古き懐かしきオーディオ機器  



TRIO KA−6000
   発売:1969年 \68,800


現在はKENWOODと社名を変えていますが、当時はTRIO(トリオ梶jとしてオーディオ
機器、通信機メーカとして人気がありました。このアンプは、当時のソリッド・ステート技
術を駆使し、純コンプリメンタリ段は低歪化を目指して開発されたプリメインアンプです。
このプリアンプ部には直結三段増幅回路を採用しています。直結増幅はCR結合増幅
のような低域のロスがなく、増幅度も充分とれるため多量のNFがかけられ、大きな
ダイナミックレンジを得ることができます。
イコライザー偏差特性は、レコード録音再生補正カーブはRIAAで、テープ録音再生補正
カーブはNABで補正しています。レコード再生でもテープ再生でも、再生周波数特性は
フラットでなければならないと言う考えからRIAA、NBAともに標準カーブに対して±0.2dB
以内におさえて正確なカーブを実現しています。
又、MCカートリッジがダイレクトに使用できるように、ヘッドアンプを搭載しています。
電源回路のレギュレーション(電圧変動率)を重視し、トランスを改善すると共に平滑回路
のコンデンサーに大容量のものを使用して安定した低歪特性を得ています。
保護回路として、自動復帰型純電子式プロテクションサーキットを搭載しています。
プリアンプ部とメインアンプ部をそれぞれ独立して使用することができます。
トーンコントロールはBass/Trebleとも0の位置でフラットになるよう調節してあり、それ
ぞれ1ステップ2dBずつの変化を正確に行うようになっています。
また、Tone Offにすることで、コントロールフラットの状態おけるわずかなうねりをも
取り除き完全にフラットな周波数特性を得ることが出来ます。
さらに、Bass/Trebleのどちらか一方だけを働かせ、片方を完全フラットの状態にする
ことも可能です。ローフィルターとハイフィルター、ミューティング回路を搭載しています。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
<パワーアンプ部>
定格出力(歪0.5%) 70W/70W(8Ω)
ミュージックパワー(歪0.5%) 180W(4Ω)
160W(8Ω)
周波数特性 10Hz〜60,000Hz ±0.5dB
出力帯域特性(歪0.5%) 5Hz〜60,000Hz -3dB
歪率(1kHz、8Ω負荷) 0.1%(50W/50W)
0.05%(20W/20W)
0.1%(300mW/300mW)
混変調歪率(60Hz:70kHz、8Ω負荷) 0.2%(40W/40W)
0.08%(20W/20W)
残留雑音 0.5mV
ダンピングファクター 30(8Ω)
60(16Ω)
<プリアンプ部>
入力感度/インピーダンス
Phono1: 50μV/200Ω
500μV/200Ω
2mV/100kΩ
Phono2:2mV/100kΩ
Tape HD:2mV/100kΩ
MIC:2mV/100kΩ
AUX、Tuner、Tape Play:200mV/100kΩ
トーンコントロール Bass:100Hz±10dB
Treble:10kHz±10dB
ラウドネスコントロール +6dB(100Hz)、+2dB(10kHz)
フィルター Lowフィルター:40Hz/80Hz、-12dB/oct
Hihgフィルター:8kHz、-12dB/oct
イコライザー RIAA NAB標準カーブに対して±0.2dB以内
SN比(Volume最大、Tone Flat)
Phono1: 50dB(50μV)
60dB(500μV)
70dB(2mV)
Phono2:70dB
Tape HD:70dB
MIC:70dB
Tuner、AUX、Tape Play:80dB
<総合>
付属回路 オーディオ・ミューティングスイッチ
PRE-MAIN ジャンパー回路
DIN規格録再コネクター
トーンコントロールディフィートスイッチ
ロー/ハイフィルター
テープモニタースイッチ
2スピーカー切換スイッチ
PHONO入力感度切換スイッチ
MONOアウトプット
使用半導体 トランジスタ:34個
ダイオード:6個
電源電圧 AC100V/117V、50Hz/60Hz
消費電力 無信号時:18W
最大出力時:200W
外形寸法 幅408×高さ134×奥行280mm
重量 11.5kg




