2004年6月2日(水)ソワレ 3日(木)マチネ  

ジーザス・クライスト=スーパースター  福岡シティ劇場


キャスト
ジーザス・クライスト 柳瀬大輔 イスカリオテのユダ 芝清道
マグダラのマリア (2)井上智恵
(3・M)金志賢
カヤパ 高井治
アンナス 喜納兼徳 司祭1 長裕二
司祭2 増田守人 司祭3 小林克人
シモン 高榮彬 ペテロ 賀山祐介
ピラト 村俊英 ヘロデ王 半場俊一郎
男性アンサンブル 女性アンサンブル
遠藤敏彦 畠山典之 イ ジンヒ 李京禧
木内宣輝 阿川健一郎 孟 甜 藤田晶子
香川大輔 ユ チャンミン ミンジュ チュ ウンツル
吉末高久 青山祐士 織笠里佳子 イー スンミン
赤瀬賢二 佐藤圭一 李朱蓮 ソン インミ
池田英冶 ジョン ユホン 李周映 チェ ミョンジン
中村啓士 吉賀陶馬ワイス





行って来ました、福岡シティ劇場。

高井さんというよりも、作品の魅力にとりつかれて帰ってきました(>_<)
正直言って、2公演見ても、根本的にこの作品が伝えるメッセージを全て分かったとは思えないのですが、『何か』感じたんですよね。
出来れば、無理矢理でもソワレも見て来たかった!。

柳瀬さんのジーザスと芝さんのユダは、『凄い!!』の一言。このお二人は圧倒的ですね。
役に生きるっていうのはこういうことなんだ!と見せつけられたような気がします。

苦悩や葛藤。一言では言い表せないような魂からの訴えが痛いほど、伝わってきました。
柳瀬さんのゲッセマネの園。もう鳥肌が立って、身動きが出来なかった。
何ていうんでしょうか、死に向かっていることを感じつつ、その恐怖に恐れ、あらゆることに葛藤していたのが、
ついに自分の生き方・・自分の死に方にけじめをつけようとする、強い意志がもう苦しいほどに伝わってきました。
実際にどうなのかは見えませんでしたが、
イメージとしては真っ赤な目で血管が切れそうなぐらいの心からの叫びを感じました。
ほんと・・あれは忘れる事が出来ない。突き刺さってきますから、ジーザスの思いが!!

そしてマリアへの愛も・・・。表情が柔らかくて、ジーザスにとって、唯一の安息の場。
神様ではなく、普通の人間に戻って接する事が出来る、唯一の人。
母性的なマリアに身を委ねる姿は、この行く末を知っているだけあって、悲しかったな・・・。
きっとこの何倍もの悲しさをユダは2人の姿を見る度に感じていたのでしょう。

最後の晩餐・・はなんとも言えない悲しさで涙が出そうだった。
自分を裏切っているユダを前に、11人の使徒達に『そのワインは私の血潮・そのパンは私の肉体・・』と語るところは、
ジーザスにとって、それこそ、自分の肉体をむしばむようなことだったんだろうな。
それを聞くユダも計り知れないほどの思いがあったと思います。
何にしろ、ジーザスとユダの対比が非常に興味深くて・・・
これは見れば見るほど、なるほどな〜・・と感じる事が多いんだろうな・・と思いました。
ユダに裏切られ、ついにカヤパ達に囚われる時は、裏切るのか?とユダに尋ねた後、返事がないことを知ると、
安堵した表情となったのが印象的でした。

ピラトやヘロデに尋ねられても、決して自分の意志を曲げることなく、最後まで自分の信念を通す、ジーザス。
群集の裏切り、鞭打ちの刑、そしてついには十字架にかけることになっても、決して何とか助かろうとする思いはなく、
自分で引いたレールを歩いていくかのように、真っ直ぐと十字架に向かうジーザスの姿があったように思います。
ある意味、死を選ぶことによって、自分が神となるかのように。
ゲッセマネの園での決断があってこその生き方だったと思います。

最後の十字架のシーンは・・・呼吸するのを忘れるぐらい、鬼気迫ったものがありまして。
目をかっと見開いて、『父なる神よ!私の魂は御手にゆだねます!!』と最後の言葉を言った時は、
もう心臓に矢が刺さる位の勢いで迫るものがありましたね・・・。
あぁ、語り出したら止まらない・・。
こうやって書いていると、次から次へと思う事が出てきて・・。どうやってまとめるんだ?
柳瀬大輔という人間とジーザスが一緒になって生きている・・といったぐらいに、ジーザスに入り込んでいたと思います。

