←
坐骨の荷重を
受ける部分
←
坐骨の荷重を
受ける部分
■IRCソケット
の断面形状
■四辺形ソケット
の断面形状
四辺形ソケットは書いて字のごとく、断面形状を四角く作るもの。
IRCソケットはこれも、坐骨収納型とあるように、坐骨を包み込むような
形状で造るソケット。
共に、断端に吸着する坐骨支持ソケットという点では共通しているが
造る行程も含め、まったく別物。
技術そのものはIRCの方が新しい。
四辺形ソケットはポピュラーであり、断端の変化の激しい切断術後の
仮(訓練)義足に主に使われる。
上の図にあるように、四辺形は前後の寸法をつめて坐骨にのるように
しているのに対して、IRCは左右寸法をつめて坐骨にのせる形状である。
この他に、IRCは坐骨の受け面を包み込むような形状とし、坐骨をロックする。
こうすることで、IRCは歩行動作の際、発生するソケットの外に逃げようとする
横方向の動きを抑えることで、安定した歩行が可能。
四辺形は、この点については、形状的に横方向の固定が甘いので、
内股の付け根のところにキズを作りやすい。
ただし、IRCソケットは坐骨をしっかり固定するため、四辺形ソケットに
慣れていると、IRCに変えた時、坐骨のところに違和感を覚えるかもしれない。
個人的には、実際使ってみてキズができないIRCソケットが
お勧め。