2003年5月8日(木)マチネ  キャッツ  静岡市民文化会館

キャスト
グリザベラ 範衛華 オールドデュトロノミー 増田守人
ジェリーロラム
=グリドルボーン
井上智恵 バストファージョーンズ/
アスパラガス=グロールタイガー
村俊英
ジェニエニドッツ 服部良子 マンカストラップ 趙宇
ランペルティーザ 松永さち代 ラム・タム・タガー キム スンラ
ディミータ 李園園 ミストフェリーズ 葵暁強
ボンバルリーナ 上村朋子 マンゴジェリー 李涛
シラハブ 中村友里子 スキンブルシャンクス 鈴木涼太
タントミール 高倉恵美 コリコパット 除元博
ジェミマ 飛田万里 ランパスキャット 幸田亮一
ヴィクトリア 大月悠 カーバケッティー 斎藤翔
カッサンドラ 井藤湊香 ギルバート 萩原隆匡
マキャビティー 赤瀬賢二
タンブルブルータス 山口博之


市民文化会館でのキャッツ。あれだけ大きな会場で、どんな世界を見せてくれるのかな・・と期待と不安で半々の中行って参りました。
正直、今回の観劇は私の手違いで取ってしまったのです(ーー;)
そもそもこれが原因で、夜勤明けで一睡もせず、大雨でビショビショになりながら、電車に飛び乗り、挙句の果てはメガネも忘れてしまって・・・今までの観劇史上、1番辛かった・・・。
しか〜し!!猫さん達に励まされ、癒されて・・帰る頃には、靴も服も渇き(笑)、寒さもなくなり・・元気いっぱいになってました(^^)
『キャッツを見ると元気になるぞ』を身を持って、経験しちゃいましたね〜。

さて。会場の静岡市民文化会館。駅からはバスか、徒歩ですが徒歩でも十分な近さですよね。今回は雨でしたので^^;、バスにしました。
ちょっとバスの案内も分かりにくかったかも・・。もうちょっと大きな看板を出しておいて欲しいです。
というか、下調べを全然しなかった私が悪いんですけどね(^^ゞ今回は本当に突発だったもので・・。
オペラ座の時以来ですが、大きいです。四季の専用劇場に比べたら、本当に大きいです。舞台も広い広い!
猫さん達もダンスしやすいでしょうね〜。
ゴミは1階席の3分の2ぐらいまでですね。2階席はゴミはなし。
全ての席が見やすく・・・というふうではないと思われます。そして音響もあんまり宜しくない。あと、お客さんの雰囲気も違いますね〜。
・・・と前書きはここらへんにして(笑)



オープニング。
だ、ダメだ(^^ゞデュトを見ていたんですが、あの姿を高井さんがやっていたと思うと・・・。
この時のデュトはグリザベラと同じで、普通のタイツ姿ですから・・。あぁ、私凝視できるんだろうか(爆)
高井さんが死にたくなった気持ちも分からないことはない・・。何だか、見たいような見たくないような・・・(ーー;)
猫達が客席に来ますが、会場が広い分、かなり散らばっていますね〜。視界にも舞台の猫は別として一匹ぐらいしか見えなかった。
密かに「猫に名前をつけるのは、とても難しいことなのです・・・」と呟く、高井さんが演じるデュトに来て欲しいかも(笑)
ずっと見つめたまんまですしね〜・・・妄想すると壊れますわ^^;
私の席はタントミールが来てくれた気がします。
私は高倉さんの細くて長い手足のタントミールが見れて嬉しかった・・。優雅で上品で・・・。
あんな体系になってみたいです。