対してユダ。
私だったら、ユダの運命を辿るんだろうな・・・。非常に人間的なのはユダだと思います。
ジーザスを誰よりも思うからこそ、あぁいった運命を辿ってしまったんでしょうね。
ユダとしての葛藤やとまどい、何よりも苦悩がとてもリアルに伝わってきて、苦しかったな。
それこそ、歌の節節に心の苦悩をそのまんま表されているので、シャウトが多いこと。
ジーザスもそうですが、この役はそう簡単にやれる役ではないと思います。
またユダはいつも観客と同じ目線にいる感じなので、(顔の向きも客席に向いていることが多い)
より一層同情してしまうところがありました。
ジーザスへの裏切りから、自殺するまでの間・・・・・。
いっそ死んでしまったほうがいい・・・というぐらいの想像を絶する苦しみが実によく分かるんですよね。
何にしろ、ジーザスと同じぐらいにユダにも焦点を当てた舞台だと思うんで、
ユダの心情を表すナンバーや演出がとても多いですよね。

私、名古屋公演の時って、ジーザスよりユダのが印象に残ったのですが、
ユダはジーザスと同じぐらいに重要な役だと思うので当たり前かもしれない。
お友達に話したら、「ってことは、ユダのジーザスへの思いがとても強かったんじゃない?」と言われました。
そうかもしれないです。
ちなみに今回は同じぐらい。もしくは僅差でジーザスかな。
パンフにも書いてありましたが、この作品はジーザスとユダの対立である・・と書いてありましたが、そうな気がします。
お互いが同じぐらいに苦しんでいるからこそ、逆に2人の対比する苦悩がくっきり出てくる気がするし・・
とは言っても、うまく語れない私です。なんだかんだとまだ、そこまで理解していないんだろうな〜(苦笑)


そして影の主役。群衆は・・本当に凄かった!
うねりはもう、生々しいというか、おどおどしいというか、生きるパワーとエネルギーが漲っていて、凄かった!!
熱気がもう火の如く噴いていて。
苦しい生活に乾ききっている心、それらを埋めるのがジーザスだったわけですが、あの熱さは怖いほどだった。
気が狂ったかのように、何でもジーザスを頼る群衆の心が痛かったな
あの怖いほどの熱さがあるからこそ、今のジーザスに力がないと分かった時の変わり身の速さはあっという間でしたね。
ユダが冒頭で歌う、彼らの心は天国にのナンバーの歌詞を思い出しました。
あぁ、それにしても熱かった!!見終わってから、36時間以上経っても、あの熱気で体が熱くなります。

何気にアンサンブルは♪誰が誰か〜・・な状態なんですが、必死に(笑)畠山さんと青山さん、香川さん、
そして分かりやすい藤田さんらは、友達の話を参考にしながらも何とか見つけることが出来ました。
畠山さんは顔の小ささ、体の細さ、首の長さが特徴。使徒の中にもいますね。
青山さんは市場の時に一番前の上手側で壷を持っている人で、鞭を打っている人でもあるんですって。、
あっ、あと、ジーザスが死に至った時に、最後に十字架から離れて、舞台前方で振り返るのもやっていますね。

ジーザスの使徒はユダを含め、12人いるわけですが、キリスト教徒の方だと12人の名前が言えるぐらいなんですって。
舞台でもジーザスがペトロ。ヨハネ、ヤコブと呼びかけるとこがありますね。
私は正直3文字の名前が多すぎて、ごっちゃになっちゃうんですけど(苦笑)
だって、この舞台に出ている人物だけでも、マリア・シモン・ペトロ・カヤパ・ピラト・ヘロデ・・それでいて、ジーザ
スの父親はヨゼフとパンフに書いてあるのを目にしてしまうし・・・。
それでいて、ユタと不思議な仲間たちの座敷わらしの名前までごっちゃになっちゃって(爆)
ペテロとペドロを何度間違えたか(爆爆)

ソウルガールズをやっている方は誰なんだろう・・・・。
しかしソウルガールはもうちょっと色っぽく魅惑的にやってもいいと思う!ミュージックフェアの時のが色っぽかったもん(笑)
ちなみヘロデガールはそれこそ、誰なのかま〜ったく分かりませんでした。
・ ・・というか、あの女性アンサンブルのメンバーで分かるほうが凄いと思う^^;

