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エプソンタイマー発動 数年前から使っていたPM-930C、先日突然作動しなくなった。 調べてみたら、どうやら廃インクエラーだと分かった。 新品で購入してから一度もトラブルなんて無かったから、直すことも考えたが メーカーのサイトの料金一覧を見て、直す気がなくなった。基本料10500円ってなんだよ(高過ぎ 怒!) 廃インクだけなら4000円くらいでやってくれるという情報もあったが こんなことでいちいちプリンター梱包して宅配で送ったりとかやっとれん。 定期的に交換が必要な部品なら、メーカーが部品として販売しろよ。 とにかく使いたいときに故障したわけでもないのに動かないってどういうことなんだよ。 だいたいインクもボッタクリしてるし、(自分は詰め替えインク使ってるけど) 自動車に例えるとこうだ 1000万円以上するような車を、200万くらいで売って ガソリンが減ってきて給油しようとしたら、「この車はガソリン入れても走りません。タンクごと交換してください」 って言われて50万円請求されるようなもの。 それでも我慢して使っていると、ある日突然「内部の調整が必要です」とかエラー吐いて、まったく動かなくなり 修理屋呼んでもお手上げで、メーカーに送らないと直りませんって仕様だし。 せっかくプリンターとしての性能がいいのに、こんな糞仕様じゃ、もう買わない。 というわけで、これ以上メーカーに貢ぐつもりは無いので 廃インクの処理が自分で出来る機種を探すことにした。 条件は、CDのレーベル印刷が可能、手持ちのインクが使えること、安いこと、で選んだのはPM-900Cという機種 一台目は普通に完動品を1500円で、2台目は廃インクエラーの出たジャンクを300円でそれぞれヤフオクでゲットした。 あと、説明書とか予備のインクカートリッジも欲しかったので、全部付き完全ジャンクを100円でゲット、これが3台目 これで最後の1台以外は何の問題も無く動いているので、満足のいく結果になった。 あとは、インク詰め替え放題、廃インクエラーはリセットし放題。これでもうエプソンタイマーなんて怖くない(笑) 以下はそのときに行った、PM-900Cの廃インク処理の手順である。 ここから先のページで紹介している内容は、私の個人的な趣味で行なったものです。 この通りに改造をして、不具合が出たとしても、私は責任を持ちません。 行なう場合は、自己責任でお願いします。 | |
PM-900C 廃インク処理 | |
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分解-1 カバーを開き、排紙トレイを倒した所にある2本のねじを外す。 写真の赤丸印の所 |
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分解-2 後ろ側の3本のねじを外す。 |
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カバーを外す 5本のねじを外したら、カバーを上に持ち上げて外す。 このとき、内部で引っ掛かりがあるため写真の矢印のように、少し前後(外側)に引っ張りながら持ち上げる必要がある。 |
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カバーを外した状態 プリンターを開けたところ。問題の廃インクパッドはまだ見えない。 |
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左のサイドカバーを外す プリンターの左のサイドカバーのねじを外す(赤丸印) |
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左のサイドカバーを外す 赤丸の2本のねじを外すと黄色印のサイドカバーが外れる。 矢印のように左方向にずらして外す。このとき緑印の排紙トレイも外れるので落としたりして割らないように注意する。 ちなみに、2本ある内の右側のねじは、廃インクトレイを止めているねじである。 |
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インクを中央へずらす 赤丸印の所の白い部品を下に押す。 ロックが外れてインクが自由に動くようになるので、インクを中央へずらす |
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廃インクトレイのねじを外す インクをずらしたらその奥にある廃インクトレイのねじを外す(赤丸印) |
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金具の取り外し 写真はプリンターを起こして、裏から見た状態である。 ツメ(赤丸印の所)を押し、廃インクトレイを止めている金具(緑印)を引き抜く。 これで廃インクトレイは外れます。 プリンターの底面の黒い部分が、実は廃インクのトレイである。 |
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廃インクパッドの取り出し 廃インクトレイを外したところ 赤丸のねじを外して、パッドを取り出す。 注意! 実際に行う場合には、新聞などを敷いて汚れてもいいような状態で行ってください。 |
