<INFINITY
Reference 10E> ツイーターが断線していました。 |
1.先ずツイーターをエンクロージャーから取
外します。
エンクロージャーはMDFに木質シートを貼った構造です、
木ネジを緩めると細かな粉状木屑が出ました。 |
2.取
外したユニットです。 テスターで導通を確認しました。 通がありません、断線しています。 |
3.端
子のはんだを除去し接合部をカッターで切り離します。 接合部は上段から2段目と3段目の段差部です。 段差の溝に流し込まれている接着材を丁寧に除去します。 |
4.マ
イナスドライバーで慎重にこじり分解します。 左側がスピーカーユニット本体、 左側は本体を支えるフランジです。 |
5.ダ
イヤフラム(左)を取り外します。 ダイヤフラムはマグネット部に差し込まれているだけ、接着されておらず 簡単に分離できました。マグネットギャップには磁性流体が充填されています。 |
6.断
線部分を確認します。 ボイスコイルの巻き終り終わり(2層目の終端)で断線していました。 2層目は1層目の60%程度巻かれています。線径はφ0.1です。 |
7.断線部を針で突き起しワイヤーを引出します。
切れたワイヤーをはんだで接続します。
ポリウレタンワイヤーなので被服除去不要です。 |
8.作業ツールです。
左から虫眼鏡、カッター、リングライトルーペ、ハンドフリー・
クランプ、裁縫針です。 他にはんだこてと瞬間接着剤を用います。 |
9.引
出し部がギャップと接触しない様接着剤で固定します。 ボイスコイルからの引出し線は振動板と樹脂フレームの間から 引出します。右側の細線が見えますでしょうか。 |
10.マ
グネット部にダイヤフラムを嵌め込みます。 引出し線を端子にはんだ付けします。 極性を間違えない様注意します。 |
11.ユニット本体とフランジを接着し完成、取付けます。
六角穴はISO 3mmのレンチが適合します。
フランジは樹脂製なので締め過ぎない様注意します。 |
12.試聴してみます。
Audition
ツイーターから問題なく音が出ます。歪もありません。
数時間試聴しても異常なく、完成としました。 |