ゲーム

・マイナーRPGに光を:十五・
私の印象に残っているマイナーRPGを挙げてみます。
今回はディープダンジョン 魔洞戦記・・・私が当時ハジメテプレイした□のRPGです。
(自称RPGのキングスナイトはかなり大きくなった後にしかプレイしていないので)
・・・って思ったら、これ□は販売だけかよ!
作ったのはハミングバードソフト、ラブ・・・もとい『ラプラスの魔』のところか!なんかなっとく!

取説絵の性別反転したらエ□イ

ディープダンジョン・・・カオスブレイドを投げてくる忍者が出現するFFTの隠しダンジョン。
わざとBraveを低くした仲間を用意してアイテム探索移動させるのが基本である・・・
のことではなくて、ファミコソのディスクシステムで発売された3DダンジョンRPGのことである。
 ストーリーは、大体こんな感じ・・・とかいいつつ、手元に取説があるのはナイショ。
かつて人間と魔物がいつ果てるとも知れぬ戦いを繰り広げていた地・ドール。
そこにコナン・・・見た目は子供!頭脳は大人!の方ではなくて、ザ・グレート的な方、という男が現れた。
手にした盾と身につけた鎧は魔物の魔法を弾き、振りかざす剣は魔物を一刀両断にする勇剣士の名に恥じぬコナン。
そんなコナンに恐れおののいた魔物達は地下へと逃亡、コナンは地下との入口を塞ぐことで魔物を封じ込めることに成功した。
人々は彼の功績をたたえ、ドールの初代国王へと祭り上げた。
そして、彼の身に着けていた剣・鎧・盾は伝説の装備として、国に安置された。
人々はコナンの作り出した平和を謳歌していた・・・何年も、何年も。
その平穏の日々は、いつしか人々の脳裏から地下に逃げ込んだ魔物達の存在を消し去っていった。
だが、魔物達は忘れてはいなかった、かつて自分達を陽の当たらない闇の中へと追いやった存在を。
そして、人々がその牙を失っていることを知った時、魔物達の逆襲が始まった・・・。
魔物達は今までの暗鬱を発散させるかの如く国を荒し、エトナ姫の魂を抜き去ると再び地下の闇へと消えた。
事ここに至って、ようやく危機感を抱いた国王はコナンの再来を期待し、伝説よもう一度と牙あるものを求めた。
白羽の矢が立ったのが、街で噂の凄腕剣士ルウ。
彼にかつての輝きを失わないコナンの装備を与え、無数の魔物が蠢くであろう地下へと送り出す国王。
勇剣士ルウの活躍にご期待ください!
だが、彼と共に地下へ入った従者の一人が瀕死の体で王に謁見を求めてきた。
従者は、地下は何層にも分かれた構造となっていること。
地下三階には街が存在していること。
そして、ルウはそれより下の階層に向かったことを告げるとそのまま事切れた。
 その命を賭けた報告を聞いた国王はお触れを出す・・・気が触れたとしか思えないお触れを。
『頼れるものは君達の勇気だけだ!
地下に入り、魔物を打ち倒し、姫の魂を取り戻したものこそ、次の国王になる!』
と。
・・・そのお触れを聞いた一人の若者が無謀にも立ち上がった!
そう、その若者とはつまりアナタのことだ。
今、アナタの双肩に国の命運が委ねられた!

問1:王様の発言から、気が触れたのではないかと思われる箇所を挙げよ(配点10点)

回答:勇剣士の装備を与えたルウがまだ健在で、地下を進攻中なのに、
そこら辺にいる若者にそこら辺にある装備で死地へ向かうよう煽動しているので。


“そこら辺にいる若者にそこら辺にある装備で死地へ向かうよう煽動しているので”
は国民的RPGでもそうだし、国民的RPGの2なんて王子なのに王様からの援助が雀の涙で、 実はルドン高原送りなみの謀殺なんじゃないかと疑う位なのでRPG的王様としては定番なのだが、 “勇剣士の装備を与えたルウがまだ健在で、地下を進攻中なのに”と合わさると途端に胡散臭さが増す。
ルウの凱旋を待てない理由があるのか、従者の報告から『何か』を知ってしまったのか。

