たね水
 
名前はシンプルなのに、中身はバイテクの塊。
製造発売元:日本動物薬品株式会社

ラインナップ
容量
30mlアンプルX2
50ml
150ml
250ml
500ml
1800ml


 「たね水」・・・あまり商品らしいネーミングじゃないですよね?でも、結構 的を得たネーミングだったりします。
 見た目は「緑色に濁ったバッチィ水」で、匂いも臭いです。・・・?何か似たものがありませんでしたっけ???
 PSB。・・・あれは、赤いじゃん!って??? 「たね水」も実はPSBなんですよ。
 PSB=Photo Synthetic Bacteria 日本語にすると「光合成細菌」もしくは「光感応細菌」。つまり、光エネルギーを使って活動する微生物の一群なのです。「赤色」の物は最初、みじんこ培養のためのエサとして量産されましたが、水質浄化能力を持った菌株が見つかり、一気に「生きたフィルター」として注目されました。
 しかし、問題があったのです。水質浄化能力は飛び抜けていたものの、生存能力が極端に低かったのです。PSBを買ってきて、しばらくしたら「使わないうちに透明になっちゃった。」って経験のある人もいるでしょうね。「赤色PSB」は高温と高酸素に非常に弱く、生存できる水質も限られているのです。・・・それじゃ、水槽に入れても無駄じゃん!って思った人、正解です。だから、「毎日、少しづつ入れてください」って言われるわけです。
 これに対しして、「緑色PSB」はある程度の高温(30℃程度)まで耐えることができ、水質にも広範囲で適応できます。それでも水槽環境中では数週間が限界のようですが・・・。
 緑色PSBの発見は最近の話で、「たね水」の元菌は浜名湖で採集されました。浜名湖は、海とつながった汽水湖で、場所によって塩分濃度や水質が違います。このような環境で生き残れる細菌であることからも、水槽中で有効に働いてくれるわけです。また、汽水湖産であることから、ある程度の塩分にも対応できます。
 「たね水」は「赤色PSB」に比べると若干能力が落ちるらしいのですが、使い勝手の良さは非常に良いので、「赤色PSB」や他の「培養濾過バクテリア」と組み合わせると驚くほどの効果をもたらしてくれます。

 ・・・ただの、緑色の水じゃかったでしょ?



< トップページへ