青春18きっぷの旅3 しまなみ海道サイクリング


  ↑ 「道の駅多々羅しまなみ公園」からの多々羅大橋

*青春18きっぷについて詳しくは、例えば wikipedia を参照下さい。
*しまなみ海道のサイクリングについては、例えばこちらを参照下さい。

一日目  二日目=しまなみ海道70kmサイクリング  三日目

 

計画

12月27日から29日までの3日間の鉄道旅行の計画が12月も半ばになってから「勃発」した背景については伏せますが、大枠は100%家内の計画で、長男が時刻表で実現可能性を確認したものです。12月15日に勤務先から帰宅したところ、家内から「私たちはかくかくしかじかの旅行に行くけどパパはどうする?」と迫られ、否応なく連れて行ってもらうことにしました。

二日目の、今治から尾道までの「しまなみ海道サイクリング」が今回のハイライトになります。一日目と三日目が青春18きっぷでの移動になりますが、4人家族で青春18きっぷ2冊だと2回分余ります。「誰かついて来てくれそうな人は・・・」で家内と同時に思いついたのが、家内以上の「鉄子」である義妹のHさん(私から見て、妻の弟の妻)でした。ダメ元で、義弟に断った上で連絡すると、「二日目の夜に大阪まで戻らないといけないけれど、サイクリングには行きたい」と言ってくれたので、二日目の夕方には福山に着いて、Hさんはそこから新幹線で帰ってもらう、我々家族はもう一泊する、という前提で計画の詳細を詰めました。

出発の前日に車で家内の実家に帰省して、犬の世話を義父(元の飼い主)に託すことにしました。一日目は、我々家族は大阪府堺市内の家内の実家を出発し、大阪駅で大阪市内在住のHさんと合流、岡山駅で昼食を取り、今治まで行きます。当初は今治駅前で宿泊するつもりでしたが、レンタルサイクルの拠点でもある「サンライズ糸山」で宿泊のキャンセルが出たようで、首尾よくこちらでの宿泊に変更できました。

二日目は、朝一番に「サンライズ糸山」で自転車を借り、しまなみ海道の「ブルーラインコース」で70km先の尾道を目指します。ほぼ中間点にあたる「道の駅多々羅しまなみ公園」で昼食とし、尾道まで向かうか、サイクリングを打ち切ってバスで福山に移動するか、を決めることにしました。最初から雨だったらバスに切り替えるつもりでしたが、週間予報で冬型の気圧配置が安定していそうなことを言っていたので、むしろ強風を心配していました。

三日目は家族4人で福山から堺に戻る当初計画でしたが、そのまた翌日の30日に昔のピアノ仲間の忘年会が企画されたので、大阪駅で別れて3人だけ堺に戻り、私は刈谷の自宅で一泊することにしました。30日に青春18きっぷの残り1回分で東京まで行って忘年会に参加し、大晦日の朝に新幹線を使って堺に戻ることにして、18きっぷもきれいに使い切る、という計画です。

 

 

 
1日目(12/27):出発〜大阪〜岡山〜坂出〜今治

出発
 朝7:15頃に家内の実家を出発。 バスで泉北高速鉄道「栂・美木多」駅に移動しました。

栂・美木多駅7:37発(下左画像)−中百舌鳥(なかもず)行き−中百舌鳥駅7:48着
 以前はほぼ全てが「南海難波行き準急」だったのですが、最近のダイヤ改正で「各停中百舌鳥止まり」が増えたようです。

中百舌鳥駅7:49発(上右画像)−難波行き−三国ヶ丘駅7:52着
 普通は難波か新今宮に出るところ、今回は18きっぷですから早くJR駅に出るようにしました。

三国ヶ丘駅8:02発−快速天王寺行き−天王寺8:13着
 三国ヶ丘でJRの改札を通過、青春18きっぷの旅の始まりです。ここまで計画より電車1本早くなっており、大阪駅まで直接行ける紀州路快速を待ってもよかったのですが、225系の快速天王寺行きに乗ることにしました。

天王寺駅8:25発−紀州路快速京橋行き−大阪駅8:43着
 ・・・ 一本早くした、のですが、環状線ホームではなく、関西線ホームに降りてしまい、結局当初予定の223系の紀州路快速に乗ることになってしまいました。が、その前に発車した「はるか」の連結部分を写せました。