TRIO KA−4000   発売:1970年 \49,800



トリオの優れたアンプ実績をもとに開発されたプリメインアンプで、準コンプリメンタリ
回路により高域での周波数特性、出力帯域特性を大幅に改善している。このプリアンプ
からメインアンプまで良質なシリコントランジスタを使用しており、周波数特性、出力
帯域特性ともに、高域の特性を改善しています。プリアンプ部は直結3段増幅とし、多量
のNFをかけてダイナミックレンジを改善しています。
トーンコントロールは、Bass、Trebleともに11接点のロータリースイッチにより1ステップ
2dBずつの変化ができる確度の高い素子を使っています。
また、ミューティング回路を搭載しており、スイッチひとつで音量を-20dB下げる事ができます。
プリアンプとメインアンプをそれぞれ単独で使用可能です。
電源回路の各種内部抵抗によるレギュレーションの悪化を抑えるため、トランスの巻き方、
鉄片の選定、その他のレギュレーションの原因となる内部抵抗を改善し低域における周波
数特性を改善しています。平滑回路ののコンデンサーや出力段のストッピング用に用いて
あるコンデンサーなどに大容量のものを使用することにより周波数特性、出力特性は、
従来に無く高域な特性を得ることが出来ました。
万一の場合にパワートランジスタを保護するため、自動復帰型純電子式プロテクション
サーキットを搭載しています。
 

機種の定格
型式 プリメインアンプ
<メインアンプ部>
定格出力 40W/40W(歪0.5%、8Ω負荷)
ミュージックパワー 120W(歪0.8%、4Ω負荷)
100W(歪0.8%、8Ω負荷)
周波数特性 15Hz〜60,000Hz (±0.5dB)
出力帯域特性 10Hz〜60,000Hz (歪0.5%実行出力に対して-3dBの帯域
歪率(1kHz、8Ω負荷) 0.1%(35W/35W)
0.05%(20W/20W)
0.1%(300mW/300mW)
混変調歪率(60Hz:7kHz) 0.2%(35W/35W、8Ω負荷)
0.08%(10W/10W、8Ω負荷)
残留雑音 0.5mV以下
ダンピングファクター 30(8Ω) 60(16Ω)
<プリアンプ部>
入力感度/インピーダンス Phono1、2:2mV/50kΩ
Tape HD:2mV/100kΩ
MIC:2mV/100kΩ
AUX、Tuner、Tape Play:200mV/100kΩ
トーンコントロール Bass:100Hz±10dB
Treble:10kHz±10dB
ラウドネスコントロール +6dB(100Hz)、+2dB(10kHz)
フィルター Lowフィルター:80Hz、-12dB/oct
Hihgフィルター:8kHz、-12dB/oct
イコライザー RIAA NAB標準カーブに対して±0.2dB以内
SN比 Phono1、2:70dB
Tape HD、MIC:70dB
Tuner、AUX、Tape Play:80dB
<総合>
付属回路 オーディオ・ミューティングスイッチ
PRE-MAIN ジャンパー回路
DIN規格録再コネクター
12dB/octカット
ロー/ハイフィルター

テープモニタースイッチ
2スピーカー切換スイッチ
MONOアウトプット
使用トランジスタ トランジスタ:30個
ダイオード:6個
電源電圧 AC100V/117V、50Hz/60Hz
消費電力 無信号時:13W
最大出力時:170W
外形寸法 幅408×高さ134×奥行280mm
重量 8kg




YAMAHA A−8   発売:1981年 \169,000
NATURAL SOUND STEREO AMPLIFIER


 

1981年にヤマハが発売したプリメインアンプ。A-1から始まったA-1桁シリーズとしては
最後に
出たアンプでした。ヤマハがこれまで積み上げてきたアンプ技術を結集したともいえる
内容を持ち、X電源を搭載したプリメインアンプでは最後に登場し、最上級機にあたる一台でした。