そういえば、2日のソワレは隣に座っていたおば様達が最初から異様に盛り上がっていまして。
上演中でも前屈みになるわ、手をふるわ・・・で大盛り上がりで、
カテコなんて最初から叫ぶわ、ハンカチ持って手を振るわ、名前を呼ぶわで凄かったんです。
ど、どうしたものか・・・と苦笑いな状態な私であって(ーー;)
終演後に声をかけられたので、少しお話をしたのですが、
なんと!!ソウルから来られた方で娘さんが出演されていたとのこと。
イ ジンヒさんのお母様だったみたいです。娘さんの晴れ舞台を観に来られたんでしょうね。
何だか、私もその感動が伝わって、嬉しくなっちゃいました。私のもう片方におられた方と一緒に拍手をしてしまいました(笑)

しかし、カテコの最中、その方が盛り上がれば盛り上がるほど、きっと高井さんはココを見ているんだろうな・・とちょっとドキドキしていた私(爆)
だって・・あの盛り上がり方ではさすがに皆さん、見られていたと思いますよ(笑)
ほら高井さんも、ファントムの時と違ってセンターではないし、上のほうにいるわけだし・・・
あっ、話がずれてしまいました。

マリア。
運良く井上さんと金さん、両方見れました。
3日は金さんに変更しているとは知らずに観劇したものですから、
聞こえてくる声が違う!と思って、よ〜く顔を見たら、金さんでした。ビックリでしたよ。
でも、いい意味で比べる事が出来て、良かったですね。

井上マリアは純粋に一人の女として、ジーザスを愛する思いが伝わってきました。
どちらかいうと、母性的というより、等身大で・・かな。
色っぽさもあるんだけど、娼婦っぽいいい意味での嫌らしさは感じなかったかも。
でも歌声は澄んでいて、とても聞いていて気持ちよかったです。何もかも洗われるような歌声でした。

金さんは声に深みあって(さすがグリザベラをやっているだけあるな・・と思った)、
娼婦っぽい色気が前面にでていたように思います。包み込まれるような母性もすごく感じたし。
♪今宵安らかに・・のナンバーはジーザスがマリアに身を預けるわけも分かる位の母性愛を感じたな。
何気にカテコでの金さんの歩き方が妙に色っぽくて、最後の最後までマリアを演じられているんだ〜!と
一人感激していました(笑)・・もしかして、あれが金さんの歩き方なのかしら^^;

そうそう。ペテロの賀山さんと歌う、♪やりなおすことはできないのですか・・は井上さんとのが息ぴったりでしたね。
2人の思いがそのまんま一緒になって声に出ているみたいで、感動しましたもん。
金さんの時は、ペテロが合わせているな〜・・と思ったんで。
声の相性もあると思いますけどね。賀山さんの声、とっても柔らかくて若い声なんで。(良い声だった〜)
何気に3日はマチソワでマリアが変わるので、ペテロはもちろん、ジーザスも微妙に感じ方が変わるんでしょうね。
柳瀬さん自身、どっちのマリアに強い愛を感じるんだろうか・・・。



で、ジーザスやユダ、群衆たちを苦しませている人達。
まずカヤパ。我らが高井さんの演じている役であります〜(笑)
どこでカヤパが登場するかも分からない程の初見状態な私でしたが、
高井さんが登場した瞬間、頭より先に身体がビクッと反応してしまう自分がいたりして(爆)
これも今までの経験のたまもの・・でしょうか(笑)

冷たい目線に威嚇するような目力、不適な笑み。そして現れるだけで威圧するカヤパ。
悪役要素を全て見事にこなしてらっしゃいました。
もしかしたら、1番演じやすい役なのでは?と思った程。
メイクもしっかり目で・・眉毛も濃く、アイラインも濃いし、頬のシャドーで、しっかり悪役面。
表情が豊かでいらっしゃいましたよ。・・・もっと近い席で見てみたいと思いました。
何よりも冷たく響く低音・・ほんっと低いです、本領発揮と言わんばかりに・・。

♪ジーザスは死すべし・・のとこで登場となるわけですが、アンナスである喜納さんとのかけあいは呼吸ぴったりですね。
ほんっと感心してしまうぐらいに、呼吸ピッタリなんで、1人で歌っているかと思うぐらい
・・・ただ声の質がかなり違うので、やはり1人で歌っているようには結局のところ思えないんだけど・
何気に群衆に化けて、様子を伺っていた司祭の増田さんがカヤパらに情報を洩らしていたわけですが、
カヤパを中心にして、増田さん(司祭)、小林さん(司祭)、喜納さん(アンナス)、長さん(司祭)がおられる場面は、
デュトが・・デュトが・・・4人いるよ〜♪とちょっとニヤッとしてしまった私でした(笑)そりゃ、歌声が重厚なわけだ〜!!
『バカなことを〜!!』・・だったかか分かりませんが、カヤパが大声で怒鳴りながら舞台奥に行くとこがあるんですが、
これまた聞いたことがないぐらいに大声量です。
・・・あぁ、歌詞が1つ1つ書けないのが辛い・・・・パンフにカヤパらのナンバーは載っていないんですよね(苦笑)
ジーザスやユダ、マリアらのは歌詞が載っているんですけど・・・。(まぁ、脇役ですからね)

