パソコン・サーバーの静音化

                                           記録日:2003/04/05


[ファンの騒音対策]


 パソコンの音は夜間部屋が静まり返った時、気になるものです。
電源ファン、CPUファンの回転音・風きり音と共に、BOX自体の共振(うなり音)も
煩わしいものです。
CPUやATX電源のファンの音を低減するには、静音タイプのものを選定します。
2000rpm程度のものは風量はありませんが、静かです。
トライコーポレーション製  DSF-80L/15 (80×80×15mm,2000rpm,ボールベアリング)

又、ファンの回転数をコントロールする機器がPCショップに売っているので取付けて
下さい。CPUの温度が30℃ほど(ヒートシンクを触って少し温かい程度の温度)以下で
一番静かになる回転に調節して設定します。

ファンを使わず、大き目の冷却性の良いヒートシンクを使った、「ファンレス・ヒートシンク」で
静音を狙う方法もありますが、発熱の少ないCPUに限られます。
ファンコントローラ外観 ファンレスCPU

[ファンへの電圧を下げる対策]


 マザーボード等からファン用の電源は、通常12Vを供給して起動させています。
ファンモータへのケーブルは、2本線と3本線とがありますが、モータを回す為には2本線で
回ります。3本線を使うのは、回転数のフィードバック用のためです。

12Vでは、ファンの回転数が高くなり騒音が激しい場合は、マザーボードから電源を供給せず
電源コネクタから電源を取るようにします。「ファンコントローラ」を使用するか、又は下図の様に
コネクタ・ピンを差し替えてファンへの電圧を7V、5Vに変更して回転数を下げる方法があります。
CPUや電源ユニットの温度をモニターしながら30℃ほど(ヒートシンクを触って少し温かい程度の温度)
以下で静かに回転する様に設定します。
市販されているファン用コネクタ

 樹脂ケースからピンを抜きます。極細ドライバなど先端が細いものでピンのバネ反り部を
押さえながら、ピンのケーブルを引き抜きます。
コネクタから抜いたピン先端形状

 ピンの差し替えは、下図を参考にして市販のコネクタをつなぎ替えてください。
使わないピンは、抜き取ってしまいます。不要な電線コードは、ニッパーでカットします。


[配線例]

 下図の様に、2線式の電源ファン・CPUファンの場合は、回転数フィードバック用の
配線はつながずに使います。
電源ファンの配線が短い場合は、下図の例のように延長コードを使い延長します。
例-1
電源ファンとCPUファンをファンコントローラに接続
例-2
電源ファンとCPUファンをファンコントローラに接続


[BOXの対策]

(1)BOXの共振を取り除きます。
 本体BOXのパネルを押さえて音が変わる場合はBOXが共振しています。
 共振を取るには鉛シートを貼ると効果バツグンです。
 スポンジを貼る方法では、ほとんど効果が出ません。
 私は、ワイドワーク製の「防音・防振純鉛テープ」をBOXの下図の位置に貼りました。
 1500円ほどでPCショップに売っています。

              テープを貼る部分
PC本体BOX
両側面中央にテープを貼る
BOX側面パネル



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