福井さんの美形なマンカストラップをあのアニメチックな声でマンゴジェリーを演じていたを趙さんが演じる!!
私の一番の注目はマンカストラップでした。
見事化けていた!!
最初、「生まれたのか、闇の中に?」を聞いた時、びっくり(@_@)
えっ、これがあのマンゴジェリーをやっていた人?!ちゃんとマンカストラップの声になっているじゃないか!
ってことは、マンゴジェリーの時の声はもしかして作っていたのでしょうか(^^ゞ
福井さんのマンカストラップと比べてしまうと、趙さんのマンカスはまだ全ての猫から頼りにされる、包容力はないかな・・。
あと、気品に溢れていない。台詞まわしも、テンポが悪くて、ちょっと聞き取りにくいです。日本語をしっかり喋ろうとする分、台詞が流れず棒読みになっているところもあります。
私は福井さんのマンカストラップに惚れていたので(笑)、どうしても比べてしまうんですが、趙さんのマンカストラップ。悪くないんですよ〜。
マニアックなことを言っていいでしょうか^^;腰の動きが違うんです!
さすがマンゴジェリーを演じていただけはある趙さん。体が柔らかいと思うんです。でもそれが裏目に出ているのか、いっくら胸を張って堂々としていても、下半身と上半身が合っていない。上半身はマンカストラップなのに下半身がマンゴジェリー。あぁ分かりいくい表現(爆)
体系と動きで、こうも雰囲気がかわるのか・・と思いましたね。やっぱり全身タイツのキャッツはならではです。福井さんの体は触ると硬そう・・。趙さんが柔らかそう・・。
趙さんのマンカストラップはやはりまだリーダーに成り立てって感じの猫ですね。でも温かく優しい感じの猫でした。
これからに期待大です(^^)
・・しかし、パンフレットの趙さん。マンカストラップにはとても見えない・・。どうしてそんな可愛く写っているの?!変えてほしいかも(爆)

体系と言えば・・・。(こんなことを観劇日記に書いていていいのだろうか(-_-;))
斎藤さんのカーバケッティ。メガネがないので、表情まではしっかり見れなかったんですが、意外にガタイが大きいんですね!
キャッツは細くて柔らかそうな人が多いからか、斎藤さんの筋肉がしっかりついたガタイは大きく見えるのかな。
ちなみにマキャビティーの赤瀬さんもそう(日頃は黄色の猫)。分かりやすく言えば、福井さんのような体系・・。
って、体系なんてどうでもいいですね(笑)
斎藤さん、ダイナミックに動いていましたよ。もうちょっと余裕が見れるといいかもしれませんね。

服部さんのおばさん猫。
安心して見れますね〜。タップも気持ちいいぐらいに揃ってました(^^)
舞台も広いから、ダンスがしやすそう。

キムさんのタガー。初めて見ました〜!!
意外にセクシー路線ではないんですね。腰の動きも激しくないし(私は一体どこを見ているのか(・・;)。
でも何だか、ついていきたくなるような猫なんですよ、やっぱり。
そうそう、キムタガーの特徴なのかな。曲にハミングするんですね!間奏の時とかね。それがすっごく良かったな。
客席の左側の8〜10列目ぐらいの1番隅の方(細かく書いてみました(笑))を連れ出していました。
ショルダーバックを奪って、肩にかけて踊ってました。そして、客席に戻って、熱いキスをおでこにしていたのかな(笑)
客席は大笑いでした(^^)

グリザベラの範さん。
何だか、歌い方が変わったんでしょうか?!途中まで音が1つ上を歌っているような気もして・・。
あれ、グリザベラも新しい方だったけ!?と一瞬思ってしまいました。
はけていく時、客席を通ってはなく、今回は右の脇道を通っていかれるんですね。

「いらっしゃ〜い!!」と声と共に登場の村アスパラガス!
いやいやビックリ(@_@)あんな後ろから登場とは。20列目ぐらいの左隅から登場で(出入り口がありますもんね)。
まぁ、舞台に行くまでの動きが早い早い(笑)ステップを踏みながら、軽快に愛想をふりまきながら、舞台に上がっていました(^^)
私は中身の村さんを想像してしまって、可愛くて可愛くて(^^ゞ
実は村さんのファンの方から教えていただいたのですが、5月8日は村さんの誕生日(!!)だそうで)^o^(おめでとうございます!!
客席から投げるバラを絶対に貰おうっ!と思ったもの、5列目のセンターぐらいに落ちてしまいました〜。
村さんってこの役合っていますよね〜(誉め言葉です)。
今って、「経済克服」なんですね〜。
密かにバストファーンジョーンズにごちそうを運ぶ、斎藤カーバケと鈴木スキンブルに注目もしていたんですが、色々やっていました。
カーバケは始め、ちゃんと運んでいたんですが途中で犬のようにムシャムシャ食べだして・・スキンブルが何だか怒っていました(笑)
あっ、そうそう。バストがゴルフボールを飛ばしたを後で、皆が拍手するものの実はボールは残っていた・・という演出は無くなったのかな?!
いつも後で、ギルバートがボールを見つけて、投げる仕草をしていたような・・(この演出は好きだった)。
マキャビティーが突然、出てきた時、村さんのバストファーンジョーンズが、スプーンで顔を隠していたのが、可愛かった♪

