自作日本語字幕つけ、PALからNTSCの字幕つき変換

自分自身の備忘もかねて、やり方を残しておきます。

自作字幕作成例は→こちら
今後の字幕付け計画は→こちら

 

イ)自作日本語字幕付け(英語字幕から日本語字幕へ自分で重訳)

1.DVDデータをDVD Decrypterで吸い出します。

2.SubRipで英語字幕をテキストデータとして取り出します。

これ、OCR機能がどんどん賢くなるのが楽しいです。大文字の”I”と小文字の”l”、数字の”1”などは限界もありますから、読み取り後に下段の窓の"Corrections"からスペルチェックを通した方がいいです。
.srt のファイルとして保存します。

3.自動翻訳および修正します。

大きすぎれば分割し、.srtファイルを自分のサイトにアップロードして自動翻訳にかけます。字幕番号が1000を越えたところで、自動翻訳が勝手に”年”を補ったのは、全部手動で取りました。字幕のタイムコードの:(コロン)の後に勝手にスペースを付加されたのは、エラーの原因になるのですが、これは一括置換可能でした。そしてとにかく、英→日の自動翻訳はそのままでは全く使い物にならないので、元の英語字幕を見ながらせっせと修正することになります。

4.日本語字幕を.subに変換します。

Subtitle Workshopで日本語の.srtファイルを開いて、MicroDVD形式(*.sub)で保存します。タイムコードの書式が壊れていればファイルを開けませんから、ここで分かります。英語字幕のタイミングのままで良いと割り切れば、それ以上の作業は必要ありません。この段階で画像と字幕を重ねて流して確認できるようになります。ただし、1番目のVOBファイル分のだけです。(←詳細略)

5.日本語字幕を.supに変換します。

DVDSupToolsを使いますが、少し不安定なのかな・・で、次の工程で停止する原因になっているようです。その時は4.に戻って.subから作り直し、変換しなおしをするとよいようです。使う前に最低でもリンク先の日本語解説、望ましくは製作元の英語解説文に目を通してください。

6.オーサリング→DVD

Maxmanで、画像ファイル(.m2v)と音声ファイル(.wavか.ac3)と.supとを結合します。この時、元の英語字幕も結合する場合は、PgcDemuxでsupファイルとして分離しておきます。元のファイルから画像ファイルと音声ファイルは、AviDemuxPgcDemuxで作っておきます。Maxmanが画像ファイルをはねるのは、画像ファイルのフォーマットがNTSCに不適合の場合で、結合途中でエラーで止まったりするのは、supファイルの不出来の場合と考えたらよいようです。

結合した一連のファイルを再生してみて、字幕の色が気に入らなければ、IfoEditを使って VTS_01_0.IFO を開き、VTS_PGCITI の下のVTS_PGC_1 の中の字幕色指定部分を修正します。なお、Maxmanでの結合作業もIfoEditで出来ますが、Maxmanの方がずっと高速なので、私は結合にはMaxmanを使い、IfoEditは字幕色の修正のみに使っています。

結合したものをDVDshrink→DVDdecrypterでDVDに焼けます。

 

ロ)PALのDVDから英語字幕付きNTSCへの変換

1.DVDデータをDVD Decrypterで吸い出します。

2.SubRipで英語字幕をテキストデータとして取り出します。

オリジナルからsupファイルを分離してもNTSCに結合して使うことは出来ません。パソコン上だけなら使えますが、DVDプレーヤーに掛けると機種にもよりますが電源切るまで復帰しないようなエラーとなります。というわけでsupファイルを分離する意味は全くありません。

3.英語字幕を.subに変換します。

Subtitle WorkshopPALから取り出した.srtファイルを開いて、MicroDVD形式(*.sub)で保存します。この時フレームレートを29.97に変更するのに伴い、タイムコードが微妙に変化するのを確認できます。

4.英語字幕を.supに変換します。

5.画像データと音声データを用意します。

AviDemuxで用意できます。このリンク先のPAL→NTSCのやり方を最初はやっていましたが、AviDemuxのバージョンが上がって、この上だけでPAL→NTSCができるようになっています。即ち、画面を720×480、フレームレートを29.97として保存するだけでMaxmanに正しく受け付けられるm2vファイルが出来ます。音声は単に分離でも良いですし、LPCMからAC3にして保存することも出来ます。

6.オーサリング→DVD

Maxmanで、画像ファイル(.m2v)と音声ファイル(.wavか.ac3)と.supとを結合します。結合したものをDVDshrink→DVDdecrypterでDVDに焼けます。

 

ハ)オリジナルのチャプタを生かすには

(1.DVDデータをDVD Decrypterで吸い出します)

2.PgcDemaxか、DVD Decrypterでチャプタ情報Celltimes.txtを分離しておきます。

私は前者でしかやったことがないのですが、これが今となっては、どこから持ってきたのか良く分からないソフトになっています。

(3.元ファイルがPALの場合はCelltimes.txtを修正します)

PALだと1秒25フレームなので、NTSCに合わせるために、Celltimes.txtの各数字を
29.97/25 倍にします。例えばexcelで出来ます。

4.オーサリング

Maxmanでのオーサリングの際に、file→Inport Chapters を選んで、Celltimes.txtを指定します。

 

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