1994年のスクリアービン入門講座に対する全フォロー

なにせ、古い話になっていますので、フォローいただいた方のアドレスは
変わっている場合が多いと思います。ご承知おきください。

 

初期分のフォロー

不破@東工大です。

>> スクリアービン入門講座 by K.Hasida
>>  作品8の12曲がまとまっているのは、私の手元ではソフロニツキのCDだけ
>> で、カップリングは作品11全曲(LE CHANT DU MONDE LDC 278765)、この人は
>> スクリアービンの義理の息子ということですが、演奏はホロビッツ(CBS)
>>ほどおもしろくはないものの、そうまずくないと思います

最近、ニキタ・マガロフの練習曲集(Op.2-1、Op.8、Op.42、Op.65)のCDが
出たので、非常に重宝しております。Op.42の第6、8番などの隠れた名作に
も手軽に聴くことができるようになりました。

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不破 友芝 Tomoshiba Fuwa
東京工業大学 理工学研究科 数学専攻 修士1年

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> スクリアービン入門講座 by K.Hasida
> その2:初期作品(2)
> 幻想曲作品28
>  学生時代に仲間内の演奏を3通り聴いていて、好きな曲だったのですが、プロの
> 演奏録音の入手は遅れました。シドンの全集をCDで買ったのが最初で最後なので
> 比較はできませんが、いい演奏だと思います。シドンの録音(輸入盤:DG
> 431747−2、国内盤も出ているようです)は、あでやかだが透明感のない、
> 油絵の具のような音と、アシュケナージより指の回りの悪いところを感じさせます
> が、ルディもホロビッツも出していない曲を聴くには決して悪くないと思います。

これは、リヒテルのものが出ましたので、この曲の良い参考となるでしょう。

さて、この作品についてスクリャービンはあまり好んでいなかったと伝えられ
ていますが、どうしてでしょうか。

ちなみに…

「この曲にはある種の(つまりスクリャービン特有の)「高揚感」が欠けている
ような気がする。」

これは、私がこの曲をあまり弾く気になれない理由です。
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不破 友芝 Tomoshiba Fuwa
東京工業大学 理工学研究科 数学専攻 修士1年

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荒井@東大・計数工学科 と申します。
初投稿です。よろしくお願いします。

>>スクリアービン入門講座 by K.Hasida

>>その1:ショパンや印象派の影響を受けた???最初期作品

>>12の練習曲作品8

>> 作品8の12曲がまとまっているのは、私の手元ではソフロニツキのCDだけ
>>で、カップリングは作品11全曲(LE CHANT DU MONDE LDC 278765)、この人は
>>スクリアービンの義理の息子ということですが、演奏はホロビッツ(CBS)
>>ほどおもしろくはないものの、そうまずくないと思います

そうでしょうか。ソフロニツキの演奏はかなりいいと思うのですが。

>>(が、録音はよろしくないので強くは勧めません)。

確かに、録音は良くないですね。

Op.8 全曲が入っているCDは、ソフロニツキのものの他に以下の3枚を持って
いますが、ソフロニツキが断然いいと思います。
●Setrak / 練習曲集(全曲) (SOLSTICE SOCD83)
練習曲全曲(Op.2-1, Op.8, Op.42, Op.49-1, Op.56-4, Op.65, および Op.8-12の
2nd version)と、スクリャービンの息子Julian(1908-1919)が作曲した前奏曲4曲 が入っています。         (ここに注目 ~~~~~~~~~ 恐るべし…)
繊細さに欠ける(ppもmfのように聴こえてしまう)演奏ですが、
Op.49-1, Op.56-4が入っているCDはこれしか持っていないので、たいへん重宝
しています。
●マガロフ / 練習曲集 (VALOIS V4714)
Op.2-1, Op.8, Op.42, Op.65 が入っています。 ピアニストをよく知らない私でもマガロフの名は知っていたので期待して買った
CDですが、期待はずれでした。
●Bloit / 練習曲集 (CYBELIA CY1123)
Op.8, Op.42 が入っています。ひどい演奏です。

Op.20 までの最初期の作品が収められたCDとしては、
●Paik / スリャービン集 (DANTE PSG9125)
もお薦めできます。収録されている曲は,ソナタNo.6,No.9, 2つの即興曲Op.12,
2つの即興曲Op.14, 練習曲Op.8-12の2nd version, 演奏会用アレグロOp.18,
2つのマズルカ風即興曲Op.7, ワルツ(遺作), ワルツOp.1, ワルツのようにOp.47,
2つの舞曲Op.73, 炎に向かってOp.72, です。Paikという人の演奏はとても
デリケートで、スクリャービンの初期の作品に向いているようです。即興曲や
ワルツの演奏は素晴らしいと思います。Op.12, Op.14の即興曲はあまり知られて
いない作品かもしれませんが、4曲とも佳曲です。ぜひとも聴いてみてください。
ただし、後期の大作(ソナタNo.6, No.9, 炎に向かってOp.72)の演奏はあまり
いただけません。
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♪♪ 荒井 日見子  
arai@misojiro.t.u-tokyo.ac.jp  ♪♪
♪♪ 東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻 計数工学第二講座 修士1年 ♪♪

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荒井@東大・計数工学科 です。

>>スクリアービン入門講座 by K.Hasida
>>その2:初期作品(2)

>>ピアノ協奏曲作品20

>> ただし、この曲をスクリアービン自身が終生演奏し続けたらしいのです(出典
>>辿れず)。スクリアービンの作品に対する作曲者自身の好みと私の好みとは、
>>後期作品になるとかなりのずれを生じますから、私が驚いても仕方ないのですが、
>>後期のスクリアービンとはまるで異なった、ほぼショパンの協奏曲そのものの
>>世界をスクリアービンが愛し続けたとは信じ難いものがあります。

スクリャービンの好みではなくて聴衆の好みだったのかもしれませんね。

>>幻想曲作品28

レオンスカヤのCD(TELDEC)があります。収録曲は、ショパンのソナタNo.3,
幻想曲Op.49と、スクリャービンの幻想曲Op.28, 幻想ソナタOp.19です。
よい演奏だと思います。たしか国内版も出ているのではないでしょうか。
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♪♪ 荒井 日見子 
arai@misojiro.t.u-tokyo.ac.jp ♪♪
♪♪ 東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻 計数工学第二講座 修士1年 ♪♪

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>> スクリアービン入門講座 by K.Hasida
>> その2:初期作品(2)
>>
>> 交響曲第2番作品29
>>
>>  私にとってはこの曲からが観賞対象となる交響曲です。ところで、日本語では
>> この曲に時として”悪魔的な詩”というタイトルがついていますが、英文解説
>> ではそれに対応するものを見たことが無いように記憶しております。
>>

:

この曲は、さる6月21日、東京都交響楽団の第393回定期演奏会において、三石精一氏
の指揮で演奏されました。

タイトルについては、プログラムに、

   この交響曲はしばしば『悪魔的な詩』と呼ばれるが、これは他の交響曲の副題に
  合わせてあとからつけられたものらしく、正式な呼称とはいえないようだ。

とだけ書いてありました。

日本でだけの呼称なのかはわかりませんが、どこかのレコード会社が売上を上げる
ために適当にカッコいいタイトルを付けたのでしょうか。
(これはあくまで憶測です)

 ちなみに、日本初演は1933年(昭和8年)シフェルブラット指揮による新響(現NHK交響楽
団)だそうです。

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(菅原 徳太郎) T.Sugahara
E-mail:
sugahara@tech.gakken.co.jp

 

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