基本的な回路構成は、ピュアカレントサーボアンプ方式を採用したDCイコライザアンプ
によるリニアト
ランスファ回路採用のハイゲインDCパワーアンプというシンプルでハイゲイン
な構成になっています
。又、コンプリメンタリィプッシュプルFET差動入力のMCヘッドアンプと
NF-CR
型トーンコントロール回路です。MCヘッドアンプは、コンプリメンタリィプッシュプルFET
入力によるコンプリメンタリィプッシュプル出力
という電源に対して全く対称な回路構成で、
「ピュアカレントサーボアンプ方式」を採用していまし
た。この「ピュアカレントサーボアンプ」は
、電源が音質に影響を与えないように信号電流が電源部やアースラインに流れ込まないよう
にしたものです。電源回路には、信号に関係なく常に一定の電流を流しておくという方式で、
電源部や配線電流変化による非直線性など給電系の影響を受けにくくしたものです。
初段のコンプリメンタリィプッシュプルは特性の揃ったFETをソース接地で動作させている
もので、P-P動作により低歪み、高リニアリティ、高SN比を実現しています。
又、A-8のMCヘッドアンプでは、一般的な100Ωの負荷抵抗の他に10kΩというハイ
インピーダンスのポジションが新たに設けられ、音質上の微妙な違いを楽しめます。

イコライザアンプは、初段をHigh-gm NchFETによる差動入力、2段目もHigh-gm 
PchFETによる差動入力とされ、終段エミッタフォロアには、ピュアカレントサーボUを置き
アンプ全体の電流はピュアカレントサーボTによって供給されるという構成で、電源からの
悪影響を徹底的に抑え、安定した動作と低歪率特性の設計になっています。
イコライザ段は、この2種類のピュアカレントサーボが使い分けられていました。
タイプTは、直列に定電流源、アンプ部に並列型定電圧回路を構成したもので、電源電流
の一定化と電源側からのノイズを絶縁する効果にすぐれ、タイプUは電源電流変化を検出
して、それをゼロに収束させるよう並列型電流吸収回路にサーボをかけるものです。
アンプ側から見た電源インピーダンスをゼロにする効果を持っていました。又、中低域は
NFBタイプ、高域以上はCRタイプと分割され、広い帯域にわたって正確なRIAAカーブ特性
とすぐれた過渡特性を実現しています。
メインアンプは、デュアルFETによる差動入力を初段とする差動増幅2段という構成で、全て
カスコード接続となっています。又、「リニアトランスファ回路」が採用されています。この
「リニアトランスファ回路」は、バイアス電圧は固定しておいて、並列接続したパワートラン
ジスタの各動作点をずらせて、合成特性を2乗特性に近づけてリニアな総合伝達特性に
するもので、なめらかな電流波形とクロスオーバー歪の少ない低歪率特性を実現する
ものでした。使用されたパワートランジスタは、Pc100W Ic MAX10Aの高速パワー
トランジスタで、片chトータルコレクタ損失1200W、トータル最大コレクタ 電流30Aと
150Wの定格出力に対して十分な余裕の容量を持っていました。

電源部には、ヤマハ自慢の「X電源」が搭載されていました。この「X電源」は、交流の通電
位相角を
制御(Phase Angle Control)することによって交流電力をコントロールする
TRIAC素子をトランス
の一次側に挿入し、二次側の出力直流電圧と比較した情報をTRIAC
のゲートにフィードバックし、二
次側の出力電圧を一定に保つという、一種のスイッチング
電源でした。電源周波数に同期して、TRIAC
素子が電源トランスに入力する電流を
スイッチング制御し、常に大電流をトランスに流しっぱなしにするの
ではなく、必要に応じて
通電する仕組みになっています。その結果、通常より小型のトランスでも、大
電力伝送が
可能になり、高いレギュレーションが得られるというものです。

