村高の家

 

 

■農家住宅の建て替え事例■


農家の広々とした間取りで、開放的な生活をしてきた建築主に、どのような建物を提案したら満足してもらえるのか?


築70数年の解体予定の建物は、地震により柱が傷んでいることと断熱性能の不足以外は問題なく住み続けられそうである。


そこで今回のプランニングでは開放的な平面計画を継承した上で、構造計算をして十分な筋違いをバランス良く配置することで構造強度を確保した。

また壁は竹小舞い下地に土塗り壁とし、8分の通し貫を入れてある。

外壁の断熱については外断熱工法とした。居間・食堂・台所は蓄熱タイプの
温水床暖房を採用しており、土塗り壁の蓄熱性能と合わせて良好な温度環境を作りだしている。

今回のプランニングにおいて、解体予定の材料をリサイクルすることを検討したが、実現できなかったのは残念であった。

 

しかし、欅の8寸角の大黒柱だけは今回の建物に引き継ぐことができた。
このことは今後の課題である古材のリサイクルのきっかけになるような気がする。

 

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