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・マイナーゲーに光を:参・
私の印象に残っているマイナーゲーを挙げてみます。
ファミコソ初期〜中期の名作ACTである『悪魔城ドラキュラシリーズ』のPCE版「悪魔城ドラキュラX〜血の輪廻(ロンド)〜」を。
後にとき○モで名を上げたり下げたりするコ○ミの片鱗が垣間見える名作です!!

 『悪魔城ドラキュラ』
ファミコソとは思えない荘厳な音楽、シックなグラフィック、骨太なアクション、 でレトロゲーマーの間では(多分)知らない人はいないかと思われるシリーズ。
特に音楽については専用のチップを追設していたとかいう程のこだわりっぷりで耳に残っている人も多いかと。

 そんな硬派なアクションゲームの新作としてPCEに登場したのが、前述の「悪魔城ドラキュラX〜血の輪廻(ロンド)〜」。
タイトル画面のシックなデザイン、荘厳な音楽にノスタルジックを感じながら、スタート。
その後に流れるアニメムービーは「PCEだからな」「PCEじゃ仕方ないな」というアニメちっくさで 浮いている感じもしないでもなかったが、その後のゲーム本編の音楽、アクションは昔ながらの硬派さが感じられた。
 ちなみに今作の主人公はリヒター・ベルモンド。
初代の主人公(バンパイアハンター開祖ではない)であるシモン・ベルモンドから受け継がれるムチを基本武器に ナイフ、斧、聖水、十字架、懐中時計に、魔法の書を加えたサブウェポン(ハートを消費)を扱える正統派!
さらにハートを大量に消費することで繰り出せる『アイテムクラッシュ』や緊急回避として『バク宙』を習得している。
 リヒターの目的は、復活したドラキュラを滅ぼすことと彼に攫われた恋人や町の女性達を助けること。
そんなリヒターは、二面で初めて攫われた女性を救出することになる。
彼女の名はマリア・ラーネッド。
女性というよりは少女といった方がよい年齢の彼女は、恋人の妹であるとともに リヒターの遠縁にあたるためバンパイアハンターの血を引いていた。
そのため、マリアは救出されたことに礼を述べるとこう言うのだ。
「あたしたち、一緒に戦う仲間だね」と。
しかし、リヒターは歴戦の戦士。いくらバンパイアハンターの血を引いているとはいえ、 いたいけな少女を化け物の闊歩する悪魔城に向かわせるわけにはいかない。
そのため、彼女を気遣って「マリアにはまだ早いよ。悪いおじちゃん退治はお兄さんに任せておくんだ」とあしらうような言葉をかけ、戦いから遠ざけようとするのだが、 負けず嫌いのマリアは「そんなことないもん!」と反発してしまうのだった。

・・・その後、リヒターが戦いに敗れると、選択肢に「Player Change」が追加されている。
ソレを選択すると、マリアを操作キャラとして使えるのだが・・・
ドラキュラX
リヒターより明らかに強いです(´・ω・`)

それはもう、「まだ早いよ」と言ったリヒター涙目(´;ω;)な位に。

具体的にリヒターと異なる操作を挙げると、
・移動しながら攻撃可能、しかも二連発。
・二段ジャンプが可能。
・低身長のため、敵の攻撃が当たりにくい。
・スライディングにより高速移動可能。

正直、これだけでも別のゲームかと思うほどであるが、さらにサブウェポン性能が全く異なる。

・ナイフ(横方向に連射可能)→朱雀(上左右斜め方向に二発)
・斧(放物線)→白虎(地形に沿って走る)
・聖水(目前に落下して一定時間滞在)→玄武(無敵の甲羅を纏う)
・十字架(横方向に往復)→青龍(横方向への巨大貫通弾)
・懐中時計(敵の速度低下)→タマゴ(放物線を描き、落下後炸裂する弾)
・魔法の書(螺旋状)→音楽の書(横方向にゆったり)

その中でも異色なのが玄武。
普段使うとボスの特定攻撃以外には完全無敵であるが、動きが激遅の亀に変形するだけである。
しかし、アイテムクラッシュを使うと発射方向を任意決定できるボムへと姿を変える。
ボスに直撃させれば体力の三割は楽に奪えるほどである。
さらに亀モードにも有効な使い道がある。
亀モード時にさらに上+U(サブウェポン発射)を押すと、甲羅を割ってマリアが飛び出す。
この状態ですぐに亀→甲羅割りを繰り返すと少しずつだが上昇(任意で横斜め方向へも)していく。
これを使うことで操作ミスで穴に落下してしまった時の救済が行えたり、 普段いけない地形や、溝によって隔たれた地形へショートカットすることが可能になるのだ。

 ちなみにマリアがリヒターよりも劣る点は何かというと『打たれ強さ』だけである。
要するにバイオハザードのジルとクリスにおいて、ジルがマリアで、クリスがリヒター。
クリスの武器の構えがジルより遅いものだと言えば伝わるかもしれない。

 だが、マリアにはさらなる秘密があった。
このゲームにはスコアとは別にドル袋を取ることで貯まる通貨がある。
それを使うことでボス戦の模範戦闘が見れるのだが、その項目の一つに「マリアのひみつ」というのがあった。
気になった私は発売日購入プレイ(購入したのは兄だが)にもかかわらずゲームクリアよりドル袋稼ぎを優先した。
・・・もっとも購入した兄より先んじるわけにはいかないという事情もあったりなかったりだが(^-^;
 そして、ドルを貯めて「マリアのひみつ」を見た私の目に飛び込んできたのは・・・
スタンド(スター○ラチナ?)を操り、まだ見ぬボスラッシュをなぎ払っていく彼女の勇姿であった。

その後、そのプレイデモの動きから入力方法を割り出した。
上→下→斜め下→横?+攻撃ボタンで可能なそのスタンド攻撃はジャンプ中にも空中停止しながら使用可能で、 堅い雑魚でも一発、ボスすら数発で薙ぎ倒せる威力であった。

 これだけの性能差を見せ付けられて以降、リヒターはマリアにお膳立てされた状況でドラキュラを倒したっきりほとんど出番がなかったというオチ。
(一時期、鍵パンチ=攻撃力二倍&鍵のアイテムクラッシュ=無制限緊急回避にハマったことがあった位)
そして、硬派なアクションにマリアというギャル要素をぶち込んだコ○ミが翌年、と○メモを発売するという点からも このゲームの持つ意義はとても大きいと言えるのではないだろうか?



・・・これ、近所のユーズドゲームで23,000近い値がついとってびっくりや。
元の値段は?
7,800円やったと思うで。
つ、つまり金髪碧眼幼女にそれだけの価値がっ!?
アホ〜っ!
アクション部分の完成度とCD音源の音楽、
PCEゆえのレアリティゆえなにゃボケっ!!
う・・・ちょっと偏見入りすぎてたかな、ゴメン。
・・・まぁ、マリアが操作できへんSFCの移植作の評判はあまり聞かへんし、
PSの『月下の夜想曲』の時に大きなってケバうなったマリアの
評価が悪かったっちゅう点からも全力では否定できへんが・・・。

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