大阪駅9:00発−新快速姫路行き−姫路10:03着
 大阪駅の5番線ホームでHさんと合流して、223系新快速に乗り込みました。
 9:47頃、舞子駅付近から明石海峡大橋が見えました。

姫路駅10:07発(下左画像)−播州赤穂行き−相生駅10:26着
 この列車と次の列車と、続けて向かいのホームに待っている列車に駆け込んだので、先頭からの画像は撮れませんでした。この列車は221系だったはずです。

相生駅10:30発(上右画像)−岡山行き−岡山駅11:38着
 この列車にも駆け込んだのですが、次男が外に出直して先頭車を撮ってきました。この黄色いのは113系だったはずです。
 この乗車中に車掌が回ってきたので、青春18きっぷにHさん分のスタンプを押してもらいました。

 

岡山駅
 一番最初の計画では、大阪をもう一時間遅く発ち、岡山で4分の乗り換えをする予定でしたが、乗り換え損ねたら後が大変なことになるのと、昼食も取れなくなるので、岡山で1時間余裕を作ることにしました。到着してみると、相生からの電車とマリンライナーとは、切欠きホームを活かして平面移動で乗り換えられるようになっていて、問題なく接続していることは分かりました。

どちらから着いても毎回階段を登らされる大垣駅に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいです。米原駅は、東向きでは階段になりますが、西向きでは平面移動なので可としますが。

 改札の外に出て昼食を取り、まだ時間の余裕はありましたが、岡山駅大好きの子供達は勇んで改札内に戻りました。

 3月にも同じようなのを撮りましたが、「しおかぜ」の先頭車と最後尾です。

 折り返し高松行きになるマリンライナーが入線しました。反対側を写しに行った時には行き先表示が高松に変わっていました。この後で坂出まで乗車した電車です。

 ホーム越しに写した「やくも」(下左)と、マリンライナーの発車少し前に入線してきた「南風」を発車後のマリンライナーから写したもの(下右)です。

 

岡山駅12:27発−マリンライナー高松行き−坂出駅13:20着
 発車してすぐに、トワイライト塗装の機関車が見えました。Hさんによるとヘッドマークもそのまま着いていたそうです。
 慌ててカメラを向けて、かろうじて収めることが出来ました。

 しばらく陸地を走ってから瀬戸内海を渡ります。翌日この海を自転車で渡るのか・・と眺めておりました。

坂出駅13:30発−快速サンポート松山行き−波止浜駅16:53着
 この列車の列車番号は、観音寺まで127M、今治まで4555M、今治から555M、となっていて、???だったのですが、観音寺−今治間がワンマン運転で、2両編成の2両目を回送扱いにして封鎖するので、その都度別の列車の扱いということにしているようです。快速なのは坂出までだけで、坂出からは全駅に停車しました。下左画像は坂出駅に入線してきたところです。

 片側がボックスシート、反対側がロングシートの車両です。私一人がロングシートに座り、川之江あたりから新居浜までは気を失っていました。残る4人はボックスシートで延々としりとりをやっていました。

 次男はあちこちでせっせと「しおかぜ」を写していたのですが、もういいことにして・・・
 夕方5時前に今治駅のもう一つ先の無人駅、波止浜(はしはま)駅に到着しました(上右)。

 

サンライズ糸山へ
 波止浜駅から、夕暮れの町並みを「サンライズ糸山」目指して歩いていきます(下左)。
 途中から、「来島海峡大橋自転車道入口」の案内看板も出てきて、それに従って進んでいくと、翌日に登ることになる自転車道入口のループも見えました(下右)。

 この後、少しだけ妙なところも歩きましたが、「サンライズ糸山」に無事到着(下左。17:25)。
 私達は4人部屋です(下右)。サイクリングの拠点として必要にして十分な設備と思えて好印象でした。

夕食と翌日の朝食は、「サンライズ糸山」併設のレストランで取りました。どちらもリーズナブルな食事だったように思います。大浴場も、男3人で貸切状態になったのもありますが、気持ちよく入れました。

 

 

