Mac OSXをUNIXとして活用するに当たっては開発環境,X11,Finkの導入をおすすめします。
開発環境
開発環境を導入することで、コンパイラコレクション(gcc)やその他の便利なコマンドラインツールがインストールされます。
開発環境は無償で用意されており、OSにCD-ROMで添付されています。プリインストールの場合はHDDにインストーラーが入っているかもしれません。
OSX10.2では「Developer Tools」、OSX10.3以降では「XCode」というツールが用意されています。
最新のXCodeはAppleの開発者サイトからダウンロードすることもできます。
インストールは Developer.mpkg (10.2) または XcodeTools.mpkg (10.3) をWクリックするとインストーラが立ち上がるので、
画面の指示に従って進めるだけです。
X11環境
X11はMac OSX用のX-Windowシステムです。OSX10.3以降ではApple純正の環境が用意されています。
これを導入することでGIMP等のウィンドウアプリケーションを動かすことはもちろん、GNOMEやKDEを導入することもできます。
X11はOSX10.3のdisc3に入っているので、他のアプリケーションと同様にインストールします
(Appleのサイトからダウンロードすることもできます)。
OSX10.3より前のバージョンを利用している場合はApple純正のX11は利用できません。
XFree86のサイトからOSX用のファイル一式をダウンロードしてターミナルから Xinstall.sh を実行してインストールを行うか、次に導入するFinkを使って、
としてインストールします。詳しい説明は各サイトを参照してください。
Fink環境
FinkはUNIXのオープンソースソフトウェアをMac OSXで使えるようにするプロジェクトです。これらを扱うためにDebianのdpkg,dselect,apt-getでのパッケージ管理の他、
独自のパッケージ管理ツールも付いています。Finkを使うことで、UNIXのオープンソースソフトウェアをバイナリから、またはソースコードから簡単にインストールできます。
もう一つのメリットとして、Finkによってインストールされるソフトウェアは(Fink自身も含めて)ほとんどが「/sw」にインストールされることが挙げられます。
Mac OSXの環境に直接触れないので、不要になれば「/sw」以下をすべて削除することでアンインストールできます。(XFree86またはX.orgをインストールした場合、
これらは「/sw」にインストールされないので別途削除する必要があります。詳しくはFinkのサイトのFAQを参照してください。)
まず、FinkのサイトからFinkをダウンロードします。OSX10.1の場合はVer0.4.1、それ以降では最新版をダウンロードします(2005.04.18現在)。
インストールは他のアプリケーションと同様に行います。
最後にシェルの設定ファイルを書き換えてもよいかどうかを訊かれるので、書き換えを行ってください。
ここで書き換えを行わなかった場合はターミナルから ~/.profile または ~/.bashrc を開き、次の1行を書き込みます。(←シェルがbashの場合)
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test -r /sw/bin/init.sh && . /sw/bin/init.sh
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以上で開発環境,X11,Finkの導入は完了です。
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