RedHat(Linux)でCATV接続用サーバー構築
RedHat(Linux)でCATV接続用サーバー構築


9.インストール後の管理・設定

■root宛てのメールの転送

 サーバーのエラーメッセージなどがroot宛てに届きます。それを、普段使っているメールアドレスに転送するように設定しておけば、いちいちサーバーのモニタースイッチを入れてキーボードを叩かなくてもよくなります。

#vi /etc/aliases

#Person who....
#root: marc
root: atsuro@abcd.**.jp ←最後の行にこれを追加する
これでroot宛てのメールをatsuro@abcd.**.jpに送ることができる

保存したら、#newaliases で変更を反映すること
なんかワーニングが出る(sendmail.cfが古いとき!?)。

■不要なサービスを起動しないようにする

セキュリティを高めるため、必要最小限のサービス以外は、自動で立ち上がらないようにする。
telnet(インストール時にtelnet,SSHを止めておく)
finger
なども止める。
/etc/xinetd.dの中の不要なものを
/etc/xinetd.d.offを作って入れておく

■suの制限

システム管理を行うには,suコマンドを用いますが、一般ユーザに suコマンドを利用させないようにするには,まず,システム管理者を /etc/groupの wheelに追加します

#vi /etc/group

wheel:x:10:root,atsuro ←suになれるユーザーを追加します。

次に,/etc/pam.d/su に以下を追加します.

#vi /etc/pam.d/su

#auth required /lib/security/pam_wheel.so use_uid

auth required /lib/security/pam_wheel.so use_uid

こうすると,/etc/groupの wheelに登録されたユーザatsuroしか suコマンドを実行することができなくなります.

■ shutdownの制限

サーバなどは shutdownコマンドを一般ユーザに実行されては困ります.そこで,shutdownコマンドを行えるユーザを制限することができます./etc/shutdown.allow というファイルを作ると,そこに記述されたユーザがログインしているときだけ,shutdownコマンドを実行することができます.

#vi /etc/shutdown.allow
user1
user2
user3

■毎日の管理

動いているかのチェック
   #ps augxw  #ps ax  #ps augxw | grep kterm  など
    psコマンドは自分が起動したプロセスの一覧を表示します。

    表示が流れていってしまうので、止める場合には、
    #ps ax | more とします。ページを進めるにはスペースを押します。

サーバーの負担のチェック
   #top
    実行中のプロセスの状態を逐次見たい場合。(qで終了)
    hでヘルプがでます。

ディスクの容量の確認
   #df
    ディスクの使用状況を表示します。

ネットワークの状態のチェック
   #ifconfig -a    LANボードのIPアドレスや状況を表示します。
   #netstat -rn    ルーティング(経路)を知ることができます。
   #ping vinelinux.org 相手のホストまで,きちんと通信が行えるか調べます。
             止めるには [Ctrl]+[c]を押します。
   #traceroute vinelinux.org 途中の経路がわかります。

  linuxconfの状態でもいろいろ確認できます。
   #kon
   #linuxconf

アタックのチェック
   それぞれのwebサーバー、FTPサーバーのログファイルを見ましょう。
   通常は、/var/log にあるはずです。

その他のアクセスログのチェック
   通常は、/var/log にあるはずです。

   通常は、
   #date ←日付のチェック
   #ps ax ←デーモンのチェック
   #ping -c 3 210.***.***.*** ←ネットワークのチェック(任意のIPアドレスにしておく)
   #df ←ディスク容量のチェック
   #ifconfig ←ネットワークのチェック
   #last ←ログインのチェック
   #cat /var/log/secure ←FTPのチェック
   #cat /var/log/maillog ←SMTPのチェック
   #cat /var/log/xferlog ←FTPのチェック
   #cat /var/log/boot.log ←ブートのチェック
   #cat /etc/passwd ←ユーザーのチェック
   これくらいをチェックすればよいのではないでしょうか

■AM4時に自動バックアップをする

backup.shという自動バックアップおよびサーバーチェックをするスクリプト(バッチファイル!?)を作成し、そのbackup.shを毎朝4時に自動起動するように設定します。

vi/etc/backup.sh で新規に作成します
------------------------------------------------------
#!/bin/sh

ifconfig -a > /usr/home/atsuro/report.txt
df >> /usr/home/atsuro/report.txt

rm /usr/tmp/etc.tar.gz
cd /
tar cvfz /usr/tmp/etc.tar.gz etc --exclude ld.so.cache
cp /usr/tmp/etc.tar.gz /usr/home/atsuro

rm /usr/tmp/usr_local_etc_apache.tar.gz
cd /usr/local/etc
tar cvfz /usr/tmp/usr_local_etc_apache.tar.gz apache
cp /usr/tmp/usr_local_etc_apache.tar.gz /usr/home/atsuro

rm /usr/home-backup.tar
cd /usr
tar cvf /usr/home-backup.tar home

ifconfig -a
df
ping -c 3 210.***.***.***
date
------------------------------------------------------
#chmod 755 /etc/backup.sh 実行できるようにパーミッションを変更しておく。


#crontab -e でcrontabを設定します
0 4 * * * /etc/bachup.sh
viで編集する

#crontab -l
で確認する

crontab プログラムを定期的に実行するcrondの設定ファイルを編集する (1)
   構文  
crontab [ -u user ] file
crontab [ -u user ] { -l | -r | -e }

   オプション  
-u user 指定したユーザーのcron設定を行います
-l 登録されているcrontabを表示します
-r 登録されているcrontabを削除します
-e crontabを編集します。

   説明  
プログラムを指定した時間に定期的に実行するためのデーモンcrondの設定を行います。設定はユーザーごとに用意されたcrontabという設定ファイルに記述します。crontabには以下のような書式で,各コマンドについて1行ずつ記述します

   crontabの書式  
min hour day month week command
min 分を指定します。ワイルド・カード(*)を使用できます
hour 時を指定します。ワイルド・カード(*)を使用できます
day 日を指定します。ワイルド・カード(*)を使用できます
month 月を指定します。ワイルド・カード(*)を使用できます
week 曜日を指定します。0を日曜日とし,順に数字に当てはめていきます。またワイルド・カード(*)も使用できます
command 実行するコマンドまたはスクリプトを指定します

   使用例  
crontabの情報を表示する
$ crontab -l
# DO NOT EDIT THIS FILE - edit the master and reinstall.
# (/tmp/crontab.1455 installed on Wed Dec 1 02:14:18 1999)
# (Cron version -- $Id: crontab.c,v 2.13 1994/01/17 03:20:37 vixie Exp $)
0 0 * * * /home/hoge/logcut.pl ←毎日0時0分にlogcut.plを実行します。


日経Linuxコマンド集
http://linux.nikkeibp.co.jp/index.html