２００２年９月２２日（日）　マチネ　　キャッツ　　大阪MBS劇場

キャッツを久し振りに新鮮に楽しめた日でした。
やはり、初見の友達、しかも見る前からワクワクしている彼女を見ていると、十数回目（笑）の私も初めて見るようなドキドキ感を感じました。
今日の公演は、以前の先行予約で取ったもの、確か何かの記念公演になるんでしたっけ。
正直、それが何の公演だったか思い出せないままの観劇でした。
先行予約の時、ネット予約の方に備考のように書いてあったんです。
どうせ、見に行くならその日に・・って感じで取ったんですよね。

最近のオペラ座通いで、それが何の記念だった思い出せない自分に、1年前ぐらいはキャッツに夢中だったこともあり、我ながら腹が立ちますね。
キャッツファンの方で、この公演を見に行きたくても行けない人がいたでしょう・・。
５０００回目を行きたくても行けなかった自分だけに、申し訳なかったです。


何だかね、今回は客層が違うのを感じました。
日曜日の割に、一人で見に来られている方も、多く感じましたしね。
きっと後で、キャッツファンの方でオフ会でもあるんでしょうね。
ネットで知り合った方と初めて会うっていうのが、色んなとこで繰り広げられている気がしました。（気のせいではなく・・）
席が後ろの方も、話していることがマニアックなんです。
品川の時は・・とか、キャストがこの人だとどうとか、いかにも通っている、劇団四季が好きという感じでしたね。
オペラ座に鈴木ラウルが登場することもしっかり話されていまし←耳をダンボにしてしまいました（笑）
観客のほとんどがリピーターの方のように感じる熱気。
その熱気に圧倒されたのか、舞台の猫も迫力を感じました。
観客に負けないぐらいの熱さに圧倒されてしまいました。

私ね、今回の観劇でちょっとファンになった方がいます。
それはタガー役の八巻さんとスキンブルシャンクスの岩城さん。
八巻さんのことは以前見た時から、気になってはいたのですが、今日は岩城スキンブルの歌声に聞き惚れてしまいましたね。
何て、優しい声をしているのでしょう！！
汽車を愛している気持ち、仕事を楽しんでいる気持ち、そして汽車に乗ってくれる乗客を愛している気持ち。
岩城さんが確か、スキンブルに初登場された時に話題になっていましたが、歌のお兄さんのようだということ。
まさにそうですね〜。昔、NHKの「おかあさんと一緒」に出ていましたか？って聞きたくなりました。
岩城スキンブル、お気に入りになりました。

八巻さんもね、タガー役を楽しんでますよね。
自由自在に出る声、自由自在に操っているメス猫、そして自由自在に振る回っているのを見て、まさにラム・タム・タガーはこうなんだというのを見せつけられました。
以前、荒川さんが演じられるタガーに絶賛していた分（というかタガーを演じられている荒川さんでしたが）、他の方がやられるタガーを誉めることなんてないと思ってました。
でも、荒川さんが演じられていることで、タガーに注目するようになったんですよね。
そういう意味では、八巻さんの良さを発見できて良かったです♪

おばさん猫の服部さんもやはりこの役は服部さんが1番って思わせるものでした。
やはりキャッツは、皆の笑顔に幸せを感じますね！こっちまで笑顔になっちゃう。

キムスンラさんも好きだな・・て感じましたね。
彼のバストファーンジョーンズはどこか憎めなくて、可愛らしい。
グロールタイガーの時のグリドルボーンにベタ惚れな顔も面白い（笑）
ガスの時のよぼよぼ声も・・。
キムスンラさん、いいです。

そうそう、ファンが結構おられる大谷タンブル。
以前見た時は、そんなに気にしていなかったのですが、今回は目がよくいきました。
まず、大きいですね〜。だから、キレキレなダンスも栄える栄える☆
ちょっと、背が大きいこともあって、カッサンドラとのタイヤの上のダンスはかなり背を低くされていて、腰を心配してしまいました。
そしてっ！！今回初見の我が友達。
彼女は目の付け所がいいのか、なんとオス猫なら、タンブルが好きだと言いました（驚）！
タイヤの上のダンス・・。すごい表現をしてくれました。
カッサンドラを触る、手が素晴らしい！！と。
とっても優しさに満ち溢れていたと彼女は言っておりました。
いや、いつも何かにつけて考え方が一味違う子ではあるんですが、まさか初見でタンブルに目がいくとは・・。
私、かなりびっくりでした。