定格出力 8Ω・20Hz〜20kHz・0.003%  150W+150W
パワーバンド幅 8Ω・75W・0.02%  10Hz〜100kHz               
ダンピングファクター 200(1kHz,8Ω)
入力感度/インピーダンス PHONO  MC:100μV/100Ω,10kΩ
PHONO  MM:2.5mV/100Ω,33kΩ,47kΩ,100kΩ
TUNER,AUX,TAPE:150mV/47kΩ 
最大許容入力 PHONO MC 1kHz,0.01%     11mV
PHONO MM 1kHz,0.01%    280mV
TUNER,AUX,TAPE 1,2 1kHz,0.005%  17V
出力電圧/出力インピーダンス REC OUT  150mV/560Ω
混変調歪率 AUX・TAPE・TUNER(MAIN DIRECT ON)
 8Ω・定格出力 0.002%
 8Ω・1W     0.01%
全高調波歪率 0.003%(PHONO MC→REC OUT10V) 
0.003%(PHONO MM→REC OUT 10V) 
0.003%(TUNER,AUX,TAPE→SP OUT
              MAIN DIRECT ON 8Ω・150W)
周波数特性 AUX・TAPE・TUNER  10Hz〜100kHz  +0,−1.0dB
                       (MAIN DIRECT ON)
RIAA偏差 PHONO MC 20Hz〜20kHz ±0.2dB
PHONO MM 20Hz〜20kHz ±0.2dB
SN比(IHF-A) 70dB(PHONO MC 入力ショート) 
88dB(PHONO MM  入力ショート) 
110dB(TUNER,AUX,TAPE 入力ショート MAIN DIRECT ON)
96dB(TUNER,AUX,TAPE 入力ショート MAIN DIRECT OFF)
入力換算雑音(IHF-A) PHONO MC 0.03μV
PHONO MM  0.1μV
残留ノイズ(IHF-A) MAIN DIRECT ON  80μV
MAIN DIRECT OFF 500μV
トーンコントロール可変幅 BASS   ±10dB (125Hz/500Hz)
TREBLE ±10dBz(2.5kHz/8kHz)
フィルター特性 サブソニックフィルタ 15Hz 12dB/oct
ハイフィルタ      10kHz 
チャンネルセパレーション PHONO MC→1kHz、Vol. −30dB 0Ω
コンティニュアスラウドネスコントロール
最大補正量
−20dB(聴感補正カーブによる 1kHz)
オーディオミューティング −20dB
トラッキングエラー 2dB
ヘッドホン出力/インピーダンス 84mW/8Ω
スルーレイト 200V/μsec
使用半導体 Tr:111,IC:4,FET:10,LED:10,Di:63
定格電源電圧・周波数 AC 100V・ 50/60Hz
定格消費電力 240W
ACアウトレット SWITCHED×2    100W max
UNSWITCHED×1  200W max
寸法 435W×144H×422Dmm
重量 12.5kg




DCD-SA10   発売:2002年12月上旬 \367,500
CD/スーパーオーディオCDプレーヤー

 デノン(DENON)製のCDプレーヤーで、ピュアオーディオの技術、ノウハウを結集させ、CD再生
の音質を徹底して追及し、さらに、マルチチャンネルのスーパーオーディオCD再生に対応したものです。

 DCD-SA10は、CD部とスーパーオーディオCD部をそれぞれに完全に分離・独立した専用回路で
構成しています。光ピックアップやレーザーはもちろん、ディスクに刻まれた信号を最適に読み取る
ためのサーボ回路、CD/スーパーオーディオCDの信号を復調するデコード回路、さらに、オーディオ
回路までそれぞれ専用に搭載しています。
また、CD部とスーパーオーディオCD部の各回路の干渉を徹底して抑えるためオーディオ回路はそれ
ぞれ別の基板ユニットとし、CD、スーパーオーディオCDの特徴を最大限に引き出す構成となっています。

