・マイナーゲーに光を:伍・
私の印象に残っているマイナーゲーを挙げてみます。
今回は珍しく格ゲーを取り上げてみんと欲す。
取り上げるものは『ガンダムW Endless Duel』。
SFC末期発売、元作品のファン層、作品の雰囲気と格ゲーがややアンマッチ等、
スルーされ気味な要素が多いのですが、当時のカプコン等の格ゲーと類似した最新システムが
導入された意欲作だと思うのデスヨ?
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『ガンダムW(以下GW)』といえば、キャラデザの人とキャラ設定の兼ね合いから一部で『トルーパーガンダム』とも呼ばれ、
それまでのガンダムファン層とは異なるファン層(主にガンプラとは縁のない層)の開拓に成功した結果、
等価交換的に何かを失った感がないでもない(それは後の種に受け継がれる)作品である、と思われる。
そんな『GW』の格闘ゲームが放映終了と同時?に発売されたわけである。
「わぁ!放映終了と同時ってことは最終回までの内容が網羅されてるんだね!?」と思ってはいけない。
当然、開発期間を考えれば、最終回付近の内容はゲームに反映されていないのだ。
例えるなら、FCで星矢のゲームが出た時に、原作ではまだ十二宮編が始まったばかりだったため、
ゴールドセイントがほとんど出てこない上にラスボスの教皇もオリジナルキャラだったため、
ゲンナリした記憶のある方も・・・え?『アレはそもそもゲーム化が早すぎた上にゲーム自体がゲフンゲフン』?
ゴホン、ともかく人気作をゲーム化すると大体、作品として完結していないことが多いのである。
しかし!このゲームの場合、内容が格ゲーなのでそんなには関係なかったぜ!という感じなのだ。
どう関係しているかは後のキャラ紹介にて。
さて、GWといえば、最初に述べたようにそれまでと異なるファン層、主に美少年スキーな方々に好まれた作品である。
その作品が、当時KOF等多くの美形キャラで盛り上がっていた格闘ゲームを題材としてゲーム化されたのである!
こいつは美少年同士が血湧き肉踊るバトルを繰り広げるに違い無い!
・・・全くもってそんなことはないのである。
戦うのはモビルスーツ同士。キャラ達はキャラ選択画面と勝ち台詞とエンディング位しか顔を出さないのだ!
もし、キャラが好きなだけでこのゲームを買った人がいたとしたら、キャッチアンドリリースしていた可能性は想像に難くない。
・・・いい加減、この視点で書くのがキツくなってきたので、
元Wスキー(特徴的な台詞はソラで言えた)としてW自体とMS格ゲーのアンマッチ感はスルーする方向で話を進めることにす。
登場キャラはウィング(ヒイロ)、デスサイズ(デュオ)、
ヘビーアームズ(トロワ)、サンドロック(カトル)、シェンロン(五飛)、
ウィングゼロ(ヒイロ)、トールギス(ゼクス)、メリクリウス(ノイン)、
ヴァイエイト(レディ・アン)に隠しキャラ&ラスボスでエピオン(ミリアルド)を加えた10体である。
Wを知っている人からしたら、メリクリウスやヴァイエイトのパイロットや
エピオンがいるのにデスサイズヘルやアルトロン、トールギスU(トレーズ閣下)がいないことに疑問を持つかもしれないが、
その辺は開発時期と容量と大人の事情の兼ね合いだと思われる。
エピオンも設定のみを参考に作られたためか、飛び道具がないのが美学なはずなのに光弾を連発する技持ってるし。
余談だが、こうして見るとGWって魅力的な敵パイロット(ヤザンやラカンみたいな)が非常に少なかったのだなぁと痛感。
ゲームシステムとしては、弱素手、強素手、弱武器、強武器の四つの攻撃ボタンを駆使する横対戦格闘である。
このボタンだけで戦うと実にもっさりした動きの格ゲーなのであるが、
実はこのゲームには当時カプコン等の格闘ゲームで採用され始めた『ガードダッシュ』『スーパージャンプ』『エリアルレイヴ』
に類似のシステムが搭載されており、MSらしいハイスピードバトルが実現可能なのである!
他にも『前ダッシュ』『バックダッシュ』『投げ抜け』だけでなく、
『スーパーコンボ』『ダウン追い討ち』『チェーンコンボ』も搭載されており、コンボゲームとしてかなり熱いものがあったのだ。
というわけで当時、私が開発したコンボ(冥土コンボについては知人)を紹介してみんと欲す(ヒット数重視)。
・ウィング:弱素手×3→強ライジング→弱下素手×4→強下素手
・デスサイズ:弱素手×3→強バスターシールド→弱素手×2→デスハリケーン→弱下武器→強下素手
:弱素手(×2)→弱下武器→強武器→強バスターシールド→最初に(冥土コンボ)
・ヘビーアームズ:強ストライクファイヤー→強武器→フルファイヤー(画面端限定)
・サンドロック:強ヒートスライサー→マグアナックヒュージレイド(近距離)
・シェンロン:弱素手×2→弱武器→弱下武器→ドラゴンハングファイヤー
・ウィングゼロ:弱素手×3→強ライジングスマッシャー→弱素手×3→強下素手
・トールギス:弱素手→弱下素手→弱下武器→弱ブーストクラッシュ→強下素手→MSスラッシャー
・メリクリウス:プラネイトディフェンサー→強プラネイトアタック→弱素手×3→弱武器→弱下武器→強素手→
ジャンプ強素手→(空中)強シールドクラッシュ→弱下武器→プラネイトサンダー(画面端付近推奨)
・ヴァイエイト:弱素手×2→強スマッシュニー→(空中)メガビームスラスト
・エピオン:弱素手→弱武器→強武器→弱ナイトメアブリング→スパークウィンド
キャラごとにコンボパターンの練り上げ差があるのはコンボ開発が楽しかったかどうかの関係。
特筆すべきはメリクリウス。
このコンボは無敵バリア技(投げには弱い)からそのバリアを投げつける必殺技へと繋ぎ、
通常技のチェーンコンボから、空中に浮いた相手への追撃キャンセル空中必殺技、
そしてダウンした相手への通常技キャンセル超必という全必殺技&超必&エリアルレイブというマーベルVSカプコン並のコンボなのだ!
ちなみにこれはヒットすると敵の体力の八割以上は奪えるので対戦で使うと敬遠される恐れのある諸刃の剣。素人には(ry
格ゲー好きな方はもし中古ゲーム屋などで見かけたら、一度プレイしてみてみるのも一興かと思われる出来デスヨ?
プレイしていないのだが、PSのガンダムバトルマスターシリーズはこれの流れを受けて作られたのではないかと勝手に判断している。
・・・これを書いていて、格ゲー全盛期ってもう10年近く前なんだなぁと思うと何か哀・戦士編って感じ。
| へえ、管理人って格闘ゲームやってたんだね。 RPGばっかり紹介してるから、そういうのしかやらないのかと思った。 |
| 一応、SFCスト2世代やからな。 まぁ、ゲーセンのスティックが苦手で必殺技がロクに出せんかったもんで家庭用限定やけどな。 |
| そ、それは猫好きなのに、猫アレルギーみたいなもの? |
| 微妙にあっとるようで違うような気もせんでもないな |
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