そして、その彼女がメス猫で注目したのは・・。
こっちも意外、ジェミマでした。
今回、ジェミマは春原さんだったんですが、彼女曰く、他の人よりダンスがずば抜けてうまくて目立っていたというんです。
正直、私はジェミマに注目したことはあまりないんですが。
ちょっと友達の目には、お見それしました。

また、彼女曰くタガーは目を覆いたくなったそうです（笑）
セクシーな腰振りにでしょうね。
シラハブも可愛いっと絶賛していました。
私もシラハブは好きなんですけど、声がか細く高い声な分、いつも声が裏返ったり、高音が出きってないなぁ・・と感じるところが多かったんです。
でも、今回の山内シラハブ。声が通って、それでも高い綺麗な声が出ていて、ちょっと感激しましたね。

最近、松永さんが演じられるランペルティーザが大好きで仕方ありません。
本当に猫のように見える！
ジェリクル舞踏会で、舞台前方で大きく口を開けられるところがあるんですが、いつもそこで本物の猫を感じる！！
猫があくびをする時、あんな顔をしますもの。
松永ランペルって、ほんと最初から最後まで満面の笑顔で飛び跳ねています。
最後、グリザベラが天上に行く場面で、降りてくる雲の形をしたのを見て、飛び跳ねているんですよね。
これは松永ランペルしかやらないと思うんですが、それが大好きで大好きで☆
もちろん、マンゴジェリ−との泥棒猫のシーンも、踊りまくってるのに、全然息が上がりません。
むしろ、どんどんパワーアップしておられます！

グリザベラは早水さん。
マンマ・ミーアが控えていらっしゃるんで、もう少ししたら消えてしまうでしょうね。、今回見れて良かったです。
私、早水さんの鳥肌が立つような素晴らしい歌声には、前から注目していたんですが、今回も響き渡ってましたね〜。
友達曰く、本当にさみしそうで孤独を感じたとこのこと。
涙目になってますよね。
メモリーの最後、♪明日が〜〜・・と音が下がるのも健在でした。

以前一緒に行った友達が惚れた（笑）マンカストラップ。
見に行くことを伝えたら、本当に羨ましがられて、私の分も見ておいてよ〜と言われてしまいました。
しっかり、友達の分まで見たのですが、福井マンカス。もういつ見ても、完璧ですね。
落ち着いておわれる。完成されているのをを感じます。
八巻さんとのデュト登場シーンのハモリもピッタリですね！

そして、大注目のデュト。
あの役を高井さんがやっておられたのか〜・・と、あんまり目立たないところでも、出来るだけ見ていたのですが・・。
ダンス、意外に多い！！
結構、目立たないところではあるけど、ちゃんと振りがあるっ！！
グリザと一緒で、最初のジェリクルソングも後ろの方で、控えめにも踊っているし、よくよく見ているとホント多い！
高井さん、頑張っておられたのでしょうね〜（笑）
きっと神経はダンスの方ばかりいっていたのでしょうね。
今回もデュトは佐川さんだったんですが、佐川さんって声が高いじゃないんですか。
だから、ますます高井さんがデュトをやった時の想像がつかないんですよね。
聞かせどころが多い役ですが、ファントムをやってる時の声を出している筈はないしね〜。
温かみのある声を出していたんですよね、きっと。
見たことが以前あるだけに、覚えていないのが本当に悔しいです。
サインも貰ってないし・・（悲）。
サインといえば、お約束のサインが終わった後の、ため息や飲み物を飲むところで、ちゃんと観客を笑わせていたのでしょうかね〜？！
あのお役目を高井さんがやっておられたのが、信じられないっ！
高井デュト、拝見したい・・。

佐川さんのデュトは、正直あんまりなところがあるんです。
何か、心に迫ってくるものがないんですよね・・。
最後の猫のご挨拶も、説得力がない。
小林さんだと、鳥肌が立つぐらいに迫ってくるんですが、佐川さんだと、ただ言ってるだけに聞こえてしまう・・。
だから、猫達が慕うのに？？？なところがあるんですよね。
まぁ、これも好みだとは思いますが。
ちゃっかり、友達の手を引っ張って、サイン貰いに行ったし（笑）
高井さんの二の舞は絶対にしたくないんですよね(^^ゞ

