|
・・・アタリというのは絵を描く際に必要なラフな目安なので、基本的にフリーハンドで描くものよ。
均等に配置された背景等のパース(透視図)のアタリの場合は定規を用いて描くこともあるけれど、人物の等身においてそれを行うと『絵が死ぬ』かしら?
・・・絵は描いている人の心情が投影されることに特徴があるわけで、意識的or無意識に描きたい、見せたい部分が本来のバランスより大きくなったりするのもまた味なの。
そのためあまり杓子定規的な絶対基準を設定してパーツを描こうとするよりも、モチーフの中心に対する相対基準で他のパーツを描いた方が『生きた』絵になると思うわ。
抽象的な表現でなく、具体例を挙げると
キャラが何かを掴もうと手を前に突き出している絵があったとして、手の大きさを頭を基準に正確なサイズに描くより多少大きめに描いた方が、手が強調され何かを掴もうとしている印象が強まらないかしら?
アタリの段階で必要なのは正確なサイズではなく、このようなテーマに合わせた構図・構成だと思うの。
>>凄く腰が小さくなってしまって足の付け根も変な感じになってしまいます。
腰が小さくなる等がどういう状態なのかはっきりと分からないので返答に困るわね。
キャラの立ち絵を描く場合、私がとっている例を記してみるわ。
1.○頭身のキャラを描こうと決める。
2.大まかな頭のサイズを示す円を描いたり、いっそ顔だけ描いてしまう。
3.その円(顔)が縦に○個並ぶように短い横線で目印をつける。
4.○/2個までが股上、それより下が股下なのでそれを基に上半身と股位置のアタリを描く。
5.真下に下げた腕の手首が股下、ひじの部分がくびれと同じ高さになるので、股下基準で腕のアタリを描いてその高さにくびれの目印を描く。
6.腕と胸、くびれの関係をイメージしながら上半身をラフに描く。
7.股位置から○個目の円の最後までの長さに足をラフに描く。
・・・とりあえずこんな感じね。
この方法だと上半身のみの絵からでも、全身画を描けるのが利点かしら?
|
|