 
2日目(12/28):今治〜尾道 しまなみ海道サイクリング〜福山

サンライズ糸山からの来島海峡第三大橋

 上から、6:37、6:58、7:48、になります。宿舎の各室およびレストランから良く見えます。

 

出発

 こちらのサイトによると、尾道まで「本気ライダーで約3時間、早い人で約4〜5時間、体力に自信のある人で約5〜6時間、初心者で約8〜10時間かかる」・・・ということになっています。で、我々はサイクリングに関しては初心者というしかないのですが・・・

 Hさんが大阪に戻る時間を考えると、尾道に遅くとも17時に着かないといけません。我々も日のあるうちに走り終えたいですから、結局のところ尾道に17時には着きたいのは変わらない、となります。出来れば16時には着きたい、と考えると、昼食休憩を1時間弱とるとして、70kmを7時間で走れればいい訳です。つまり平均時速10kmということになりますが、むしろ平均時速12kmで走れれば、登り坂で自転車を押している時間が1時間あってもいい、と考えることにしました。上記サイトの、「体力に自信のある人」と「初心者」の中間狙いです。

 出来るだけ早く走り出したいので、是非朝一番で自転車を借り出したいところです。前日チェックイン時点で、「レンタサイクルの受付は朝8時から先着順」と聞いていたので、朝食を開店すぐの7時からとし、部屋の精算を先に済ませてから、さっさと並ぶことにして、首尾よく先頭に並ぶことが出来ました。8時の受付開始時には後ろに4,5人は並んでいたように思います。

今治駅前に泊まるつもりにしていた時は、8時にここまで歩いて来るには、今治発7:13には乗らないと・・と考えていたり、それも大変だから、「サンライズ糸山」から8:25に迎えに来てもらうので妥協しようか・・と考えたり、していたことを思うと、「サンライズ糸山」で宿泊できたのは本当にラッキーでした。

 書類を書き、お支払いを済ませて、外に出ます。子供用マウンテンバイクを借りた次男はヘルメット必須、クロスバイク(≒ママチャリ)の残り4人のヘルメットは任意だったのですが、全員被ることにしました(下左、8:05)。

 サドルは高めの方が疲れないですよ、と言われて、家内とHさんは普段よりかなり高いサドルになったようです。長男のサドルは大きく下げていました(上右、8:09)。

 家内がスタッフに「尾道まではハードですか?」と聞いたところ、「予想しているよりきついですよ」と言われてしまいました。ひ弱な都会っ子に見えた、のかもしれません。東海自然歩道の愛知県内区間を全て歩いた都会っ子ですから、並みよりは体力ありますよ、と内心でつぶやいていました。

 「ルートはお分かりですか」と聞かれました。25000分の1の地図上に蛍光ペンでルートを描いたものを大人の人数分作っていたので、「予習はしっかりしました」と答えたところ、「とにかく道路脇のブルーのラインをたどって下さい。尾道まで繋がっています。途切れているように見えても、先のほうで見えるはずですから」と教えてもらいました。「今日は風もないし、絶好の天気ですよ」とも言ってもらいました。

 全員の準備が整って出発したのは、8:15くらいだったと思います。私−長男−Hさん−次男−家内、の順で出発しました。



来島海峡大橋

 ブルーのラインを辿って、前日に見えていたループ橋を登っていきます。先頭の私がペースメーカーとして走らねばなりません。ハイキングでの呼吸の感覚を思い出しながら、7時間走り続けられるペースというのを意識して走りました。ループの上り坂では、いさぎよく6段変速の1段にしましたが、そうすればさほど無理なく上れるので、これは行けそうだ、という感じになりました。但し、固くて幅の狭いサドルで尻は既に痛くなり始めました。

 海の上に浮かぶ橋の上に出ると、そのまた上の青空に白い雲が浮かぶ、素晴らしい景色です。最初は全員厚着していたのですが、ループ橋を登っただけで暑くなり、それぞれ着ている物を減らしました。

 三連の橋で全長4.1kmあります。地面には尾道までの距離が1km毎に表示してあるので、これと時計を見ながら平均時速を暗算してみると、平均時速で12kmを超えているようです。この呼吸で、橋への登りも含めて平均12kmを超えられるなら、予想しているより楽なんじゃないの、と思い始めた頃、後方から、

