これは再放送の件でも触れているように、
スポンサーが付くか付かないかが問題になります。
ゴールデンや名古屋にあるテレビ局・制作会社の作品の場合は
何の問題も無いのですが、
深夜帯では大手の在京スポンサーでも、
二の足を踏むことがあります。
関東では地上波キー局で4,5社のスポンサーが
地方に行くと1社+スポットCMということもありますし、
全くスポンサーが付かなくて、放送できないということもあります。
スポンサーに付くかどうかどうかですが、
原作がある作品では、地方の発行部数やグッズの売り上げを調査し、
アニメ化することにより、ある程度の利潤を見込めるか見極めた上で、
オリジナル作品でも、スタッフの実績等や
過去の類似作品の地方におけるデータを検討した上で、
決めているそうです。
でも、密室の会議によって決められるので、
部外者には、その判断基準はわかりません。
視聴者側に立ってみれば、やっぱり運頼みです。
まあこれは一般例で、当然例外もあります。
地方で放送する予定が無かったのが、
関東で放送したときの、視聴率、評判がすこぶる良く、
数ヶ月遅れで、全国放送されるようになってケースも、
稀ではありますが、ないこともありません。
また、「ネットでも話題になった」ということで、
シュガーが第1話だけ放送されたことがありました。
逆に関東では全く人気がなく、
焦って少しでも元を取れるように、
張りぼてな営業の材料にと、
地方で放送したケースもありますが、ほとんど駄作で。
そして、今まで書き記したことをひっくり返すようで申し訳ないのですが、
スポンサーの中にはワザと地方で放送を禁じ、
地方でのセルの販売数やレンタル数を上げようとする
汚い……もとい、狡猾な戦略を立てるメーカーもあります。
そのようなメーカーが主流になっていくと考えると、
これから地方アニメの地盤沈下に
絶望せずにはいられないでしょう。
本当にそうならないことを切実に願います。
でも、結局のところは神頼み。
あのアニメをどうしてもテレビでみたいという方は、
ネットで騒いだり、要望のEメールをしつこく送ってみたり、
心の籠もった手紙を送ってみたり……せいぜい、あがいてみて下さい。