 ピュアオーディオの高音質再生にこだわり続けるDENONが、妥協のない高音質再生を追求した
CD/スーパーオーディオCDプレーヤーDCD-SA10。その隅々に投入されたDENONのピュアオーディオ
テクノロジーのひとつひとつが、CDとスーパーオーディオCDの魅力を最大限に引き出します。

DCD-SA10の主な特長

■CD/スーパーオーディオCDの各回路を独立させた高音質設計

ピックアップのレーザーからサーボICにいたるまで、CD/スーパーオーディオCDのそれぞれに
専用の回路を搭載。オーディオ回路についてはさらに基板そのものから別基板としたCDと
スーパーオーディオCD各々専用の回路構成とすることで、 それぞれにおいて最高の音質を
追求しました。 これによりD/Aコンバーターからの後段の回路構成も再生周波数帯域の違う
CD/スーパーオーディオCDそれぞれに最適な回路を設計しています。また、オーディオ出力
端子もそれぞれ独立・専用端子とし、信号切替による影響やそれぞれの回路からの干渉を
徹底して排除しました。

■さらに進化したアナログ波形再現技術AL24 Processing Plusを搭載

CDの再生系には、従来のAL24 Processingをアルゴリズムは変更することなく、DVD-Audio
に対応する192kHzで動作可能な、より高精度・高信頼性のICとして開発したAL24 Processing
plusを贅沢に投入。より信頼性の高い余裕の演算処理が可能となりました。その性能は、
CDの16bitデータを手がかりに24bitへデータを拡張するハイビット化と8倍オーバーサンプリング
(44.1kHzx8=352.8kHzのアップコンバート)にも対応することはもちろん、量子化歪みをさらに低減。
また、パルスデータでは、通過帯域を広げリンギングのないインパルス応答の再現を可能にし、
遮断帯域を自動的に可変する適応型デジタルフィルターを継承。音楽の消えゆく瞬間や無音
から始まる瞬間など、低レベル再生時の音楽再生能力を高めました。

■高精度マルチビット方式24bit D/Aコンバーターを搭載

CD再生系には、AL24 Processing Plusにより得られた24bit・オーバーサンプリングのハイ
クオリティデータを忠実にD/A変換するため、マルチビット方式24bit D/Aコンバーターを採用
しています。マルチビット方式24bit D/Aコンバーターは、電源電圧(電流)の変動による影響を
受けにくく、また、帯域内量子化歪みレベルが周波数に関わりなく一定しているため、ノイズの
少ないクリアなサウンド再生が可能になります。さらにこのD/Aコンバーターを片チャンネル
毎に2個ずつ差動動作で使用する4DAC構成にすることで、原理的にゼロクロス歪みをなくす
λS.L.C.とも相まって微少信号まで透明感のあるサウンド再生を実現。音楽の微妙なニュアンス
までもリアルに表現します。

■業界最高水準のスーパーオーディオCD用D/Aコンバーターを搭載

スーパーオーディオCDの信号方式であるDSD(Direct Stream Digital)は録音時の変調器の
出力信号そのものをディスクに記録・再生し、録音からディスクへの記録・再生まで途中
プロセスでのデータ変換を必要としない極めてシンプルな伝送方式により録音現場の空気間
までも再現しようとするのが理念です。DCD-SA10で搭載したD/Aコンバーターは、この理念を
忠実に再現するD/Aコンバーターであり、D/Aコンバーターの内部構成はアドバンスド・カレント
・セグメント(D/A変換部)の後段にピュア・アナログ・FIRフィルターのみを持ち、途中デジタル
信号を演算する回路をいっさい持たない極めてシンプルな構成でDSDの理念通りのピュアな
音声出力が可能です。
スーパーオーディオCDの再生は、マルチチャンネル再生に対応する最大5.1chの出力が可能
です。この業界最高水準のスペックを誇るD/Aコンバーターをさらに、フロントchではモノラル
モードで使用し、それぞれに専用の差動出力方式D/Aコンバーターを配置。CD部の4DAC
構成に相当する構成としています。リア/センター/LFEの各チャンネルにも、フロントチャン
ネルと同一のD/Aコンバーターを搭載し、マルチチャンネル再生時においても最高の音質を
提供します。また、周辺回路についてもCDプレーヤーの開発で培った高音質部品を採用、
さらにアナログ回路部はピュアオーディオとしてDENONが提案する高音質設計です。

