マザーボードの爪折れ修理はお任せ下さい

                                           記録日:2002/12/21



 CPUの交換時にチョットした不注意からM/BのCPUヒートシンクを
取付ける爪を折ってしまった事がありませんか?
「やってしまった!」と慌てて販売店に修理依頼したり、再購入したり
したら 1〜3万円は掛かってしまいます。
ガッカリして落ち込まないで下さい。

 こんな時、私がやっている下記のような修理をすれば30分ほどで
お金も使わず修理出来ます。
そそっかしい私は、Slot-Socket変換ゲタの爪も折ってしまいましたが
マザーボードと同様に修理して使っています。
爪が折れた部分
マザーボード


[修理手順]

(1)爪の代わりとなる鉄板を探す。
  私は、古いCPUのファン取付け金具を利用しましたが、家にある
 鉄板なら何でも良いのですが、なるべくなら板厚は、0.5mmでバネ
 鋼板かステンレス鋼板がベストです。

              今回利用した廃材

不要なバネ鋼板を
利用した。



(2)代わりの爪を製作する
  「爪の代わりにする部分」と「ソケットに差し込む部分」の形状を考え
 て下図の寸法を参考にして折り曲げとカットをします。
 折り曲げ・カットは、ペンチを2個使い挟んで折り曲げたり、カツトして
 徐々に形状を整えていきます。
 切断は、クネクネと何度も折り曲げてやれば切れます。

(3)製作した爪の仕上げ
  切断した部分は、鉄板が捻ってしまい、又、エッジが鋭い刃物の様に
 なっているので、指などを切るばかりか、取り付ける時にマザーボードの
 プリント基板表面のエナメルを剥がしてしまいます。ペンチでつかんで
 ヤスリで形状を整え、ペーパーヤスリなどでバリ取りして仕上げます。


(4)絶縁処理する
  「ソケットに差し込む部分」は、プリント板やソケットのピンに接触して
 ショートさせないようにセロテープを貼り付けて保護してやります。

(5)折れた爪跡を整形する
  マザーボードの折れた爪の樹脂部分が出っ張っていると、製作した
 爪を取り付ける時に当たって邪魔になりますので、出っ張りをニッパー
 やヤスリで削ぎ落として平らにして綺麗にしておきます。


(6)爪の取り付け
  マザーボードとソケットとの間に隙間がありますので、そこに今回
 「製作した爪」をやや強く差し込んでやります。マザーボード上面を
 少し押さえ気味にして入れると差し込み出来ます。

(7)確認する
  爪を中央になるようにずらして修理完成です。
 実際にCPUやヒートシンクを取り付けてうまく爪が掛かるか確認します。

爪を差し込んで
中央にずらす




ヒートシンクを取り付けて修理完了



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