「ひゃっ」「Kちゃん危ない!」「ガシャーン」

と聞こえてきて、緊急停止しました。路面の継ぎ目で、前カゴに載せたカメラが跳ねたので家内が「ひゃっ」、それを聞いた次男が思わず振り返ったはずみでよろめいて、家内が「危ない!」、そのまま次男が転んで「ガシャーン」、となったようです。

 唯一の目撃者である家内によると「かなり嫌な感じの転び方」だったようで、あちこち打ったようです。私と長男とで2,30m先で待っていましたが、中々次男が自転車に乗ろうとしません。自転車が壊れたのかも、と思って歩いて戻り、次男の自転車に乗ってみましたが、自転車は一応無事のようです。ようやく次男が自転車に乗って走り出しました。体もさることながら、心も痛かったのかもしれません。

 

 

大島

 三連の橋を渡り終わり、ぐねぐねのアプローチ路を下りて、大島の自転車道入口には8:47に到着しました。こういう要所には、左画像のような道標が立っています。しっかり予習をするに越したことは無いのですが、迷わないというだけなら、地図無しでも行けないことはないようです。

 サンライズ糸山から6.4kmを32分とすると平均時速で12km丁度、大きな登りがあり転倒騒ぎもあったことを思えば、十二分に優秀です。

 家内が走行中撮影という荒業に出て色々撮っていたのでした。下画像は9:00、一つ目の山を越えた後だったのでしょうか。
 

 本格的な登りになると、走行中撮影はまるで無理になります。大島では、ブルーラインは山越えの国道になっていて、ギアを1段にする上り坂が2箇所ありました。今治からなら最初の山場でしたが、尾道からであれば最後の難関になるのでしょう。

 9:22に自動車道の大島北IC前を通過、この直後に海岸まで一気に下りたはずです。反対向きだと自転車から下りて押すしかないような坂だったように記憶しています。

 海岸沿いを北上して、9:32頃には伯方・大島大橋が見えてきました(下左、9:32)。
 伯方・大島大橋への自転車道入口に到着し、最初の山場である大島をクリア、ここで小休止しました(下右、9:40)
 

 



伯方・大島大橋

 とにかく橋を渡る前には毎回ぐねぐねのアプローチ路を登らねばなりません。

 アプローチ路を登りきってしまえば、雲一つない晴天の下、吊り橋の上で気持ちよいサイクリングができます。右画像で9:49です。

伯方島

 レンタサイクルを返せて、かつ、福山行きのバス停もある道の駅「伯方S・Cパーク」があるので、不測の事態が起きた場合にはお世話になるかもしれない、と考えていた島ですが、ブルーラインでの走行はわずかで、すぐ大三島橋に登ってしまいます。しかも、平地からは次の大三島橋も見えなかったはずです。特にお見せするような画像は撮っていなかったのでした。

 

 

大三島橋

 今度はアーチ橋です(下左、10:13)。328mの、ルート上では一番短い橋になります。

 すぐに大三島側に着きました。上右はぐねぐね道を少し下りたところで、次男のリクエストで止まって写したものです(10:17)。

 

 

大三島

 愛媛県の最後の島になる大三島も、海岸沿いでアップダウンは殆どありません。島を回りこんでいくと、多々羅大橋が見えてきました(下左、10:32)。橋のたもとに、昼食休憩を予定した「道の駅多々羅しまなみ公園」があるのですから、これはかなり予定より早いぞ、と勇んで漕いでいました。

 ブルーラインが車道から分かれる分岐を直進し、少し行ったところで車道を横切ると、道の駅です(上右、10:39)、

自転車を停めてから色々と記念撮影、その後昼食にしました。

 思っていたより大分早く着いたので、Hさんも一緒に尾道を目指すことになりました。

 聞いてみると、皆が口を揃えて、疲れよりも尻がヤバイ、と言っていました。

 左画像は道の駅を出発するところ(11:26)です。食堂も売店もレンタサイクル返却も揃っており、今治と尾道のほぼ中間のサイクリングの拠点になります。

 16:00に尾道に着くには12:00にはここを出発したいな、と当初考えていたところ、それより30分早く出発できました。あとは尾道まで尻さえもてば・・・

 

