ゲーム

・マイナーRPGに光を:七・
私の印象に残っているマイナーRPGを挙げてみます。
今回は「ドラゴンスレイヤー英雄伝説1&2」・・・マイナーというよりはレトロですね(^-^;
もっとも私はPCE版(しかも1は発売から結構経った後)しかプレイしていません;

英伝1英伝2
 『ドラゴンスレイヤー』・・・その名前は日本のパソゲー初期に燦然と輝いたり輝かなかったりするアクションRPGである。
かくゆう私は物心つく前にグリーンディスプレイ(って通じるのか?)での画面を見たことがあるような記憶が頭の片隅にある程度では あるが、ファミコンで発売された4(通称:ドラスレファミリー)はそこそこ覚えている。 力の父、浮遊の母、跳躍力の妹、無敵の犬(怪獣)、パスワードの祖母(出力)、祖父(入力)
・・・そして役立たずの兄
と言っても兄しかドラゴンスレイヤーを扱えないのだが(^-^;

・・・とまぁ、所持していたわけでもないゲームについて語るのはここまでで、今回の本題に移ろうと思う。
『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』・・・先のドラゴンスレイヤーを今風(当時)の、エンカウント型戦闘& 章仕立てのシナリオやキャラ重視系RPGにしたようなしていないようなゲームである。
 シナリオ面を説明すると長いので先にシステム面の触りだけでも。
・エンカウント型戦闘:一見ランダムエンカウント型のように見えるが、実は目に見えない敵シンボルが動き回っており それに接触すると戦闘になるシンボルエンカウント型だったりする。
そのため1には敵シンボルを表示するための「あらわしの鈴」というアイテムがあったが、 2では最初からシンボルが表示されているのでそのアイテムの方が消えてしまった。
戦闘そのものは敵の体力が表示されていることを除けばドラクエ式である。
ただこちらの体力がなくなっても「瀕死」扱いなので小さなお子様をお持ちの親御さんも安心(苦笑)。

・章仕立て:これはシナリオ面というよりシステム面的な都合からのものと推測される。
あの当時のパソゲーのデータディスクはCDでなく小容量のFDが基本のため、長い一本のシナリオではFD1枚に入らないので、 章毎でディスクを分けた方がデータ管理しやすかった・・・という理由で章仕立てになっているのだと。
それが結果的に演劇における幕による場面転換的な効果を生んでいるのは怪我の功名といったところか。

さて、本題の本題、シナリオ面の説明に入ろう。
まず、パーティメンバー紹介から。
・セリオス:ファーレーン王国の王子。暗殺された王に代わり16歳の戴冠式までの間、離島でスライムいじめに励む。
・リュナン(エリオン):レジスタンスをしているヒゲ面のおっさん。実は高貴な身分。
・ロー:遊び人の魔法使い。その時点で1ランク上の攻撃魔法が使えるので重宝するが・・・。
・ゲイル:気さくな感じの大盗賊の孫。父親は考古学者。
・ソニア:レジスタンスのリーダーの孫娘。勝気な表情と80年代アニメ風の生足丸出し衣装が特徴的。
ちなみに剣士、魔法使い等の明確な色づけはなくスペックは似たり寄ったり。
逆に言えば『レベルアップ時にパラメータ振り分け』設定にしておけばキャラ育成の自由度は高いといえる。

 シナリオ概略は、王の死後摂政を務めていたアクダムという男が実は王を暗殺した張本人であり、 セリオスをも亡き者にしようとするがレジスタンスによって邪魔され、逃亡。
セリオス達は各地で色々と悪事を働くアクダムを追って旅する内に、創造の女神フレイア等のイセルハーサ(世界の名前)に根付く神話を知る。
そして、人類を滅ぼした破壊神アグニージャが復活していることも。
最終的にセリオス達はアグニージャを傷つけられる唯一の武器『光の剣』でこれを倒し、世界に平和を取り戻す。
つまり、ありふれたファンタジーなのである、『表面的には』
 実は1のシナリオは壮大なネタふりなのである。
女神フレイア、マップ表示用のアイテムにその名を冠する神ヨシュア、各地に点在する『竜の卵』と呼ばれる女神フレイヤと交信できる施設、 行った事のある町に瞬間移動できるワプの羽、翼などいかにもファンタジーっぽい要素が敷き詰められているのだが・・・。
実はOPのムービーの冒頭に銀河万丈の素敵声で以下のように綴られている。
『はるか昔、いや、もしかしたら遠い未来のことかも知れない』と。
この文がネタふりなのかも?と思えるのは、先のアグニージャを倒せる唯一の武器『光の剣』の描写である。
この光の剣、発見時は廃墟の教会で燭台として使用されているただの片側に穴の空いた円筒形の物体。
使用時にその筒から光の刀身が伸びるのである。さて、この形式、何か記憶にないだろうか?
ガソダムのビームサーベルや光の剣を直訳したライトセイバーと同じなのである。
ただのファンタジー世界になぜSFを象徴する武器が?
という疑問が完全に解けるのは続編である2においてである。

