ゲーム

・マイナーRPGに光を:十一・
私の印象に残っているマイナーRPGを挙げてみます。
今回は何故今(07.11.15)になって携帯機で続編?と思ったり思わなかったりな
PCE版「ダンジョンエクスプローラー」を。
最大五人同時の協力(&お邪魔)プレイが出来る辺りに
ある意味でMMORPGのご先祖様的なオーガニック的な何かを感じたり感じなかったり。

ダンジョンエクスプローラー
数ヶ月前、ゲーム雑誌を読んでいて信じられないものを見た!、気がした。
『ダンジョンエクスプローラーの続編が2大携帯機で発売予定!』

何が信じられないかというと
『・・・続編?前作あったの?』
というツッコミ前提っぽかったからである
・・・と思ったら今バーチャ○コンソールで配信されてたんでしたっけね?

ともかく、この『ダンジョンエクスプローラー』。
どういうゲームかというと、当時FCでは最大3人プレイまでしか出来なかったのに対し、 最大5人までプレイできるPCEの特徴を生かしたトップビュー型のアクションRPGである。

・・・ちなみに上の絵ではどう見ても3DダンジョンRPGにしか見えません、本当に釣りでした。

 【ストーリー】
魔物の襲撃により滅亡の危機に瀕した王国がすがったのは、 王国のどこかに眠る 世界をも支配できるという力を持つ「アイラの玉」であった。
それを探すために王国が募った8人の精鋭たち。
戦士、シーフ、僧侶、魔法使い、魔女、エルフ、吟遊詩人、ドワーフ。
今、彼らの双肩に王国の運命が委ねられた・・・!

思いっきり某国民的RPGのテンプレっぽいが気にしない。してはいけない。
なぜなら、それこそが大ドンデン返しへの伏線だから・・・!(以下ネタバレのため自重)
 システム的にはこの8人の誰かを使って、アイラの玉を捜してのお使いダンジョンゲーをするのだが、 キャラ性能の違いは使える魔法と初期パラメーター程度(ボスを倒すと出現するクリスタルで任意パラメータを強化可能) でそこまで大きな違いはない・・・一人でプレイする限りは。
 複数でプレイする場合は、キャラごとの機動力と攻撃力の差がダイレクトで戦況に反映するし、 回復魔法で仲間を回復するためには互いに触れ合っていなければならなかったり、 敵種族に相性の悪い魔法を使うとスピードが上がったり体力が跳ね上がったりというワナがあったり、 高機動キャラを囮にして他キャラでボスを集中攻撃したり、体力ピンチな仲間を無視して勝手に回復アイテムとったりという 自分勝手なプレイで揉めたり揉めなかったり、助けてもらって感謝したりしなかったりと 現在のMMORPGの協力プレイの醍醐味を一足先に味わうことができた・・・現在MMORPGで味わってないが。

というかMMORPG、プレイしたことないし。

 この協力プレイ。ポイントはご家庭で育てたマイキャラをパスワードで友達の家にお持ち込みできる点である。
これにより高レベルプレイヤーが低レベルプレイヤーをサポートしたりということも可能だったのだ!
個人的にメモリーカードで同様のことができるPSの『ブレイズ&ブレイド』は コレの正統な進化系だと思っている、体験版しかプレイしたことがないが(ヲイ)。

さて、ここからネタバレ解説いっくよっ〜!

 基本的にこのゲーム、各ダンジョンを攻略するたびに王様に面会して、
ドク○ストーンが見つけられなかったことを責められて『おしおきだべ〜』 ・・・されるわけではなく次の目的地を聞かされる仕様である。
ちなみに時々チャンドラーだったかいう雑魚っぽい兵士がダンジョンまで使いっぱしりすることがあるが。
 そんなこんなで十数番目のダンジョンを潜ったその最深部でついに!
世界をも支配できる力を持つという「アイラの玉、ゲットだぜっ!」するのである。
後はこれをドク○ベー様、もとい王様に届ければ、この趣味の洞窟探索の旅に終止符を打てるのだ!
 だが、勘の良い人ならば、気付くかもしれない。
王国を滅ぼそうとする魔物への対抗手段として求めているアイラの玉にも関わらず、 その力の説明で強調されているのは『魔物を滅ぼす』ではなく『世界をも支配できる力を持つ』であることに。

つまり・・・犯人はヤス。

・・・ではなくて、王様だと思っていたものは魔王が化けたものだったのだ!
その魔王のためにアイラの玉を必死こいて探した主人公達、涙目;
しかも使いっぱしりだったチャンドラー君、魔王様に新たな身体を与えられて調子こくし。
その後、当然のようにふるぼっこされたりするが。

 そんなこんなで魔王を倒し、アイラの玉を取り戻した主人公達を本物の王様(実は生きてた!)が出迎え、 「今夜は宴じゃ〜!」と大盛り上がり!・・・最後にポッと出てきたくせに。
そして、宴の後。

夜が白々と明ける頃、主人公たちの姿は街にはなかった・・・。

というのが正規エンディング。
 実はこのゲーム、マルチエンディングなのである!
しかも隠しエンディングを見るためには裏技を使わなくてはいけない!
その方法とは、パスワード画面で『DEBDEDEBDA』(デブでデブだ)と打ち込み、ランボタン(スタートボタン)+A(T)で決定、 エラーが出るのでそれをB(U)でキャンセル、普通にキャラクターセレクトすると、壁を通り抜け体力が限りなく無限に近いキャラができる。
このキャラを使い、王様の玉座(王様がいようがいなかろうが)に触れると・・・

「わははは!これからは俺が王様だ!」

みたいなテキストが出て、そのまま宴モードへと突入する(らしい、テキストのみなので)。
そして、宴の後。

夜が白々と明ける頃、人々の姿は街にはなかった・・・。

と表示されるのである。



英雄が街をひそかに去る正規エンディングとの対比がすごいね。
国民が王様=主人公を見限って、いなくなっちゃうなんて。
魔物に喰われた、っちゅう解釈もありやけどな。
でもホンマいいゲームやで、特にOPとEDの曲が!
ハド○ン、アト○スどっちの手によるものかは知らんが。
そういえば、複数人プレイ可能って話だけど、管理人は5人でプレイしたことあるの?
周りにPCEユーザーがおらへんかったさかい、
兄+友達の三人プレイが最高やったはずや。
そもそも五人でプレイするためにゃ金銭的な敷居が高いしな!
え・・・ゲームがあればいいんじゃないの?
それがまず五人用のマルチタップで数千円、
PCE本体にはコントローラー一個しか付属しとらんから、3,000円弱×4必要やし、
結局15,000弱は投資せなかんかったにゃ・・・。
・・・それは確かに敷居高すぎだね。
せやけど当時に協力プレイARPGを作ったという点で
もっと評価されてもいいと思うんやけどなぁ。
携帯機の続編はどうなにゃろな?
携帯機持ってないわたしに聞くな

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