S造テント倉庫 2009
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平林シート(株)
施工
テントと聞くと、ふつうは「簡単」とか「いつでも取り外せる」というイメージで、もちろんそれは間違いではないのですが、構造計算者が担う労力というのは、これとはまったく正反対です。風が吹いたときのテント膜の張力を縦糸と横糸のそれぞれについて求めたり、多くはトラス梁だからフレームの解析がたいへんであったり、計算をはじめる前と後で、これほどイメージが変わった建物はありません。法令もまだ成文化されて間もないことから、計算する側も、チェックする側も、みんなが手探りでやっていました。
記:管理人