この「トヨタ純正カーナビ改造方法」のホームページは、TOYOTAディーラー純正カーナビ(NKCN-D59 76006アイシンAW製1999.6ナディアに装着)を走行中にテレビが見れたり、カーナビの操作ができるように改造する方法を紹介します。
運転者以外が操作することを前提にしています。また、これを参考に改造して何か問題が生じても一切の責任は負いません。必ず自己責任で行ってください。また、自信のない人は既製品のTVデコーダ等をカーショップに取り付けてもらいましょう。
ステップ1. センターメーター部分の取り外し
ステップ2. カーナビの取り外し
ステップ3. 車速センサーとパーキングブレーキセンサーの確認
ステップ4. 配線(半田付け)
ステップ5. スイッチの取り付け
ステップ6. 動作確認(完成)
ステップ7. 使用レポート
ステップ1. センターメーター部分の取り外し
TOPに戻る
センターメーターのパネルを外します。ネジは一切ありません。まず上のほうを傷つけないように少しずつ手前(やや上)に引っ張るようにします。少しずつ手前にずれてきたら、メーター表示部の下の部分を両手で持って、体全体で手前にグイッと引っ張り、取り外します。このときトリップメータの切替などのスイッチのコードがあるので、引きちぎらないように、手が入るくらい外れたらコネクターを外してから、取り外してください。
図をクリックすると拡大されます
ステップ2. カーナビの取り外し
TOPに戻る
センターメータパネルが取れたら、カーナビを取り付けてある4箇所のネジを外します。
図をクリックすると拡大されます
ステップ3. 車速センサーとパーキングブレーキセンサーの確認
TOPに戻る
カーナビを取り外し、背面のコネクターを確認します。背面に向かって、左の10ピン、6ピンはオーディオ関係のコネクターです。右上はGPSのアンテナ。その下が車速センサー、パーキングブレーキセンサーのコネクター。右下はTV、ラジオのアンテナのコネクター。その左がよくわからないコネクター。これらすべてを抜きます。
図をクリックすると拡大されます
オーディオ関係のピンの意味
センサーのコネクター
ちょっとピンぼけ
図をクリックすると拡大されます
5ピンコネクターの左から、赤、NC、紫、NC、NCになっています。
赤色の線:パーキングブレーキセンサー。自己解析では、イグニッションがONのときにパーキングブレーキが引いてあると0V、引いていないと+12Vになっているようです。イグニッションがOFF(アクセサリー)の時は0V。これをアースに落とすと走行中でもパーキングブレーキが引いてあるとカーナビが勘違いするはずです。
紫色の線:車速センサー。自己解析では、エンジンがかかっていて、走行していないときに+5V一定で、走行すると0Vにぴくぴく(テスターの針が)となり車速に応じたパルス信号がくるようです。これを切った状態にすると、超高速!?で走っているとカーナビが勘違い(または無視!?)するはずです。
車速センサーは速度が0km/hの時、+5V出ていたので、3端子レギュレータ(MC78L
05CPなど)で+12Vを+5Vにして+5Vを入れないといけないと検討していたが、実験の結果、切るだけでOKでした。
純正のナビの改造は難しいと聞いていたので、難しく考えすぎたようだ。ただ、工場オプションでなくて、ディーラーオプション(後付け)なので簡単だったのかもしれない。
ちなみに3端子レギュレータ MC78L のラベルに向かって、左から、OUT(+5V)、GND、IN(+12V)です。
どちらの線も純正状態(正常につながった)と改造状態に切替たほうがよいため、6Pのトグルスイッチで切替えられるようにします。
これが今回部屋に転がっていた6Pトグルスイッチです。
図をクリックすると拡大されます
ステップ4. 配線(半田付け)
TOPに戻る
切替スイッチをハンドルの左の付け根の空いている場所にするので、そこまで配線図に従って必要な線を通します。アースはカーナビの取り付けてあった右上のネジから取ることにしました。配線が終了したら、スイッチに半田付けをします。
図をクリックすると拡大されます
ステップ5. スイッチの取り付け
TOPに戻る
スイッチを取り付けるパネルを裏から押して取り外し、それにドリルで穴をあけてスイッチを取り付けます。
図をクリックすると拡大されます
ステップ6. 動作確認(完成)
TOPに戻る
これで走行中でもTVが見られるようになり、ナビも操作できるようになりました。ナビを使うときは、スイッチを通常の方へ、また、走行中にTVが見たいときはスイッチを改造の方へ切り替えてください。改造の方でもナビは使えますが、正確さが多少落ちます。
走行中のTV画像
図をクリックすると拡大されます
ステップ7. 使用レポート
TOPに戻る
実際に使ってみて、スイッチの純正側ではまったく問題ない(当たり前)。スイッチの改造側では、走行中でもTVが見れたり、カーナビの操作ができるようになり、助手席に乗るのが楽しくなった。しかし、スイッチの改造側では、ナビの正確さが落ちた。トンネルに入ると出るまで正常に表示されなくなる可能性があると思われる。また、自車の位置の反応も若干遅くなるので、交差点を曲がるときなど、まだだと思って通り過ぎてしまう可能性もある。慣れれば問題ないと思う。大体ナビが必要なときにTV画面を見ていることはないから、スイッチは純正側になっているはずだ。
超ローコストで改造できて大満足している。
注意:走行中にテレビ映像が映らないようにしているのは、各自動車メーカーの自主規制で行われており、走行中にテレビ映像が映っても法的には問題がありませんが、運転者が走行中にテレビを見ることは、道路交通法の安全運転義務違反に相当いたしますので、処罰の対象となります。安全上、運転者がテレビ映像を見ることは絶対におやめください。
■参考になるホームページ
Mobile Electric Information(SONY) CAR FITTINGから自分の車種を検索できます
http://www.mobile.sony.co.jp/fit/acc_fit.shtml
TV DECORDER (Tohshow Co.ltd)
http://www.tky.3web.ne.jp/~tohshow/t2.htm
2001.9.15-