■デジタル部とアナログ部をはじめ、各ブロックを徹底分離

デジタル部とアナログ部をはじめ、電源・CDオーディオ回路・スーパーオーディオCDオーディオ
回路・表示それぞれの回路基板をセパレート化。それぞれの干渉を最小限に抑え、音質劣化
を徹底して防いでいます。さらにデジタル系をコンパクトにまとめるとともに銅メッキ鋼板で覆う
シールド構造にし、電磁波の音への影響も抑えています。

■徹底した防振設計

●トランスケース、トランスベースに鋳物を採用するなど防振性を向上

トランスを収納するケースと、それらを取り付けるベースに内部損失が大きく振動を伝え辛い
アルミ砂型鋳物を採用し、振動源であるトランス部からの振動による音質への影響を徹底して
抑え込みました。また、デジタル系アナログ系別々のトランスを搭載し、リーケージフラックスを
キャンセルするように、それぞれのトランスを対称に配置。他の回路などに与える影響を
最小限に抑えています。さらに構造的安定度の高いセンターメカマウントの採用、駆動メカ
ニズムから回路への振動の影響を抑えるメカカバー、振動吸収材を貼りつけた焼結合金製の
大型インシュレーター、15mm厚のフロントパネル、三重構造のボトムカバーと二重構造の
トップカバーなどの構造技術を採用し、内部・外部からの振動による音の劣化を徹底して
排除する優れた防振構造にしています。また、高剛性シャーシは銅メッキを採用し、高周波
ノイズの干渉も防止しています。

●高性能ハイブリッド構造S.V.H.ローダー

トレイは再生中不要なものであるとの原点に戻り、トレイそのものにプロテインを配合した
防振性の高い塗料を採用、制振性に優れた軽量・高剛性アルミダイカストシャフト軸受け、
トレイの微妙な変形を防ぐトレイ下部のプレート装着などにより、再生中は不要なもので
あるトレイの音質への影響を最小限に抑えています。

■新開発高性能メカニズムを採用

スーパーオーディオCDではCDの約半分の微少なピットとなり、また、CDの3倍以上の
高速回転を正確にトレースする必要があります。信頼性、耐久性を向上させた高性能
メカニズムを新規開発。S.V.H.ローダーの優れた防振性とも相まって、極めて高精度な
信号の読み取りを追求しています。

■徹底した高音質化を実現

2チャンネル・ステレオを最高の音質で再生することにこだわり、シンプル構造に徹し
ています。大型ピンジャックの採用に始まり最高の音質パーツを採用するなど、部品
一点一点にわたり厳選。また、あえて出力部の負荷となるヘッドホン回路を抹消する
など、徹底的に高音質再生にこだわりました。

DCD-SA10の主な仕様
  スーパーオーディオCD CD
[オーディオ特性]
<アナログ出力>
・ チャンネル
・ 再生周波数範囲
・ 再生周波数特性
・ SN比
・ ダイナミックレンジ
・ 高調波歪率
・ワウフラッター
・ 出力レベル
<デジタル出力>
・ COAXIAL
・ OPTICAL
・ 発光波長


6チャンネル(最大)
2Hz〜100kHz
2Hz〜50kHz(-3dB)
118dB(可聴帯域)
107dB(可聴帯域)
0.0008%(1kHz 、可聴帯域)
測定限界以下
2.0V(10kΩ)





2チャンネル
2Hz〜20kHz
2Hz〜20kHz
118dB
100dB
0.0017%(1kHz)
測定限界以下
2.0V(10kΩ)