ホサナのとこで、舞台前方(客席間近)まできたりするのですが(→結構カヤパやアンナス達はよくいらっしゃいます・・)、そこで歌う声が本当に低音です。
・・ごめんなさい。何て歌っているか思い出せない^^;バリトンは悪役が多いってのが分かった気がする。

それらは別としても、高井さんは歌声だけで、その役柄像と感情を表現されるんで、さすがだな〜!と感心しちゃいました。


裏切り・賞金の場面では、膝まついてカヤパとアンナスがユダを裏切りの手に染まらせる銀貨を
♪取れよ〜取れよ〜・・・と無理矢理受け取らせるわけですが、
私はなぜかしらこの高井カヤパが歌う♪取れよ〜取れよ〜・・・の声が好きになりましたね(^^ゞまた表情もいいんだな。
受け取った時のアンナスとの頷きは段取りが感じさせられるんですが(苦笑)
この受け取った瞬間のユダの演技、もう正気ではいられないことをしてしまったという、一種狂ったような演技がなんとも言えないです(+_+)

ここからはカヤパの非人間的で、ジーザスがどんどん追い詰められていくのをあざ笑うかのような演技が見られます。
実際には罪がなく、裁かれるのはおかしい、ジーザスは普通の人間なのだ!!と思っているのに、
実際に自分の手で裁かざるえなくなり、悩み苦しむピラト(村さん)を前に、
カヤパは、普通にジーザスが鞭で打たれるのを傍観しています。
もう、どうとでもなれ。ジーザスがこの世からいなくなりさえすれば・・何でもいい・・と言わんばかりにね。
だから、ピラトがカヤパを一瞬すがるような目で見ても、カヤパは『だから?』といった表情。
ピラトがカウントすればするほど、居た堪れないような表情をするのに対し、
どんどん冷めていくように、何の感情を持っていないようんばカヤパが本当に対照的で。
カヤパとピラトの対比がよく分かります。
カヤパの目の前に鞭で打たれるジーザスモ連れてこられるのですが、こんなもの見たくもない!失せろ!といった感じで、右手を遮ります。
ピラトは・・・もう限界だ!!と39回目にして、鞭打ちのカウントを止めるのですが(この39回には意味があるのかしら?)、
その後に歌う歌にピラトの苦しい思いが非常に強く表われています)とても託されています。
この歌声を聞くと、あぁ村さんの歌声も素敵だわ・・・と実感します。やはりもう1人のファントムだけあるわ・・と。
「1!2!・・」のカウントだけでも、すご〜くいい声!響きますっ☆
今考えると、あれで腕立てふせとかしたいかも!→なぜにだ(爆)
どうしてもファントムだと高井さんと同じ役ということで、マイナスに思ってしまうのですが、JCSにてホンット、村さんの声に惚れましたね。
どういった声?と聞かれると、まだ語れないのですが・・・いい声です!(^^ゞ
そういえば・・。何気に十字架の刑をついには命じた後、ツボみたいなものに手を入れると『血』が手につき、顔をゆがめるピラトなんですが、
あれはついに殺人に手を染めてしまった(罪を犯してしまった)・・・というのを表しているのでしょうか?
本当は水で手を洗った筈が・・・ってことですよね?

私名古屋公演の時は、カヤパにピラトなんて全く覚えていないのですが、今回役はもちろん、役の違いまでしっかりと分かりました(^^ゞ
もし機会があったら、高井さんはピラト、村さんはカヤパにして見てみたいですね〜。
高井さんだったら、あの哀愁漂う、♪ピラトの夢をどう歌われるんだろう・・・。

