医師の白衣には2つのポケットがついています。
ひとつは、
修得した確かな知識や技術を
スッキリと収める
「確実性」のポケット。
もうひとつは、
答えが見つからない現場のジレンマや、
モヤモヤとした自分の感情をしまっておく
「不確実性」のポケット。
不安と矜持を2つのポケットにふりわけながら、
医師のこころは微妙に揺れ動いています。
白衣のポケットの中に入っているのは、
聴診器やペンライトだけではありません。
そこからこぼれ落ちた「物語り」を集めて、
医師のプロフェッショナリズムについて
考えてみよう。
こうして、『白衣のポケットの中』
と名づけられた本が誕生しました。
2つのポケットの中から飛び出した
医師たちの「悩ましき日常」をめぐる冒険を
どうぞお読みください。
「白衣のポケットの中」は、宮崎医院院長 宮崎 仁が編集および執筆を行い、2009年4月に医学書院から刊行された単行本です。
本書は、医師という職業(プロフェッション)に関わる問題や葛藤について、現場の臨床医たちが幅広い視点に立ち真摯な姿勢で議論し考察する、今までにない「プロフェッショナリズム」論集です。