0.5Vp-p/75Ω
-15〜-21dbm
660nm
[光学読み取り方式]
・ レーザー
・ 波長

AlGaAs
650nm

AlGaAs
780nm
・ 信号方式
・ サンプリング周波数
1ビットDSD
2.822MHz
16ビット・リニアPCM
44.1kHz

●消費電力/30W
●外形寸法/W434×H135×D345mm
●質量/15.7kg




DCD-1650AR   発売:1997年7月 \99,000
CDプレーヤー


アナログ信号に迫る波形再現テクノロジー [ALPHAプロセッサー] を搭載
リアル20ビットλ(ラムダ)S.L.C.搭載
ハイブリッド・ローダー採用の高剛性メカ
振動を抑制する2重構造のボトムカバーとトップカバー
DUALトランスを採用
周波数特性 / 2Hz〜20kHz
SN比 / 118dB
ダイナミックレンジ / 100dB
全高調波歪率 / 0.0018% (1kHz)
消費電力 / 20W、スタンバイ時約4W
寸法 / W434 x H135 x D340mm
質量 / 11.9kg



Technics ST-7300U   発売:19??年 \??,???
FM/AMチューナ



【メーカ名】Technics(テクニクス) FM/AM STEREO TUNER
【型式】ST-7300U
【サイズ】(約)幅41p×奥行21.5p×高さ14p



SONY TCー6360
オープンリールデッキ  発売:1969年 \51,800
TEAC Aー2300S
オープンリールデッキ  発売:1972年 \99,800
ソニーテープコーダーTC-6360は、3ヘッド・録音/
    再生プリアンプ内蔵高級ステレオテープデッキ
・使い易いスラントタイプ
 パネル面を傾斜させた操作し易いデザインです。
・テンションレギュレータ採用
 プロ高級機にしか使われていなかった、テンション
 レギュレータを採用、巻き始め・巻き終りのテンション
 を自動的にコントロールして安定走行、ワウ・フラッタ
 の少ない録音再生が可能。
・SLHテープ切換えスイッチ付き
・メカニカルシャットオフ機構
・特殊録音可能
 サウンド・オン・サウンド録音、ミキシング録音可能
 
4トラック2チャンネル録音・再生・モニター
ヘッド構成:消去×1、録音×1、再生×2 
モーター数:3モーター 
       (ヒステリシスシンクロナス型/キャプスタン用)
テープ速度:19,9.5cm/sec 
使用リール:最大7号 
周波数特性:30〜26000hz 
切換え方式:BIAS,EQ独立切換え 
録音再生特性:40〜16000Hz(±2dB)(50〜150Hzで+3.5dB程度)
        16000〜20000Hzで減衰20000Hzで−6dB(−10VU)
ワウフラッター:0.09%(19cm) 0.15%(9.5cm)

寸法:W440×H392×D210 
重量:18kg





TEAC A-6100   発売:1974年 \179,000
38cm 10号リール対応 オープンデッキ



2トラック38センチ方式は、6ミリ幅テープで最高の物理特性と音質が得られる方式です。
広い周波数特性とダイナミックレンジ、鋭いパルス成分をふんだんに含む生の演奏も、
雰囲気やディテールをあますところなくとらえ、臨場感あふれる録音を可能にする。
・新しい動作方式のピークレベルゲージ
・過大入力を防ぐ3段切換のマイクアテネーター
・マイクボリュームのホワイトマーキング
・FETを採用したマイクアンプ
・ロックができるキュー機構
・カウンターのプリセット位置でメモリーオートストップ
・出力レベル切換機構

2トラック2チャンネル録音・再生・モニター
4トラック2チャンネル再生
ヘッド構成:消去×1、録音×1、再生×2 高硬度パーマロイヘッド
モーター数:3モーター (ヒステリシスシンクロナス型/キャプスタン用) 
テープ速度:38,19cm/sec 
使用リール:最大10号 
周波数特性:30〜26000hz 
切換え方式:BIAS,EQ独立切換え 
寸法:W440×H512×D210 
重量:22kg





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