ラスヴェガスからグランドキャニオンへ 

長男が小学校へ上がる年の3月にハワイに出かけたのが、初めての家族海外旅行でした。
それから9年後、同じ長男が高校に上がる今年の3月にラスヴェガスに行って来ました。

シルク・ド・ソレイユのショー(勿論撮影禁止)以外は、カジノも外から眺めるだけ、「ラスヴェガスならでは」の過ごし方はさほどしなかったので、ここでご紹介するのは、1日でホースシュー・ベンド、アンテロープキャニオン、グランドキャニオンの3箇所を回った、ネバダ観光サービスさんの超弾丸のオプショナルツアーの内容になります。

 

 

1.出発

現地時間の3月28日の午前3時50分がバスの出発時刻です。集合場所は噴水ショーで有名なベラッジオホテルのバス発着所、隣の向かいのホテルとは言いながら、前日に歩いてみたら12分かかりましたので、余裕をもってホテル出発は3時半、目覚ましは3時となりました。

当日はその予定通り起きて、集合場所にも余裕を持って到着しました。ツアー参加者は、我々と4人家族がもう一組の計8人です。

予定の3時50分より数分早くホテルを出発しました。勿論まだ外は真っ暗でした。ガイドさんも必要な注意事項の説明だけで寝かしてくれて・・・そもそも適宜休みながらでないとガイドさんが無理ですね・・・1回目の休憩が6時過ぎだったでしょうか、その辺りから、ようやく明るくなりました。記憶が確かなら、ユタ州の「ハリケーン」という町で、ガソリンスタンド併設のコンビニで朝食を買って車内で食したはずです。

下左画像(6:18)は乗ってきた車、20人以上は乗れる車に8人がゆったり乗っていました。
 
ハリケーンを出発すると、いよいよ名所の集積地「グランド・サークル」に入っていく、というお話だったと思います。
「グランド・サークル」の山は、上が平らな、テーブル状なのが特徴、というので写した上右画像(7:07)でも、小さくし過ぎて分かりにくいかもしれませんが、そのように見えます。

 

 

2.ホースシュー・ベンド

最初の絶景ポイント、ホースシューベンドの駐車場に到着(下左8:19)。
ここから1.2kmの道を歩きます。最初は少しだけ上りです(下右、同じく8:19)。
 

少し上ったら、その先は大分下ります(下左、8:41)。砂漠の景色が広がります。
視界の先に、地面の割れ目のようなものが見えて来ました(下右、8:43)
 

崖の際で見下ろしてみると・・・凄いです。

何枚か写しましたが、水面が最大限に写っている一枚を載せておきます(下、8:58)

ガイドさんにパノラマで写してもらいました(下、9:01)

集合時間が9:20だったでしょうか、景色を満喫した後は、大分上って少し下る道を、あせあせと帰って行きました。滞在時間は1時間程だったようです。

 

 

3.アンテロープキャニオン

ホースシュー・ベンドの駐車場からアンテロープキャニオンの駐車場は近く、9時半くらいには着いていたと思います。
その駐車場から先は、現地の先住民族のナバホ族のガイドツアーに参加する形でないと、アンテロープキャニオンには入れません。
駐車場からアンテロープキャニオン入口までは、トラックの荷台に載せられての移動になります。

駐車場で少しだけ待って(下左、9:47)から、ナバホ族のガイドの運転するトラックの荷台に乗り込み、砂漠を走ります(下右、10:01)
 

15分か20分くらい走ったと思うのですが、10:12にはアンテロープキャニオン入口前に到着しました(下左)。
 
割れ目のようになっている入口を目指します(上右、10:13)

第2の絶景ポイント、アンテロープキャニオンは、砂漠に偶に降る雨が、鉄砲水となって流れていく途中に横たわる山脈を、砂混じりの濁流となって削って出来た渓谷、なのだそうです。上の画像で見えている入口が鉄砲水の出口で、従ってアンテロープキャニオン内は微妙に上り坂なのですが、殆ど分からない位の傾斜でした。

キャニオン内では、ガイドさんに言われるがまま、あるいはガイドさん自ら、シャッターを押しながら進んでいくのですが、その中から気に入ったのを3枚だけ載せておきます。

(10:20)

(10:22)

(10:31)

その場では、ガイドさんに言われるがままに行動するのに忙しく、景色への感動が若干そがれていた、ような気もしていたのですが、帰国してからパソコンで画像を見て、その「この世の物でない感」に圧倒されています。