そうそう、忘れちゃいけない♪ヘロデ王の歌
この世の快楽におぼれているヘロデってことですが、ピッカピッカに華やかなんですよね(笑)
半場さんのメイクが・・ではなくて、舞台衣装や周りのヘロデガールも^^;
この作品の中で1番華やかなシーンでしょうね。目も醒めるような豪華さ。
半場さんの大声量が聞けるのですが、どうも私としてはもうちょっと弾けて欲しい・・かな。
なんせ名古屋公演で下村さんを見てしまっているので(苦笑)
いくら舞台を覚えていなかった私でも、下村ヘロデの濃さは鮮明なわけで(爆)
ただ歌っているだけとは言わないですが、もうちょっとバカっぷりというか、浮世の世界に入っても良かったんじゃないかと。
でも半場さんの歌声はもう凄すぎる!よ〜く伸びる歌声に、艶々な声。
ピアンジよりも存分に半場さんの歌声が聞けます。
密かに座っている時も立っている時も対して見た目が変わらないのにも驚きました(^^ゞ
ジーザスがヘロデガールに弄ばれても、何一つ表情変えないのですが、私としては・・・
全然関係ないけど、すぐ横で見ているカヤパな高井さんが気になって気になって(笑)
あんな魅力的なヘロデガールをどう見ているのかな・・と(失礼致しました)
・・・しかし、こうやって考えてみると、下村さんは濃かったな〜・・。

その他シモンの高さん。
パンフで確認すると、韓国の方みたいですが、とっても歌声もしっかりしていて、
良かったです〜、姿形を見て最初「吉原さん!?あれ?ゴンゾは!?」と一瞬パニックになったのですが、
歌声を聞いて、あぁやっぱり違うと(笑)
ちなみに吉原さんのシモンは名古屋公演の時見ているんですよね。
高さんは声もよく伸びて、とっても聞き取りやすかったです。



さて。
カテコは・・・顔がニヤけっぱなしです。
いえ、高井さんだけではなく、私の顔が。
今まで見たことがないぐらいの微笑みに、ランニング走り、そして微妙にリズムを取っている片足・・
両手を片方ずつ上に上げて軽く踊っているし・・楽しそうにやっておられました(^^)←あの片足で取る微妙なリズムは誰にも真似出来ないと思う・・(笑)
主役であるファントムの時とは違って、いい意味で脇役という立場を楽しんでおられるように思いました。
全体的に皆さん笑顔なので、重く終わる最後を見た観客としては非常に救われた思いがします。
あの明るいカテコだからこそ、いいんでしょうね。
芝さんもとっても楽しそうでした!
そしてこの舞台の主役。柳瀬さ〜〜ん!!あの優しい微笑に・・惚れます(^^ゞ
ジーザスを中心にして、円陣を組むところはどうもジーザスの再生を表すようなのですが、
あんな悪役をしていたカヤパ達も加わっているのが興味深い・・・というか、高井さんがあれをやっているから思うんだけど^^;
隣と小指を繋ぎ合っているそうですが、自ら隣の村さんらに積極的に小指を絡ませる高井さんがツボです(笑)
全体的にカテコの高井さんはやる気満々です(爆)

それとは別にしても、スタンディングをしたくなるような舞台で、私も2公演ともしっかりスタンディングしちゃいました。
キャッチコピーの『熱くなる』とは本当で。
と〜っても熱い舞台で、もう満足満足。
行く前のテンションとは打って変わって、妙にテンションが高い自分がいました。
でもどっちかいうと、後でジワジワとくるものもと〜っても多くて。
終演後に話したり、飛行機乗って考えたり・・・そしてこの観劇キロクを書きながら、思い返したり・・・・。
1日経っても(今現在)、エンドレスでJCSのナンバーが頭に流れているし・・・・、ある意味発狂するぐらいにね。
そのぐらい衝撃的な舞台でした。
そして、自分がこの作品にはまってしまったことに気付きました。

次回は東京公演ですが、また次回見ると、理解も深まるんだろうな〜。それが楽しみで仕方ありません。
もうちょっと復習はもちろん、新たな知識も加えないな〜・・と。
今回こうやって福岡まで観に行くきっかけを作ってくださった高井さんにはホンット感謝感謝です。
そうじゃなきゃ、きっとこの演目は見ていなかったと思うから。
今回私が嬉しかったのが・・・・・・。高井さんだけではなく、ちゃ〜んと他のキャストまで見れたし、
高井さんのカヤパを脇役として考えれたこと。
この舞台をまっすぐと見れたことが何よりも自分自身嬉しいのです。
だって・・・1番印象に残っているといったら・・・主役である柳瀬さんのジーザスですから。

次回が本当に待ち遠しいです。




おしまい。


*これらのキロクはみつが観劇しての率直な感想を述べているだけです。
決して全てが正しいわけではないので(誰も思ってはいないだろうけど・・)、ご注意ください。
まだまだ理解出来ていないことは山ほどあります・・・・。



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