・・・と微妙な伏線を張りつつ、ゲームシステムの説明へ。
ゲームシステムとしては、比較的普通な3Dダンジョンゲー。
序盤ではオートマッピングアイテムが買えないので、手探りになること位。
もっともプレイしていた当時、まだ小さかったので暗い画面と地下4階以降の死霊系モンスターの不気味さ、 ポートピアでトラウマとなっていた3Dダンジョンと相まって怖い印象が残っている。
また普通な3Dダンジョンゲーといっても、ところどころ変わった部分がある。
例えば、普通RPGだと動き回らないとエンカウントしないが、このゲームだと立ち止まっていてもエンカウントする。
所用で席を外していたら、敵とエンカウントしていたなんてことも。
某雑誌で突っ込まれていたが、私としては特に困った記憶はないので実はあまり印象に残っていない仕様。
また道具に魔法が込められていて、使用することで魔法が発動するのだが、MPがないため使用にはHPを1消費する必要がある。
これは当時、ソーサリーを彷彿・・・冷静に考えるとソーサリーと同じ時期に発売していた気がする。
だがソーサリーと異なり、強い魔法も弱い魔法も一律1消費なので、弱い魔法のメリットがあまり・・・という程魔法の種類もないけど。
体力回復もパンを食べることで発動する魔法で行うのだが、これも1減ったか記憶に無い。
ただ9個しか持っていけないので最下層の方に行くには心もとない、補給箇所は地上か地下3階の街しかないので。
だが、裏技で地下6階にいる物乞いドルイドにパン0個で会い、 パンを恵むとパンの表示数がバグってほぼ無限(実際は255だろうけど)になり、以後回復には困らなくなる。
あと印象に残っているのは、プレイヤーの基本行動パターンが『ゴミ漁り』ってこと位か。
ええと、これは序盤で地下にいる自分と同じ無謀な冒険者から助言されるのだ、『ゴミ山を漁れ』と。
なのでゴミ山見かけたら、即調べる!
運がよければお金ゲット!運が悪ければ、ネズミとかと戦闘!
ただでさえ暗いダンジョンの中でプレイヤーがゴミ漁りに励む様は後の語り草となったであろう。
でも確か重要アイテムがゴミ山にあった気がするので、背に腹は変えられんのじゃ!
・・・なんかゲーム自体が誤解されそうな気がするので、ストーリーについて。
まぁ、あまりテキストのないゲームなのでストーリーという程ストーリーはないのだが、 ところどころの壁にルウの残したアドバイスなんかがあったりして、ルウの後を追っている感じが出ていたのは確か。
・・・なのだが、当時そう感じなかった記憶が・・・その理由は今改めて取説を見てわかった。
取説で思いっきりネタバレしとるやん;こんな風に。
『ルウの遺品:勇剣士ルウが冒険にもっていった剣、鎧、盾が地下迷宮に隠されている。
これらの装備を手に入れれば、君の攻撃力と防御力は格段にアップする。
ただし、魔王の呪いがかかっているので・・・』

見つけると戦闘になる。
某□トシリーズを彷彿とさせるルウシリーズ。
兄がプレイした時には全て見つけていたのだが、 私の不注意でデータ消失して私自身がプレイした時には盾が見つからなかった気がする。
まぁ、クリアには支障を来たさなかったが・・・それもどうかと思う;
ともあれ、取説のその部分で王様の気の触れたお触れの意味が分かってしまうのだ。
そう!ルウは死んだ!しかもその装備は回収不能!
であれば、“そこら辺にいる若者にそこら辺にある装備で死地へ向かうよう煽動”するのも仕方ないことか。
・・・ゲーム中で語られていないことが取説で分かるのもどうかと思うが。
しかし、伝説の装備をしていたルウすら敵わぬほどの力を持った魔王が存在するというのか・・・。
そんなヤツに勝てるのかと考えながら、地下7階で手に入る『マーク』というアイテムを持って、地下3階の十字路に入ると地下8階にワープする。
その先に待っていたものは!
勇剣士・・・もとい魔王ルウ!
えっ・・・どゆこと?
実は魔王なんておらんかったんや!デスカ?

ルウ「戦う前に一つ言っておくことがある。
お前は俺を倒すのに俺の魔法を封じる『たんけん』が必要だと思っているようだが・・・別になくても倒せる」


プレイヤー「な、何だって!?」

ルウ「そして『ルウの装備』を揃えなくてもクリアできる。あとは俺と戦うだけだな」

(ゴゴゴゴ)

プレイヤー「フ・・・上等だ・・・オレも一つ言っておくことがある。
このオレはエトナ姫の魂を解放しなくてはいけないと思っていたが別にそんなことはなかったぜ!」



ちょ、ちょっと待ってよ!
魔王を倒しに勇剣士ルウが地下に向かったんじゃないの!?
それに姫様の魂を取り戻すのが目的のはずじゃ・・・
姫様の件はローラ姫っちゅう、助けんでも勝手に助かっとる先駆者がおるからなぁ
ルウの件は・・・ある意味当時としては『犯人はヤス』並にネタバレやったな、『ラスボスはルウ』。
せやけど、魔王は本当はいたのかもしれん。
え?ルウは魔王を倒したけれど、その後に体を乗っ取られたとか、そのパターン?
続編の2(未プレイやが)だとそんな感じみたいで、ルウを倒すとバッドエンドになるんやが、
1だとルウを倒してそのままハッピーエンドなんや。
あらすじでも魔王の存在は明言しとらんし、ソイツは単なる推測・・・もしくは妄想にすぎん。
・・・ともかく勇者がラスボスって意外性はあるけれど、説明不足って気がするね。
ファミコソ初の3DダンジョンRPGでいきなりこんな変化球なのはなんでかいな?
そういう意味じゃ、ファミコソ初のアドベンチャーだったポートピアと同じやな。

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