 そして、出口に着きました。
 左画像が鉄砲水の入口になります。
 下画像は上流側の景色です。
 (どちらも10:59)
 

アンテロープキャニオン観光は、入口と出口(鉄砲水の出口と入口、ですが)を徒歩で往復します。そして、「写真撮影は往路だけ、帰路は右側通行で立ち止まらずに歩くように」と指示されます・・・

・・・立ち止まらなければ良いのね、と理解しました。そこで視線は前方の先行者に向け、動画モードにしたカメラを斜め上に向けたままで、アンテロープキャニオン全体を収めました↓

「Right Side!」「ミギ!ミギ!」など喧騒が続く現地では、現世感しか感じられないのを、音声抜きの静止画にして始めて「この世の物ではない感」が出てくるのかな・・・などと考えております。

入口に戻ったのが、11:07位のようです。それからまたトラックの荷台に乗って、駐車場まで戻ったのが、11時半より少し前でしょうか。滞在時間は2時間弱ということになります。

 

 

4.グランドキャニオン

何せ超弾丸ツアーですから、昼食の時間も惜しい、というわけで、第3の絶景ポイント、グランドキャニオンまでの移動の間に、配られた弁当を食しました。幸い十分にまともなお弁当でした。

バスで2時間半ほど走って、グランドキャニオンのサウスリム(大半の人が訪れる南側)の一番東の端になる展望地、デザートビューの駐車場に着いたのが、13:40位です。駐車場から展望地まで少し歩いて・・・何枚か撮影しましたが、紹介するのはパノラマの一枚だけにしておきます。

蝶ヶ岳から槍穂高連峰を見たときも、この景色は写真には納まらない、と思いました。ホースシュー・ベンドでもそう思いました。
(アンテロープキャニオンでは逆に、写真の方が感動、という稀有な思いもしました。)

しかし、グランドキャニオンの「写真には納まらない感」は、他で感じた以上のものでした。(下、14:00、クリックで拡大)

ガイドさんによると、「デザートビューは、サウスリムの他の展望地からポツンと離れた、ややマイナーな展望地だが、アンテロープキャニオンから回ってきたので無理なく行けた」、とのことです。この地を14:10には出発して、グランドキャニオンで一番人の集まるマーサーポイントに着いたのが14:50ですから、40分ほど走ったはずです。

そして、このマーサーポイントで、更に一段上の「写真には納まらない感」を感じたのでした。
こちらもパノラマの一枚だけにしておきます。(下、14:58、クリックで拡大)

マーサーポイントの集合時間が15:30、40分の滞在時間中に、決して近くはなかった売店で大量の土産物を買い込み、バスまで走って戻ったのでした。それからラスヴェガスに向かってバスは爆走しました。

 

4.休憩地のセリグマンで貨物列車に遭遇

このバスツアーは、グランドキャニオンを時計回りに走るので、行きとは違うところを通ります。帰路の休憩地の一つの「セリグマン」は、ルート66懐古の基点となった町だそうです。

廃車のフロントグラスに、子供のいたずらで目が描かれていたのを、アニメ製作者が見つけ、インスピレーションを得て、アニメ「カーズ」が製作された、のだそうです。そのモデルになった車両が保存展示されていました。(右、17:21)

これを眺めていたところで、列車が接近する音が聞こえてきたので、家族全員で線路に向かって走りました。↓

121両編成だった、と長男は言っています。

ここからさらにバスはラスヴェガスに向かって爆走しましたが、ベラッジオホテルのバス発着所に戻ってきたのは、21時を回りました。

 

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ラスヴェガスからグランドキャニオンが往復900km、ラスヴェガスからホースシュー・ベント+アンテロープキャニオンも往復900km、それぞれが日帰り弾丸ツアーだったのを、2つまとめてバス走行距離1200m、東京から熊本までをバスで一日で走るに相当する超弾丸ツアー、ということでしたが、中々良かったと思います。

それぞれの滞在時間は、
・ホースシュー・ベントでは、あんなものでしょうし、
・アンテロープキャニオンは、現地ツアーに参加の形ですから、変えられませんし、
・グランドキャニオンでは、多少長くしても時間不足感は解消されないでしょうから、
あれはあれで良かった、と思います。

グランドキャニオンを再訪することができるのであれば、マーサーポイント近くのキャンプ場にテントを張って2泊してみたい、と今から盛り上がっています。

 

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