昭和51年、まだ23号知立バイパスもなく、田圃の真ん中にぽつんと建てられた旧社屋は、周辺の市街化とともに、老朽化が進行し、傷みが目立つばかりではなく、雨漏れや鼠に悩まされていました。また仕事の在り方が変わり、使い勝手も悪くなっていました。
そこで一念発起、会社創業50周年にあたる本年、社屋の建て替えをしました。
新しい社屋は鉄骨造2階建てピロティ形式にし、2階を事務所としました。住宅地に立地するので、圧迫感が無くすっきりとしたファサードとするため、外壁には落ち着いた色のイソバンドを採用し、建物高さもできるだけ抑えてあります。内部には落ち着いた設計執務空間を創るため、壁仕上げに杉板を用いました。また目には見えませんが、地業には砕石杭を用い、環境に配慮しながら、支持力の確保と液状化対策を行いました。外構は旧事務所が立っていた場所を社用駐車場とし、建物1階部分を通り抜けられるようにしたので、以前に比べ、とても広々と敷地を利用できるようになりました。
節目の年に設計・施工を営むものとして恥ずかしくない事務所ができたと自負しております。
記:所長