原因は大きく3つあります。
@権利問題で揉めている作品がある
Aアニメの放送権が高騰している
B不景気でスポンサーになる企業は少ない
@権利問題で揉めている作品がある
昔の作品は誰のものかで揉めている作品があります。
いちばん有名な例では、キャンディー・キャンディーでしょうか。
(もう懐かしのアニメにも使われず、無かったことになっている?)
他にも作者が再放送しないでくれと言っている作品が多々。
それ以外にも、声優が再放送のアニメに対して肖像権ならぬ、
肖声権を求めている問題があります。
いちいち申請するのは面倒な上、
その費用を再放送するテレビ局やスポンサーが負担しなくてはならず、
これがAのアニメの放送権が高騰する原因の一つにもなっています。
1991年に声優が二次使用についてストライキを起こし、
そのときは支払いをすることに合意したのですが、
最初の頃はなぁなぁになっていたらしく、
訴訟を起こされて敗訴し、
テレビ局側も契約をおろそかには出来なくなりました。
Aアニメの放送権が高騰している
先ほど記述した、声優の肖声権の問題もありますが、
いちばんの原因となっているのはCS局の存在です。
CSは契約者を増やすために、独自のコンテンツを持たなくてはいけません。
地上波の番組と一緒ではダメってことですね。
番組には新作もありますが、ほとんどは再放送です。
そこでCSはどのような手を取るか?
キッズステーション、アニマックスなどのアニメ専門チャンネルは、
ほとんど在京のテレビ局、アニメ制作会社や玩具メーカー、ビデオメーカーが出資しています。
言い方を変えれば、アニメ作品に関する権利を持っているところが集まって作った会社です。
つまり、身内であるCS局に権利を売るときは安く、
地方のテレビ局に売るときには高くして、
アニメ作品の安易な流出を防ぐ、
コンテンツのレア度を高める戦略を取ったわけです。
CS局に言わせれば、
「再放送を見たければ、CSに入れ!!」
というわけです。
まぁビジネスということを考えれば、当然のことと思いますが、
何となく腑に落ちない……
B提供スポンサーになる企業は少ない
やっぱり最大の問題はここではないでしょうか。
かつては再放送の大半が、地元や東海地方に根付いている、
食品・お菓子メーカー、おもちゃの販売店などでした。
ですが現在は不景気で、倒産する会社や存続させるのがやっと会社がほとんどです。
(ヨークごっくんなんてCMもありましたが、倒産しましたね)
現在アニメのスポンサーを買って出る余裕のある、子供相手の地元企業で唯一考えられるのは、
塾や家庭教師関係の業種ぐらいなのですが、
ポツポツやるぐらいで、持続して枠を持つ企業はほとんどと
言っていいほどありません(本当に頼みますよ)
かと言って、他業種の景気のいい企業が
スポンサーになってくれるかと思えばそうでもありません。
少子化のおり、アニメの再放送よりも、ドラマの再放送が
視聴率を取れるので、スポンサーはドラマの再放送を
希望するのは明らかなことです。
不景気の風はここにも吹いています。