◇MEMO帳◇

 

 

篠田桃紅さん

吉島家住宅

2006.04.04

(撮影2006.01.09

 

 

今年の1月に何年かぶりに高山を訪れた。高山に行く度に、国の重要文化財 吉島家住宅を訪れるのが楽しみのひとつだ。

およそ30年程前に、この住宅を訪れ、深い感動を覚えた。一歩足を踏み入れた瞬間、土間の雄大な空間に圧倒された。高い吹き抜け・梁と束の優美な構成。高窓からの光。

 しかし、この建物の荘厳さ以上に私が心を惹かれるのは、ところどころにおかれた桃紅さんの作品。当時、書店で手にとった桃紅さんの随想集“墨いろ”に心動かされ、その時以来、桃紅さんの大ファンになった。この建物の中で彼女の作品にあえるとは!

 

 

階段をあがり、右手に現代によみがえった部屋がある。 壁一面に大胆な筆使いの

篠田桃紅さんの作品。30年程前と変わらずに飾られている。当時は、剣持勇のラタンチェアが2脚置かれ、真ん中に、イサムノグチの和紙の照明がぶらさがっていた。

 

 

 

 

 

繊細な空間

 

柔らかいむくり天井

 

1階の奥、井戸のある半屋外空間がギャラリーになっていた。桃紅さんの墨象の版画作品が数多く飾られている。

吉島家住宅は、今も生き続けている。

今度、訪れる時はどのようになっているのか、とても楽しみだ。

 

 

左に写っているのは雪。とても寒かったです。

 

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