あら・・・いらっしゃい。 私はこの花鶏絵(あとりえ)の主、アトリよ。 ここで取り扱っているのはお絵かきに関するお話。 特にキャラ絵の描き方を図を交えて説明するのが主なの。 なぜ、キャラ絵なのかって? それはリアルな人物デッサンの話なら ○社のデッサン書を読んだ方がいいから。 でも、リアルなデッサンからすぐにキャラ絵にするのは難しいの。 そういう部分で少しでも力になれたらって思っているわけ。 ただお話自体は個人的な見解だから、鵜呑みにせず、 あくまであなた自身のお絵かきライフにおける判断材料の ひとつとして考えてほしいの。 もしこんな話が聞きたいというのがあれば 掲示板や拍手コメントに書き込んでみて。 気分と技量次第でメニューを増やすかも。 |
・・・さてと、第一回なのに何故か質問があるの。(お約束) 「顔は上手く描けるのに体が上手く描けません。どうすればいいですか?」 ・・・それは練習あるのみね、というのは意外に的外れかも。 何も考えずにただ枚数を重ねるよりはある程度 法則性を考えて描いた方が 描いた絵を見直した時に学ぶことが多いと思うの。 キャラ絵を描く人ってバストアップ(胸から上)ばかり描くから 顔は上手いんだけど、体とのバランスが取れなくなる人が多いわけ。 じゃあ最初のメニューはキャラ絵における「体のバランスのとり方」についてね。 |
とりあえず、例を挙げてみたの。 左の図を見て。 以前、別サイトで説明した時は 6頭身と4頭身だったけど 今回は6頭身と3頭身半ね。 ホントはミスだけど、この方が 説明しやすい部分もあるからコレでいくわ。 注目しておいてほしいのは、 左の6頭身の「頭から股下まで」=A 「股下から足先まで」=B 右の3頭身半「頭から股下まで」=a 「股下から足先まで」=b くびれ(肋骨の終わり)の位置=X(x) 股下の位置=Y(y) この部分ね。 |
基本としてAとBは「A=B」である方がバランスが良いといえるの。 これは5頭身だろうと4頭身だろうとほぼ同様ね。 だからキャラを描く際は6頭身ならAの間に3頭身存在するという風に意識して描けば 頭でっかちになりにくくなるともいえるの。 それに股下までの長さを測れば、足の長さの推測ができて描きやすくなるはずよ。 ただ注意して欲しいのは、「A=B」はあくまで基本ということ。 現実に足の長い人も短い人もいる様に、キャラにだってそういう特徴があるはずよね? だからキャラ毎に「A>B(短足気味)」「A<B(足長気味)」 を使い分けるとキャラに幅ができると思うの。 あと少女漫画系だと明らかに「A<B」の傾向が多くみられるかな? | |
さて、ここで3頭身半の絵の方を見て。 これは「a>b(短足気味)」なんだけど、そんなに変に見えないんじゃない? むしろこれを無理に「a=b」すると足長に見えてしまうの。 これはSDキャラなんかにもいえるのだけど、 4頭身より少し上を境に「a>b」の方が可愛く見える様に変化する感じ。 多分、重心の位置が関係しているんだろうけど・・・。 この辺は自分の感覚を磨いて適切なバランスを見極めるしかないかも。 | |
おまけね。 腕を下に伸ばした時の関節部はX(x)に、手首はY(y)に位置するのがバランスが良い。 それは6頭身であろうと3頭身半だろうと同様。SDキャラでもそうね。 あまり絵を描きなれていない人だとコレが狂ってることがあるから気をつけて。 ただし、最初からコレを意識しすぎると絵が死ぬかも(勢いがなくなるということ) あとパース(遠近法)を効かせた絵の際には、 この話を意識しつつもハッタリをかました方がそれらしくみえるの。 絵は結局、「嘘」だからそれらしく見える方が良い場合もあることを覚えておいて。 この話は、絵を描いた後修正する際にバランスのチェックとして用いてみて。 それを繰り返せば、自然とバランスの良い絵が描けるようになる・・・はず。 それじゃ、また次回。 |
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