 

多々羅大橋

 この橋では、アプローチ路の上り下りも含め家内が張り切って写しました。アプローチ路画像の代表例としてご覧下さい。

 橋の入口には明確な看板が付いています(下左、11:30)。入口を入るとダラダラ登りです(下右、11:31)。

 橋の見える角度を変えながらグネグネ登っていきます(下左11:33、下右11:37)。

 登りきると快適です(下左、11:38)。「斜張橋」になります。

 一般道路上はブルーのラインが繋がっているのに対し、橋の上では迷いようもないですからブルーのラインは引かれていません。それでも1kmおきの表示はしっかり書いてあります(上右、11:40)。

 橋を渡り終えると、右回りで下り、橋をくぐります(下左、11:45)

 橋から離れる方向に大分下ってからUターン、今度は橋を正面に見ながら更に下ります(上右、11:48)。

 

 

生口島

 ここから広島県尾道市になります。左下は多々羅大橋から下りきったところです(11:50)。
 海岸沿いの特に走りやすい道でした(下右、11:54)。

 今治・尾道の中間点があるこの島で、ブルーラインは北回りで海岸沿いを走り、アップダウンは殆どありません。どちらから来ても中盤戦の厳しくなりかねないところで、平坦路で距離が稼げるので、精神的に助かるような気がします。

 信号待ちをしている画像(下左、12:13)もありますが、こういう箇所は生口島には少ししかなかったように思います。

 走りやすい一面単調だったかもしれない道の終盤で、次の生口橋が見えてきました(上右、12:40)。

 

 

生口橋

 他の橋と同様にアプローチ路を登っていきます(下左12:41、下右12:44)。

 12:46に登りきりました(下左)。生口橋も「斜張橋」になります(下右、12:48)。

 

 

因島

 最初から覚悟していた通り、因島が最後の難関になりました。

 生口橋から下りてから海岸沿いに走り、その生口橋をくぐります(下左、12:57)。最初は海岸近くを走りますが、街中の生活道路で交通量も多く、自転車道が分離されていないところも出てきて、生口島と比べると大分走りにくくなりした。

 「鬼岩」の交差点では、ブルーラインが直進と右折、どちらにも伸びています。直進の海岸沿いはアップダウンは少ないでしょうが、交通事情は改善されそうにありません。ブルーラインの本線になっている、右折の山越えルートを選びました(上右、13:10)。

 ここから、島内では大島以来となる、ギア1段で何とか上る坂、が続きます。先が見えないのでどれだけ登らないといけないのか分からないのが辛いです。それでも自動車道を一度くぐったところでピーク(下左、13:18)に達しました。これでもう登りはないのかな? と地図を見ているところです。

 しかし、実はフラワーセンターに向かってもう一登りありました。最後のピーク手前の展望所(上右、13:32)で各自ペットボトルを買い足しました。

 最後のピークを越えたら、海岸近くに戻り、しばらくは快適に走ってから、因島大橋が見えてきました(下左、13:48)。

 ところが、このアプローチ路に入るまでの上りが大変なもので、上右画像(13:48)の直後に、大人3人は降りて押してしまいました。全行程で押したのはここだけになりました。後で聞いたら、Hさんも家内も、私が最初に降りたのを見て、やったー、押していいんだー、と思って即座に降りた、とのことでした。子供二人は自転車に乗ったまま駆け上がっていきました。

 

 

因島大橋

 「自転車歩行者道入口」からの方が傾斜はマシになり、大人3人も再び自転車に乗りました。
 上りきったところは自動車道の下です(下左13:56、下右13:57)。

 全部このような「檻の中」と嫌になりそうですが、これ一つだけなら、これはこれで面白いと思えます(下左、下右とも14:02)。

 この先の向島と本州の間には自転車・歩行者が安全に渡れる橋が無く、「しまなみ海道」のサイクリングでも、この間は自転車を渡船に持ち込んで渡ることになっています。従って、自力で渡る橋としてはこの因島大橋が最後となりました。

 

 