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廃インクパッド 廃インクパッドを取り出したら、洗って乾燥させて組み直すか、代用品に詰め替えて組み直す。 ただし、代用品や洗って再利用した場合は、新品のパッドと同じだけの吸収力があるかどうかは不明なので 注意が必要。 写真は近所の100均で売っていたペーパータオル。「水も油もスピード吸収」とか書いてある。 これでも、結構いけるんじゃね? |
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廃インクパッド 写真はペーパータオルを詰めた状態 1ロールの半分ほど詰めてみた。金額的には25円である(笑) これでもかなりのインクは吸収してくれそうだ。 洗って再利用も代用品の詰め替えも、廃インクエラーが出たらまたプリンターの分解をしなければならない。 分解は面倒なので、分解せずに廃インクの処理が出来るように改造してみることにする。 そこまでしたくないという人は、このまま組み立てて、カウンターのリセットをして下さい。 |
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廃インクホース 廃インクトレイを外したところから覗いてみると廃インクが出てくるホースが見える。 ここに新たなホースを繋ぎ、プリンターの外に廃インクタンクを付けるという手もあるが 見た感じがいまいちだし、ホースやタンクが外れると悲惨なことになるので。 今回はタンクを廃インクトレイの中に設置し、ホースを外まで伸ばし定期的に吸い取る方式とした。 (これも、見た目がいまいちだが・・・) |
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廃インクトレイにホース取り付け 洗って乾燥させたパッドを再利用し、万が一パッドが吸収しきれないインクがトレイに溜まった場合を想定し 吸い取り用のホースを付ける。(赤丸) 黄色の部分は、廃インクタンク(小さな容器)を収めるためパッドを切り抜きスペースを確保した。 |
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廃インクタンク取り付け タンクといっても小さな容器である。この容器からあふれたインクは、今まで通りパッドが吸収してくれる。 3本のホースを接続し、2本は廃インクが出てくるホースへ、もう一本はプリンターの外へと伸ばす。 このときホースとタンクを密閉しないこと。密閉すると吸出し用のホースからインクが溢れてくる可能性があるからだ。 はじめはもう少し大きいものでやるつもりだったが、スペースがあまり取れなかったのでこのサイズにした。 要は、廃インクパッドの吸収の限界時期を先送りしているだけのことである。 |
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完成 後は分解と逆の手順で組み立て行けばよい。 写真には2本のホースが出ているが、ひとつは廃インクタンクに、もうひとつは廃インクトレイに繋がっている。 通常の運用では、定期的にタンクのホースからインクを吸い取ればOKである。 廃インクエラーが出たら、トレイのホースからも一応吸い取ってみる。 トレイのホースからインクが吸い取れた場合は、パッドの吸収量の限界を超えている状態で かなり危険である。絶対プリンターを傾けたり揺らしてはならない。 ホースから吸い取れるだけ吸い取って、直ぐにパッドの処理をした方がよい。 |
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廃インクカウンターのリセット 廃インクの処理をしても、カウンターをリセットしないとプリンターは動いてくれない。 手順は 1.ロール紙スイッチとメンテナンススイッチを押しながら 2.電源スイッチを押す。 3.両方のランプが点滅したら、一度スイッチから手を離し 4.ロール紙スイッチのみを押し続ける。(約12〜13秒) 5.点滅から点灯に変わり、電源ランプのみの点滅に変わったら手を離す。 後はそのまま放置で、電源ランプの点滅が点灯に変われば、完了です。 |
おまけ インクの連続供給 | |
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連続供給 廃インクエラーのリセットし放題になってから、印刷する機会も多くなり インクの詰め替え作業が面倒になってきたので、インクの連続供給にチャレンジ。 まず必要なものとして、永久チップ。これが無いといちいちリセットしないといけないので 一番初めに購入しました。 このプリンターはカラーインクが2列になっているので、チューブの取り回しがやや困難だが 配管を設置できれば、後は何とかなりそう。 配管の設置場所は、各インクの空気穴に取り付けて、そこからチューブでインクタンクに接続。 それと、ヘッドが左右に動いても無理の無いようなチューブの取り回しが必要。 |
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インクタンク 今まで一回の詰め替えで、約5cc位だったのが、写真のタンクだと各色50cc位入るので 一度入れておけば、「どんだけ〜」というくらい印刷しても大丈夫。 インクの残量も外から見えるし、減ったインクのみを継ぎ足してやればよい。 注意点としては、タンクに空気穴を開けておく事と、設置の高さである。 高さが低いと供給されないし、高いとヘッドからインク漏れが起きてしまう。 だいたいヘッドの高さくらいでいいと思う。(現在正常に稼動しています) 空気穴はインクの補充孔と兼用なので、インクの補充はピストンスポイドでそのままOKである。 |