・マイナーＲＰＧに光を：弐・
私の印象に残っているマイナーＲＰＧを挙げてみます。
今回は「弁慶外伝」を・・・と思い、うろ覚えでも書けるのですが念のため攻略サイトを見ていたら、
久しぶりにやりたくなって480円の中古を買っていた自分がいる−−；

　弁慶外伝・・・ＰＣＥが誇る稀代の傑作ＲＰＧ
である天外魔境（本当に傑作なのは２だが；）よりも先んじて発売された和風ＲＰＧ。
キャラクターデザインをあの本宮ひろしが担当していたりと無駄に豪華だったりする。
発売元は、農民が鎌や竹やりで大名を拉致する「いっき」等で狭い世界の人たちにお馴染みのサンソフト（サン電子）である。

　この弁慶外伝、エンカウント率が激高なのが珠に疵であるがかなり良いデキである。
物語は鎌倉幕府成立から数年の時が流れた後、魔族による日本侵攻が密かに開始されたとかなんとか。
その頃、日本最強の法術師・法眼和尚が拾った不思議な赤子は数年で本宮顔（サラ○ーマン金○郎風）に成長を遂げた。 その元・赤子は武蔵坊弁慶の幼名・鬼若丸に通ずる鬼若（きじゃく）という名を持っていた。
なんと彼は奥州で消息を絶った義経とその愛妾・静の子供であったのだ！！
さあ、立て！鬼若！自分の出生の秘密を解き、日本を魔界の手から救え！！

・・・ココだけ聞くと中学生が考えたヘボ小説かのような設定である。
しかし、大人気！とは寡聞にして知らないが、現在大河でやっている「義経」を渡哲也＆阿部寛＆ヒビキさん 目当てで見ていると、このゲームが結構史実に基づいたネタをやっていることに気付く。
　金屋吉次郎が全国チェーンで店を出している事情通だったり、壇ノ浦にむらくもの剣があったり、 伊勢三郎が義賊の頭領をやっていたりとか。
　まぁ前述のようにはっちゃけた世界観なので、弁慶が義経の手によって封印されていたり、 何故か蝦夷には西洋風のモンスターがいたり、超合金ヨーヨーという武器があったりとか突っ込みどころも沢山ある。
　だが、このゲームのスゴイところはさり気ない伏線が終盤で生きてくるところである。
人、それを「とってつけた展開」ともいう。 だが当時、イベント戦闘をほとんど見かけなかったため、そのドラマちっくな展開に感動したことは確かである。
以下ネタバレを含むので注意。

　序盤にそこら辺の巫女さんが「この世には只一人しか使えぬ邪極無転という究極の法術がある。ただしそれを使えばその者の命は・・・」という情報をくれる。 さらに弁慶が封印されている呪殺界で「義経様を封印したのは牙怒という魔界の者」という情報も。この時点ではなんのこっちゃ。
　だが物語終盤、魔界と化した鎌倉に突入するために師匠である法眼が仲間になった時、ようやくその伏線が活きてくる。 鎌倉御所を目指し、怒涛のボスラッシュ（といってもリサイクル）を抜けるとその先には雪国ではなく前述の牙怒の姿が！
流石は義経を封印しただけあって無茶苦茶な攻撃力で次々仲間を屠っていく牙怒・・・最後に残ったのは法眼和尚只一人。
このままでは皆、義経同様魂を闇の世界に封印されてしまう！
意を決した法眼は、究極呪法「邪極無転」を放つ。
驚愕したまま塵と化す牙怒。この世に只一人しか使えないという呪法、その使い手はなんと法眼だったのだ！
だがその呪法の代償はとても大きく、法眼の命の炎はほとんど燃え尽きていた。
最後の力を振り絞り、皆を義経が封印された呪殺界に転送する法眼・・・そして。合掌；

　漫画などではありがちな展開であるが、ゲームでこの当時にこういうイベントを再現しているものはほとんどなく かなり新鮮な感じがした。難をいえばもう少し法眼や牙怒が物語に絡んできていれば神だったのだが。

　ちなみにお話はココで終わりでなく、オチがつく。
法眼が没した後、義経が仲間に加わりリベンジをかける鬼若一行・・・というより敵が頼朝だけに義経が主役に早代わり。
で、頼朝とご対面、何故か操られる弁慶！弁慶が叫ぶ「構わずワシを斬れ！」と。
えっ、“弁慶”外伝なのにアンタ斬ってどうするの？でも、正気に戻すアイテムとかもないようなのでガチバトル開始！
弁慶がいないので苦戦しつつも何とか弁慶を倒す、心の中で血の涙を流しながら。
法眼に続いて弁慶までも・・・。おのれ、頼朝！弁慶の仇は絶対とってやる！！
でも正直、弁慶いないとツライなぁと思いながら、頼朝に話しかけようとメニューを開くと・・・

弁慶、ただの戦闘不能扱い・・・；

アイテムor法術で復活＆回復・・・。さっきの盛り上がりの意味ないじゃん・・・orz
　ちなみにラスボスは中○貴一に取り憑いていた渡○也でした。

	え〜と、つまり主人公のはずの鬼若の影が、弁慶や義経が仲間になっていくうちに 段々薄くなっていく話ってこと？
	なんや今のガソダム種死みたいな展開でなぁ。 「光指放」ちゅうオンリーワン呪文のみやな、主役らしいんは。
	へぇ、じゃあ強いんだ、その魔法？
	正直びみょ〜やな・・・つーか何でも魔法いうんはやめいや！ プレステ２だろうとファミコンいう、おかんと同じか？
	ダ・マ・レ

次回は「風の伝説ザナドゥ�U」を予定は未定しております。

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