当住宅は、旧東海道に面する町家建築の遺構であり、木造瓦葺2階建床面積44坪を有する。土間を表から裏まで通し、土間沿いに2間、奥に2間がならぶ典型的な整形四間取りの民家である。昭和元年建築と伝えられている。当初、長い間空家状態のため老朽化が著しく取り壊しの予定であったが、旧街道に面した町並み保存地区内の伝統的建造物であること、また建物保存・活用が地域の誇り高めるのに有効であることから、大改修・保存へと方向転換した。なお今回の改修にあたり、建築当時の材料を調査し、出来る限り自然素材を使用した。
記:社長