泥棒猫!
安心して見れます、松永さんのランペルティーザ。
これだけ新しく若い方達が猫になっている中でもちゃんとまとまっているのは、松永さんや服部さんらのベテランの方達が頑張っているからでしょうね〜(^^)
李さんのマンゴジェリーは趙さんのマンゴと同じような声かも。ってことは、マンカスになると李さんもしっかりした男らしい声が出るのか!?
しっかし、いつも思いますが、あれだけ動いてもちゃんと歌えるのって、すごい・・(>_<)

そして・・・。来ました、来ました!!
デュト登場!デュトは今まで通り客席のほうからの登場です!
これが増田さん、これが増田さん。と注目してました。
背は結構高いのかな。動きが・・う〜ん、素のような。長老猫には見えないぞ。
座ることには意識しているように思いましたが、立ち振る舞いが・・(・・;)
何だか、猫達が神様にように慕う猫にはまだ見れないかも・・まだ慣れていらっしゃらない。
でも、密かに高井さんのデュトもこんな感じだろうな・・と思ってしまった私です。
私は両手を広げて猫達を集めるような仕草をするところががいつも神秘的で、不思議な感じがして好きなんですが・・。
今回はちょっと魅力を感じなかった。でも高井さんは手の仕草はお得意なところですからね・・。楽しみだな(笑)
「ぼんやり〜夢を見ていた〜一日が今日も終わる〜・・」
う〜ん、高い!声が高い!!佐川さんともまた違った声だし。
ちょっとしっくりこなかった。でもふわ〜っと広がるような気もしました。
それと・・・デュトが座るタイヤは舞台の一番奥なので、今回は奥行きもある分、メガネがない私はちょっと見難かった・・。
それが残念(^_^;)

ジェリクルダンスはいつ見ても素晴らしい!すご〜い!と思いながら、見ているとあっという間です。
そうそう、カッサンドラの井藤さん。私はこの方の声が好きです〜。タイヤ上のタンブルとのダンスも良かったです。

グリザベラ、再び登場。
何だか今回も不安定な気が・・。去っていくグリザベラを呼び止めようとする、デュトが私は何となく好きですね〜。


眠たいことも忘れて、いつの間にか一幕終了!メガネが無くても、何とかなるもんですね〜。
あぁ、やっぱりキャッツって楽しい!
ロビーに出て、福岡ファントムのポスター前にデンっと座って(笑)、休憩してました。
親子連れのお母さんが、じっとポスターを見ていまして、これが誰のファントムか見極めようとしていたんですよ。
声を大にして、教えてあげたかった・・(^^ゞ
トイレは意外に回転も早く、空いた頃に並んだら、すぐ使えましたよ(^^)
ちなみにポスターは出入り口が見て、左右に2ヶ所ありました〜。全公演分が貼ってあったのは、右側です!
残念ながら、福岡ファントムのチラシはありませんでしたが、CMは見れました。
オーバーチェアの曲と共に(定番!)玉座の上に置いてある仮面が映ってましたよ〜。(人物はなしです(笑))


第2幕。
アスパラガス・グロールタイガーの村さん。何だかすっごく気合が入っているように思いました!!
低く強い声が伸びる伸びる。脳天まで響いてきて・・いいお声ですよね〜。ちょっとファントムを思い出してしまった。
グリドルの井上さんの本当に綺麗でそれでいて、通る声で・・。
井上さんのクリスティーヌがもう一度見たい。(村田さんと沼尾さんを混ぜたような声ですよね→意味不明?!)
密かに村さんの声が井上さんの声に勝っていて、もうちょっと音声さん、調節してください・・とも思いました(^^ゞ
それでもお二人の2重唱は鳥肌物でした☆
ちなみにグリドルは登場する時、客席下手側(これは以前と同じ)の中央付近・・(だいぶ後ろを振り返りました)からの登場でした。
ピンクの部屋にベッドが置いてあって、グリドルの小部屋って感じでしたよ(笑)舞台に降りる時は、鉄棒を降りてきてました!
そのグリドルが来るのを待っている村さんのタイガーが客席のほうで待っていて、お客さんに笑いかけていたんですよ。(近くでした(^.^))
そうそうシャムネコ軍団の隊長!ギルバートの萩原さんですが、とても良い声ですね〜♪あぁ、この方のマンカストラップを見てみたい・・と思ってしまった。
舟のセットがちょっとリニューアルしていましたね、そういえば。最後の旗もかな。

