そういえば、ユダの自殺のところ。穴からじゃなく、舞台奥にはけていかれてました・・。
舞台の構造上の問題?


マリアの金さん、
今日も安心して聞けました(^^)金さんはほんと色気がありますよね〜。ちょっとハスキーがかった声、大好きです。
そして歌、うまい!

さぁて。カヤパ様☆
さすがデビューしたばっかりのカヤパ様。
司祭からカヤパになっただけに、社員が突然社長になったという感じで、まだまだ初々しい!
司祭が恐れているのはカヤパではなく、長さんがやっているアンナスのがよっぽど一癖ありそう(笑)
カヤパがアンナスのご機嫌を伺っている・・というのは言い過ぎかもですが、後ろで牛耳っているのはアンナスかなと。
極悪ってのは感じなかったな〜!
一番足りないとおもったもの、それは威嚇するような恐さ、立っているだけでも威圧感があった高井さんと比べると、
等身大のカヤパ様に見えたかな。
司祭さん達と同じ位置に立ったカヤパ様だと思いました。
こうやって見ると、高井さんのカヤパ様ってのは、やっぱり極悪だったのかな〜・・って思いました。
舞台を重ねるごとに、どんどんとカヤパ様らしくなっていくんでしょうね〜。
さて声的には、高井さんほどの太さや響きはないんですが、歌詞がとっても聞き取りやすい!
高井さんでは響きすぎてか、いまいち聞こえてこなかった歌詞も、しっかり聞き取れて、ちょっと嬉しかった。
あれだけの低音を出す小林さんも初めてだったので、新鮮でした〜。ただまだ無理して出してらっしゃる感じ。
体全体を使って低音を出しているようでした。
個人的に好きな役者さんでもあるので、小林さんがカヤパをやること自体は嬉しかったんですよね(^^)
ただ高井さんがやっている役だけに、どうしても違いを探してしまったり
、いっくら良いと思っても本心では高井さんがちらついてしまうのには参りました。
しょうがないといえば、しょうがないんだけどね〜!
全然関係ないんですが、中央で歌っている小林カヤパ様を見て、何故だか李香蘭の溥儀を思い出した私です^^;
あっ、ちなみに小林さんもカテコはダッシュ系でしたよ(爆)→聞いてない?

喜納さんのピラト。
・・・村さんがとても恋しかった(>_<)
高井カヤパと小林カヤパの違い以上に、違和感を感じてしまった・・。
喜納さん、決して嫌いじゃないんです。
声量たっぷりで、体に響くような声の村さんはホントすごかったんだ!と実感。
そういう意味で喜納さんの声では物足りなかった・・なぁ。
喜納さんは歌い方に独特の癖があって、ピラトなのに、壁抜けの医者を思い出してしまう・・。くねってるんですよね(^^ゞ→分かりますかね?
ピラトの苦悩はよく伝わってきたんですけどね〜・・。ピラトとしての存在感ってのが足りてなかったように思います。
見せ場であると思われる、鞭打ち後のピラトの決断のところが・・・。ちょっと辛かった。
喜納さんはアンナスのが合っていると思う・・。言いたい放題でごめんなさい。
声質や声量の事を言ってしまうのは良くないことなんだけど、すっかり私の耳はオペラ座に慣れてしまっているんです・・。
本当にごめんなさい。

群衆はどうしても音響的に迫力不足に感じたんですけど、これは全体的な感想でもあって。
でもやっぱり私はこの舞台が本当に好きだな〜!!!といつも感じるのは群衆の熱さに触れた時ですね。
(群衆の中でもしっかり大前さんをチェックしてしまう、オペラ座狂の私でした(爆))

全体を通して、とってもいい舞台だったと思います!
正直、全国公演の会場でもこんなにいい舞台が見れるんだ!!と思いました☆☆(失礼な話ですが)
来週にはまた見れるってのがすごく嬉しい!!!と強く感じましたよ。
カテコ、スタンディングオベーションが結構出てましたよ〜。私は何だか恥ずかしく出来なかったんだけど^^;小心者。
柳瀬さんと吉原さんの笑顔、そしてホッとしたような表情の小林さんにも大拍手を送ってしまいました!!
小林さんの他にもアンサンブルから司祭へとこれまた昇進(?)した佐藤さんと田辺さんもお疲れ様でした。歌声や演技、良かったですよ〜!
吉原さんの見事な弾けっぷりも見られたカテコは本当に楽しかった!きっと吉原さん自身、手応えを感じた舞台だったんでしょうね〜。

あぁ、最高だ〜〜!!!ブラボー!!!JCSバンザイだわ♪♪♪








◆2004年『観劇キロク』にもどる ◆『演目いちらん』にもどる





高井さんを見れなかったショックはこの際、忘れてしまおう!!!・・・・・・・(T_T)