向島〜尾道

  因島大橋から下りてから海岸沿いに走り、その因島大橋をくぐります・・・生口橋から下りたところと同文です・・・(下左、14:11)。

 その因島大橋の見える休憩所で小休止しました(上右、14:20)。

 ここから、ほぼ海岸沿いの道なのですが、生口島と比べると細かいアップダウンが多かったように思います。また、自転車の走れる歩道のタイル舗装の凹凸が、腫れてきた尻に響いていました。

 それでもブルーライン上に表示される残り距離は着実に減り続けました。

 いよいよ渡船乗船場が近づいてくると、あっちにもこっちにもブルーラインが伸びています。キョロキョロしながら走って、首尾よく駅に一番近いところに着く渡船の乗船場を見つけて、乗り込みました(右、14:49)。

 5人+自転車5台で450円だったように思います。目の前に見えている本州にはすぐ着きました(下左14:49、下右14:53)。

 渡船を降りたところは尾道駅のすぐ前、それからレンタサイクル返却場もすぐです。下(14:55)は返却場まで残り100m、自転車に乗っている最後の画像です。

 尾道に16:00に着ければ上出来、と考えて走り出しましたが、15:00に到着できました。昼食休憩を除くと、70kmを丁度6時間、ほぼ平均時速12kmで走れました。こちらのサイトの基準だと「体力に自信のある人」にランクインできたようです。

 7時間走り続けられるように、と考えた私のペースが6時間で到着するペースだったようです。前後半で殆ど同じ平均時速(小休止込み)で走れました。尻も腫れあがりましたが、何とか尾道までもちました。

 

 

尾道駅15:15発−岡山行き−福山駅15:35着
 自転車を返して、尾道駅まで歩いて戻り、記念撮影(下左、15:09)をしてから、岡山行きに乗り込みました。

 *これには青春18きっぷは使わず、大人410円の乗車券を買って乗車しました。

 

福山
 新幹線で大阪に帰るHさんとは福山駅でお別れして、家族4人は市内の「カンデオホテルズ福山」まで歩きました。少々駅から遠い以外は快適な宿でした。ツイン二部屋を予約していたのですが、追加料金なしで片方をスイート風のちょっと豪華な部屋にしてもらえました。何よりこの部屋から新幹線が見えたので子供達は大喜びでした。

 下左:手前が居間風の空間で、奥にツインベッドが入っており、テレビは回転台でどちらにも向けられます。

 上右:N700系だと思いますが、窓から写してみました。
 大浴場も男湯からは同じ景色が見えたので、男3人はゆるゆると電車を眺めていました。

 

 

 
3日目(12/29):福山〜大阪〜帰宅

福山
 前の晩に時刻表をチェックして、朝7:48の下り「こだま」が500系であること、岡山9:52発の上り「こだま」が「500 TYPE EVA」であることに気づいて、当初計画から少々変更しました。

 下り「こだま」はホテルの部屋の窓から写しました。うまく下段の在来線も入ってくれました。

福山駅のホームから、目の前の福山城も写しました(8:23)

 

福山駅8:30発−和気行き−岡山駅9:31着
 この黄色いのは113系だったはず・・・115系かな?

 

 

岡山駅
 入場券を購入し、新幹線ホームに上がりました。お目当ては「500 TYPE EVA」です。既に三脚を構えたオジサン多数でした。

 空力性能とか細かい話はともかく、男の子の心をつかむのは、断然この先頭車両形状だと思うのです。

どんな塗装をしても格好いいと思うのです。

 在来線ホームに戻り、「南風」の両端を写して・・・「やくも」は省きます・・・


岡山駅10:11発−相生行き
 −相生駅11:18着

 この黄色いのは115系でした。

 

相生駅11:20発−姫路行き−姫路駅11:39着
 この播州赤穂始発の223系でも何とか座れました。

姫路駅11:42発−野洲行き−大阪駅12:43着
 姫路では駆け込んだので、大阪で写しました。

 大阪で改札の外に出て、そこで解散、私は引き続き青春18きっぷで刈谷の自宅を目指しました。残る3人の本隊は、まず大阪市営地下鉄御堂筋線で難波に移動し、難波で昼食としました。

南海難波駅14:53発−区間急行和泉中央行き−栂・美木多駅15:18着
 旅の終わりは、最近のダイヤ改正までは日に何本も無かった、泉北高速線直通の区間急行になりました。

 

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