さぁ、さぁ来ました!!鈴木さんのスキンブル☆★
とってもとっても輝いていました。何だか吹っ切れたんでしょうか!?
大阪で見た時より、とってもいいんですけど。ラウルより?!
アルプの「今をはばたく」に載っていたのを思い出してしまいましたね〜、あぁ、鈴木さん本当に楽しんで演じているなぁ・・と。
思わず、手拍子もいつもより強くしてしまいましたぞ。客席を沸かしてくれてましたよ〜。
お客さんの心を間違いなく掴んでました。手拍子に合わせて歌う、鈴木さん、気持ちよさそうでした。
エンジェルスマイルが炸裂(笑)
私は親心のようになってしまって、すっごく嬉しかったです(^^)

マキャに連れ去られるデュトを見て、私は高井さん。あんなに早く走れるかな・・と思ってしまいました^^;
あっ、でもクリスを連れ去るとこは結構早かったか・・。って私は何を考えているのか。今はキャッツ!←言い聞かせていました(-_-;)

マキャビティーとの戦いはちょっと物足りなかった・・。いっくら電灯にあたって、感電死になるのは分かっているとしても、もっと真剣に追いかけましょうよ(^^ゞ

ディミータとボンバルディーナですが、ディミの李園園さんって多分新しい方だと思うんですが、良かったですね〜。
ちょっと日本語が微妙なところもありましたが、歌は完璧だと思いました。増本さんの声とも似ていて、違和感を全然感じなかった。
このナンバーは好きなので、大満足でしたね〜。

そしていよいよマジシャン猫の登場!!
私はいつも楽しみにしつつ、これが始まるとキャッツももうすぐ終わっちゃう・・と感じてしまうんですが、やっぱり葵ミストは素晴らしいっ(>_<)
どこかで書いてありました、ごむ鞠のような跳躍。見てて、気持ちいいっ!私の中でミストフェリーズは葵さんしか考えられないですわ〜。
ホームスティでロスに行ってしまった葵ファンの友達にこの感動を伝えたかったなぁ・・。
マジックの演出も、大阪の時とほとんど変わっていませんでしたね。やっぱり、最後のライトを小さくする時は、客席から笑いが起こってました。
あぁ、葵さんって小さな猫のミストにピッタリだわ。

グリザベラ登場。
今日の範さんに不安を感じたのですが、最後は聞かせてくれました〜☆
グリザベラの今までの背景が見える感じがして・・。
その前に歌う、グリザベラとは対照的な生まれたての子猫。ジェミマの歌声も良かったです。中村さん、偉そうですがうまくなりましたよね(^^)さすが期待されているだけありますね!(アルプの四季の十字塔参照)。

猫からのごあいさつ。
1幕の時、少し物足りなく感じてしまった増田さんの声。
ちょっと模範的な感じなんですよね、まだ感情がいまいち入っていないというか・
でも何だか、私感動しちゃいました。とっても綺麗な声なんですもの・・。間違ってもファントムに向いているとは思わない声。
柔らかい感じではなく、何だかガラスのような・・それでいて尖った感じの声ではないんですよ。
クリスタルな声・・。透明感があって・・・う〜んうまく言えないけど。
鳥肌が立ちましたね〜。増田さんの声もいいなぁ。
最後は音響にも負けない、全猫の大迫力な歌声に圧倒されてしまった・・。
ところどころで、私語が目立った客席でしたが、最後はシーンとして。
ただ、デュトの歌声に手拍子は止めて欲しかった・・。歌いにくかっただろうな。
それでも最後は舞台と客席が一体になった感じで、素晴らしかったですね。
期待していた以上の舞台でした!
特に今回思ったのは、オペラ座をずっと見て来た分、歌声が素敵な人に目がいきます。
増田さん、村さん、井上さん・・音楽畑を出てきている方。やはりずば抜けていますね(^^)

劇場に着くまでは本当に色々なトラブルがあって、どうしようか・と思いましたが、行って良かったです。
始めて見るらしいお客さんも感動していたようですよ(^^)
鉄道猫がが良かった〜!という歓声も聞けたりして♪
舞台が始まる前は他人だったお客さんが、終わった途端、一体になって感動している共有できた雰囲気が私は好きですね。
密かに名古屋でコンタクトを見たときにいた人が前の席にいてビックリした(イベント時に選ばれていたので覚えていたんです^^;)


久し振りの観劇でしたが、やっぱりミュージカルっていいっ!!
また暴走して行こう(゚-゚)と気持ちを新たにした、キャッツなのでした☆


おしまい。






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