そして、そして、密かに久し振りな葵ミスト！
やっぱり、彼のダンスは素晴らしいっ(>_<)
ゴムマリのように跳ねる跳ねる！
クールであって、茶目っ気たっぷりの彼の演技は大好きです。
どうして、あんなに軽く跳べるんでしょうね〜〜！
最初の頃に比べて、可愛さも出てきたのが嬉しいです。
実は葵ミスト大ファンが友達にいるものですから、ますます私も好きになったところがあります。

佐藤ヴィクトリアも綺麗ですね〜。
最初のソロで踊るとこも神秘的で綺麗。
軸もしっかりしてますし。
オペラ座にはいつ戻られるのでしょう・・。

井上ジェリーロラム。
タガーに手を触れられた後に、嬉しそうにその手をなめるのが好きだったりするんですが、今回は見れなかったのが残念でした。
グリドルボーンの登場シーンの♪ソノ−ーーーークィ！！が席的に、ほぼ真上で聞けたのが良かったです。
声量がすごくて鳥肌が立ちました。
さすが、クリスティーヌをやられただけのことはありますよね！

ギルバートも、今回は見慣れていた千葉さんでなく萩原さんだったんですが、グロールタイガーと戦うところって、萩原さんだと棒ではなく剣なんですね！
やっぱり、千葉さんは中国武術を学ばれていた分、ヌンチャクを扱うのも慣れておられます。
ちょっと、そういう意味では物足りなかったかな。


それでも、今回のキャッツは本当に楽しめましたね。
カーテンコールは最初、もしかしたら通常どおり！？って思ったんですが、やはり特別でした。
照明がパッと当たって、ミストが一人（？すみません、記憶が曖昧）で出てきて、素晴らしい連続空中回転と共に、キャッツの公演回数が東京を越えたことを祝う看板が登場☆
そうか、これが記念の日だったとそこで初めて思い出した私でした(ｰｰ;)
葵ミストの跳ぶ前の準備運動が大ウケしてましたね。可愛かった〜。
客席から、「頑張れ〜！」と声援が飛んでました。
やはり、今日はリピーターが多いと改めて感じましたね（笑）
公演中も、拍手は早いし、ウケがとっても良かったですからね〜。
全猫が出てきて、客席に握手をしてくれる時みたいに、分散。
キャッツの袋を持っておられて、大入と見た目書かれたような封筒を順番に配ってくれました。
私達はジェニエニドッツに貰いました。
すぐそばには、タガーもいてちょっと貰ってる人が羨ましかったです(^^ゞ
封筒をよく見たら、大入と書いてあると思っていたのは、大阪一番と書いてあって、笑っちゃいました。
中身は千秋楽のポスターと同じ写真にキャッツNO.１シティ大阪と書かれてある記念カードと、キャッツと書かれたバッチが入ってました。
私にとって、初めての記念公演に贈り物だったので、大感激してしまいました♪
そして、さすがリピーターで埋め尽くされた客席。
大歓声のもと、カーテンコールはかなり多かったんです。
タガーの締めも2回ありましたし。
看板に向かって、ライトを当てるように仰ぐのと、
拍手を仰いで、ミストみたいにライトを自由自在に小さくして最後はまた大きくなってこける、そしてボタンみたいなものを押す仕草をしてライトが消えて、終了でした。

ちょっとカーテンコールは血が昇ってしまい、記憶が曖昧です。
でも、キャッツ好きな方が集まっている分、皆が一体になっていて楽しかったですね〜。
友達も熱狂に驚いて、自分１回目で来ちゃってよかったのかな・・と言ってましたが、そんなことは構わないですよね(^^)
一緒に私達も大歓声で、最後はスタンディングオベーションをしちゃいました！
やっぱり、キャッツ好きな方ばかりっていうのも盛り上がっていいですね〜！

友達も大感激したようで、終わった後もずっと興奮状態でした。
ジェリクルソングがずっと頭に流れていたようで、一緒に歌っちゃいました。
思わず、ダンスも一緒にしちゃったりして(^_^;)
地下鉄のホームで、思わずこけたし（爆）
友達もCDを借りていって、今度会う時は大合唱ができそうです♪

キャッツ、楽しめて本当に良かったです！！