『ドラゴンスレイヤー英雄伝説2』
前作の20年後の世界が舞台。前作のキャラ達も多数出てくる。
まず、パーティメンバー紹介から。
・アトラス:ファーレーン王国の王子。父親同様離島でスライムいじめに励む。
・ランドー:魔法使いだが、世間のイメージを覆すためにマッチョにもなった男。
・フローラ:良家の娘さん。デンパ受信したためにパーティ入り。
・シンディ:仮面をつけた寡黙な男?正体は最後にしかわからない。
昔、ベーマガで見たPC版のフローラは何というかアレだったが、PCE版については以下参照。
フローラ <参考>『フローラ』

女神フレイアの夢を見たという理由で
旅に同行することになる良家のお嬢様。
緑髪を一房縛っている黄色のリボンが特徴的。
時々デンパ受信する以外は特に目立たない。
PCE版はスタジオライブの人が関わっているためか
かなり可愛い雰囲気になっていた。
ソニアと共に、私のゲームにおける
緑髪スキーの原点に近いキャラ。
 シナリオ概略は・・・と言いたいが以下ネタバレを含むので注意!
ある時イセルハーサを襲った大地震。それが全ての始まりであることを知る者は少ない・・・。
そんな感じで始まる2。主人公アトラスはこの大地震の見舞いのための親書を携えた親善大使として 各地を巡る内に、ある洞窟から現れた謎の服で全身を覆った人型の生物達と殺し合ったという盗賊の下っ端と出会う。
実はこの盗賊が出会った人型生物こそがかつてアグニージャによって人類が滅亡させられた際、 地下に逃げ込んでいた人類の末裔であり、大地震によって今まで塞がれていた地上への道が開けたために調査に赴いていたのである。
つまり彼らの着ていた謎の服は宇宙服のような機密服だったのだ。
そして、この殺し合いは『地上人は野蛮な存在なので地上を我ら地底人の手に!』という地上対地下帝国の哀しいすれ違いの引き金となり、世界に再び混迷の時が訪れる。
アトラス達はこの両者の架け橋となるべく、自らの野望のために地上進出を目論む地下帝国皇帝に挑むことになる。
 さて、もうお分かりと思うが、この英雄伝説の舞台は一般的なファンタジーではなく、 かつて栄えた機械文明が滅んだ後の世界なのである。
創造神フレイアはバイオ関連の施設を統括するコンピューターのシステム名。竜の卵はそのフレイアのバイオプラント。
ヨシュアは宇宙に浮かぶ人工衛星で、そこから送られる映像をヨシュアの目や鏡というアイテムで見ていたのである。
そうなると破壊神アグニージャはナ○シカにおける巨神兵のような生物兵器なのだろうか?
瞬間移動可能なワプの翼等が登録制なのも物質転送装置の関係上だろうか?などと色々と想像の余地がある。
・・・と今、この手の話は手垢がついてしまっているので何というかインパクトが少ない気がするが、当時は結構驚いたものである。
 これはドラゴンスレイヤー=正統派ファンタジーというブランドゆえに引っかかる壮大な叙述トリックだったといってもいいかもしれない。
後発にもっとマイナーな『ルイン』ちゅうファンタジーアクションRPGがあってな。
神=人間。破壊神=巨神兵似の生物兵器。神の雷=サテライトレーザー。
ちゅうもろにインスパイアされたっぽい内容やったんや。
マイナーRPGっていうんなら、そっち取り上げたらよかったのに。
いや、ホンマにマイナーやし。
でも管理人の気ぃが向いたらそうするかもな。
でもホント、このコンテンツ読んでると
管理人の年齢が益々不詳になっていくね。
そら禁句や!

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