FE168ΣによるスロートなしBH設計図

左が音道寸法図、右が板取寸法図、単位はcmです。音道幅は20cm、勿論右上にユニットが付きます。15mmのサブロク1枚で片chです。

左下の数字の列は音道長さの計算過程、右下の数列は、ホーンの先頭=図の右上=から20cmごとの拡大率を求めたものです。ここの数字で1.21となるのが長岡先生の本で言う常数 K=1.1 で、カットオフ周波数26Hzに相当します。

長岡先生のD−1では、バッフル板の裏の下の方にもう一枚板が入り、その入り口がスロート、それより上が空気室、と分かれています。裏板傾斜はD−6に似ていて、D−6の40cm板に相当する板は垂直なのですが、この板の下部及びバッフル板の下部を2枚重ねにして、空気室とスロートを分けています。・・・といった長岡式スロート作りをやらずにいきなり擬似エクスポネンシャルホーンを始めています。スロート無しBHと呼びたくなった気持ちをご理解ください。なお、引用作品は「長岡鉄男のスピーカー工作全図面集1」(音楽の友社)にあります。

これが当初の設計図だったのですが、まず、片側側板上に仕切り板を立てたところで、いかにも剛性が低そうな気がして、音道幅の中央付近で、バッフル・40cm板間、40cm板・46cm板間、46cm板・裏板間、それぞれ2枚ずつ端材を現物あわせで押し込む形で接着しました。

一応の完成後、鳴らしてみると側板の開口部が盛大に鳴るので、橋渡しする形に手前と奥の方と2枚、音道をさまたげにくそうな向きではさみました。

最後のコーナーの隅付近がまだ鳴っているので、長岡式の「堤防&砂利」も考えたのですが、結局隅にべたべた端材を張りました。インテリアとしては大失格です。最初から裏板の下の方は分けて素直な音道形状にするのでした。

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